6/11(日) JFL第11節 vs 鈴鹿ポイントゲッターズ|マッチデープログラム掲載 石井圭太インタビュー番外編

6/11(日) JFL第11節 vs 鈴鹿ポイントゲッターズ|マッチデープログラム掲載 石井圭太インタビュー番外編

ホームゲームで配布する「マッチデープログラム」。そこに掲載されるインタビューの番外編を、試合前日にWebでお届け。

今節の鈴鹿戦の表紙とインタビューを飾ったのは、今年加入した石井圭太。今年で10年目を迎える自身のキャリアを、包み隠さず語ってもらいました。


―ジュニアユースから23歳まで、11年間過ごした横浜FC時代は振り返っていかがですか。

「小学校の時は東京ヴェルディのジュニアに入っていたんですが、ジュニアユースに上がれないという経験をしました。その挫折があって横浜FCに拾っていただいて、また上を目指していける環境を与えてもらった感謝があります。その後、横浜FCのユースでは順調で、1つ上の学年でも試合に出していただいたり、自分の代ではキャプテンも任せてもらったりして、プロの世界に入れたのは横浜FCのおかげだと思います。一方で、プロに入ってからは横浜FCでの出場機会は決して多くはなくて、プロの厳しさも教わりました。」

―特にプロ入りからの2年は出場機会もなく、もどかしい時間だったと思います。

「最初は紅白戦すら出れるか出れないかというところから始まりました。ただ、当時はカズさん(三浦知良・UDオリヴェイレンセ)など経験豊富な選手が多くて、そういう選手から日々学び、少しずつ通用する部分が増えていた感覚がありました。夏ごろから、当時J3だったJリーグU-22選抜に招集されるようになって、2年で20試合出場させてもらいました。平日の横浜FCの練習で得たものを土日のU-22選抜の試合で実践して、それをまた平日の練習でぶつけるみたいなサイクルができて、苦しい中でも成長できたと思います」

―2019年に移籍したいわてグルージャ盛岡では、2年目にスポンサーが変わりチームの環境も大きく変わったと思います。その変化はいかがでしたか。

「選手も監督も大きく入れ替わりました。『優勝してJ2に昇格する』という目標も明確になって、意識も高まりましたし、それが2021年の昇格につながったと思います。ただ、2019年には大半の選手が契約満了になりました。僕は秋田監督がハードワークできる選手を好んだというのもあって残留できましたが、移籍してきた選手が多い中で、残った選手はもっとやらなきゃ活躍できないという空気がありました」

―そのような状況から翌年の昇格までチームとしてまとまっていくまでにはどんなことがありましたか。

「僕個人は、キャンプではメンバーに絡めないような状況でした。しかし、ケガ人が出たこともあって少しずつチャンスをもらって、そのシーズンは開幕戦にスタメンで出ることができました。ただ、2020年はまだチームとして固まっていなくて、ボールをつないでやりたいという意見もある中で、かなりフィジカルで勝負するサッカーをしていました。そんな中でもブレずに、チームのためにやっていこうという選手が残って、2021年になってまとまってきたのが大きかったと思います」

―J2では横浜FCとの古巣対決もありました。

「そこは日程が出た時からすごく目標にしていました。ただシーズン前半、ホームでの横浜FC戦は出場機会がなくて、その後アウェイでの試合ではスタメンで出してもらって、ホームで出れなかった経験があった分より一層ピッチに立てたことが嬉しかったです。試合もいわてが3-0で勝って、僕は得点もアシストもなかったんですけどヒーローインタビューに選ばれて、ホームで出られなかった悔しさも含めて一生忘れることのできない試合になりました」

―石井選手のニックネームである「ゴルゴ」にはどのような由来がありますか。
「横浜FCのユース時代、トップチームの練習に参加した時に、僕の眉毛の太さと険しいような顔を見て『お前 ゴルゴ(13)みたいだな』と先輩やコーチから言われてからです。いわてに行くタイミングでも覚えてもらいやすいだろうと思って、自分から名乗っていたらここまできてしまった感じです(笑)」

(文=土屋秋喜)


横浜FC、いわてグルージャ盛岡でのキャリアを経て、クリアソン新宿に加入した石井圭太は、今、何を想っているのか。クリアソンについて語る本編は、明日の試合会場で配布されるマッチデープログラムにて。ぜひ、試合会場へお越しください。

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