7/30(日) JFL第18節 vs FCティアモ枚方|マッチデープログラム掲載 米原祐インタビュー番外編

7/30(日) JFL第18節 vs FCティアモ枚方|マッチデープログラム掲載 米原祐インタビュー番外編

ホームゲームで配布する「マッチデープログラム」。そこに掲載されるインタビューの番外編を、試合前にWebでお届け。

今節の沖縄SVの表紙とインタビューを飾ったのは、クリアソン在籍4年目となる米原祐。シーズン後半戦、攻守でカギを握るであろう存在にここまでのシーズンを振り返り、今後のシーズンの展望を語ってもらった。


―個人としてここまでのシーズンを振り返ると、JFLでの今季初出場は第8節でした。それまでの試合はどのように見ていましたか。

チームが勝てない中で、自分が力になれていない期間が長かったので「もどかしい、なんとかチームの力になりたい」という思いでした。

もっともっと自分が頑張って、何ができるかをピッチ上で表現するために日々の練習に取り組んでいました。

天皇杯予選を兼ねた東京都サッカートーナメントで今季は初めて公式戦に出ました。リーグ戦で出場機会がない選手中心で「必ず優勝する」という覚悟で戦えたのはいい経験でしたし、その経験があったからリーグ戦の復調にもつながって、チームとして成長できたのかなと思います。

「JFL優勝」が今季のチームとしての目標で、個人としてもリーグ戦に対していい準備をするというスタンスは変わりませんでしたが、東京都トーナメントで経験を積めで、自然な状態でリーグ戦に入っていけたと思います。

―第8節からチームは5連勝で、一気にリーグ戦の上位争いに入っていくことができました。チームとして一気に状態を上げることができた要因は何だったと思いますか。

あまり「連勝」を意識している選手はいなくて、それこそ、まずは練習からメンバー争いがあって、いい競争ができていた期間だったと思います。

リーグ戦ではサブだったメンバーが天皇杯で活躍していたので、いい緊張感を持って競争ができる循環があったと思います。

―チーム内の競争がある中でも、それぞれの選手がその立場からチームのためにできることをするというのはクリアソンの特徴だと思います。そんな環境が作れているのはなぜだと思いますか。

自分がクリアソンに来て4年目になりますが、この環境がもはや当たり前のような感覚があります。特別何かがあるからこういう環境ができているということはないと思っていますが、些細な選手同士のコミュニケーションの質が、その要因の一つだと思います。

練習から、それぞれが思っていることを仲間に伝える。それも、相手にわかってもらえるように頭の中で考える。そして普段から「つながり」を大切にしていることも、重要な前提です。

つながりを大切にしているからこそ良いコミュニケーションが取れていると思います。

―クリアソンには「サッカーとビジネスの両立」という特徴があります。ビジネスにも本気で向き合うメリットはどのような点で感じていますか。

僕自身は、普段はパートナー企業の方といろいろな取り組みを考えていくことを仕事にしています。その中で、さまざまな人と触れ合って、面と向かって会話をすることで、僕たちの試合を応援しに来てくれるということは、Jリーグにいた時にはなかった経験です。

そうやって応援してくださる方のことを知ることは、自分たちの原動力にもつながっています。「自分たちが何のためにサッカーをするのか」「豊かさを届けていく相手はどんな人たちなのか」それを知っているのと知らないのでは大きく変わってくると感じるので、「サッカーとビジネスの両立』は自分たちの強みになっていると思います。

―「豊かさ」はクリアソンの一つのキーワードですが、曖昧な概念でもあると思います。米原選手にとっての「豊かさ」とはどんなものですか。

豊かさは人によって変わってくるものだと思っています。自分たちが「こんなふうに感動や豊かさを届けたい」と思っていても、受け取る側の皆さんがその通りに感じるとは限らない。僕は、皆さんがどう感じてくれているかが大事だと思っていて、僕自身が「こんな豊かさを、こんなふうに届けたい」とは考えていません。

僕はただ目の前のことに一生懸命に取り組んで、その姿勢を貫いた先に、それを見た人たちがそれぞれのバックグラウンドと重ね合わせて見た時に感じる感動や豊かさがあると思うので、それを感じてもらえるように目の前のことに頑張っていきたいと思っています。

また「元気で明るく」というのもクリアソンの特徴だと思うので、そんな姿で元気を届けていけたらなとも思っています。

―応援してくださる皆さんの存在はクリアソンの大きな力になっていると思います。応援してくださる皆さんにはどんな思いがありますか。

僕たちは自分たちのためだけでなく新宿や地域の方々、クリアソンに関わる全ての方に本気で豊かさや感動を届けていきたいと思っています。

その手段が今はサッカーで、それを見て心が動いたり、日々生きる活力につながっていたりしたら、僕たちとしてはとても嬉しいです。そのためには、僕たちを応援するというよりは、一緒に戦ってもらうのが大事だと思っていて、そんな方を増やしていければなと思っています。

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