クリアソン新宿は明日5月7日に東京都トーナメント決勝を迎える。クラブ史上初の天皇杯出場をかけたこの試合、対するは学生サッカー界屈指の強豪・明治大学。実は、練習試合や明治大出身者の在籍などクリアソン新宿と縁の深いチーム。
今回は試合に先駆け、明治大サッカー部出身の赤井シャロッド裕貴をはじめ、同じく明治大出身で、昨シーズンまでクリアソン新宿に所属していた石井優輝、岩田寛生、伊藤克尚に試合の見どころと注目選手を聞いた。
赤井シャロッド裕貴（明治大：-2022年・クリアソン新宿：2023年-）
試合の見どころ
明治大は日本のトップクラスの大学だと思います。この試合はクリアソン新宿にとって、貴重な機会だと感じています。明治大の方が能力的な面で上かもしれませんが、クリアソン新宿のつながりや最後まで声を出して諦めないという気持ちの部分を出し続けることによって、勝利を掴めるはずです。
クリアソン新宿は法政大戦（東京都トーナメント準決勝）は全員が戦えていました。上手い下手の前に戦うことを大前提にして、その部分をブラさずにやり続けることが重要だと思います。
注目選手
クリアソン新宿：MF 池谷友喜
明治大学 ：FW 佐藤恵允（4年、実践学園高）
クリアソン新宿は池谷友喜です。法政大戦でも試合を決定付ける点を決めてくれました。キックオフから常にハイプレスをかけ続けて常に声を出す、クリアソンの「戦う・走る・声を出す」を体現している選手だと思います。
明治大の注目選手は佐藤恵允です。明治大は良い選手が多いですが、その中でも際立っている選手だと思います。U-22日本代表にも選ばれていますし、明治大の10番だけあってテクニックがありながらもパワフルなプレーもあって、前への推進力はとてつもないものを持っています。
石井優輝（明治大：-2021年・クリアソン新宿：2022年）
試合の見どころ
この試合の見どころは明治大の3原則と言われる「球際・切り替え・運動量」とクリアソン新宿の「戦う・走る・声を出す」の”やり合い”だと思います。より自分たちの特徴を表現し、相手の良さを消すことができたチームが、良い結果を得られるのではないかと思います。
また、明治には強力なFW陣が揃っています。それに対してクリアソンのDFラインがどう対応するのかは見ものだと思います。
注目選手
クリアソン新宿：FW 赤井シャロッド裕貴
明治大学 ：DF 岡哲平（4年、FC東京U-18）
クリアソン新宿の注目選手は赤井シャロッド裕貴です。197センチの恵まれた体格を武器に、空中戦や攻撃の起点になるプレーなどゴール前での迫力に期待しています。
明治大の注目選手は岡哲平です。空中戦の強さや1対1の強さに加えて左右両足で蹴れるといった特徴を持ち、同世代でトップレベルのCBだと思います。元チームメイトのこの2人のマッチアップに注目です。
岩田寛生（明治大：-2020年・クリアソン新宿：2021-22年）
試合の見どころ
アマチュアがプロと対戦できる唯一無二のカップ戦への切符を賭けた東京都サッカートーナメント決勝戦が、熱い思いのこもった闘いになることは言うまでもないと思います。”5冠”を掲げる明治大対 JFL優勝とJ3昇格を掲げるクリアソン新宿。強烈に鍛え上げられた強い「個」が絡み合い、インテンシティの高いサッカーが武器の明治大に対して、「繋がり」を大切にし、前に早く何度でも粘り強いサッカーが武器のクリアソン新宿。公式戦初対戦であるこの闘いは見逃せません。
注目選手
クリアソン新宿：MF 池谷友喜
明治大学 ：MF 田中克幸（4年、帝京長岡高）
クリアソン新宿の注目選手は魂の男、池谷友喜です。前線からの鬼プレスはチームを前へと押し進めます。チャンスで必ず決めてくれる得点力にも注目です。
明治大の注目選手は田中克幸です。正確な左足のキックで中盤から攻撃のリズムを作ることのできる選手です。持ち前のテクニックで相手を翻弄し、豪快な一振りに期待が掛かります。
伊藤克尚（明治大：-2018年・クリアソン新宿：2019-22年）
試合の見どころ
明治大の伝統である三原則「運動量、球際・切り替え」とクリアソン新宿の伝統である「闘う・走る・声を出す」のぶつかり合いになると思います。試合はお互いハイプレスで展開されスピーディーな試合運びなり、明治大の「個」と、クリアソン新宿の「一体感」のどちらが上回るかが勝敗の分かれ目になると思います。
注目選手
クリアソン新宿：MF 池谷友喜
明治大学 ：なし
仲間のために走って闘える選手です。自分にも仲間にも厳しくできる素晴らしい人間性の持ち主で、攻守において彼の全力疾走に期待したいです準決勝法政大学戦のように強い気持ちでボールを呼び込み得点に繋げてほしいと思います。
