リベンジ果たす首位撃破|選手が書く!マッチレビュー 関東リーグ 後期第8節 vs 栃木シティ 文=#4 伊藤 克尚

リベンジ果たす首位撃破|選手が書く!マッチレビュー 関東リーグ 後期第8節 vs 栃木シティ 文=#4 伊藤 克尚

9月11日 (土)
関東サッカーリーグ 1部後期第8節

■ 試合結果
Criacao Shinjuku 3(2-0、1−1)1 栃木シティ

■ 得点(アシスト)
9分 19 大谷 真史(50 岡本 達也)
26分 19 大谷 真史(24 森村 昂太)
53分 栃木シティ(PK)
58分 15 米原 祐

■ メンバー
<スタメン>
GK:26岩舘
DF:2瀬川、3井筒、15米原、25千葉
MF:8須藤、13高橋滉、20樋口、24森村
FW:19大谷、50岡本
<サブ>
1阿部、7川井、16伊藤大 、17池谷、23西山、27岡野、9原田

■ 交代
前半43分 大谷 ⇒ 原田
後半29分 須藤 ⇒ 西山、岡本 ⇒ 池谷、森村 ⇒ 伊藤大
後半45+1分 高橋滉 ⇒ 川井


■ マッチレビュー(文= #4 伊藤 克尚)

前期1-4で屈辱の敗戦を喫した、現在首位を走る栃木シティとの一戦は、ここまでの度重なる試合の延期で3週間ぶりの公式戦。この期間での成長を必ず発揮し、勝利を掴みたい。天候は晴れ。少し暑さも感じられるなかではあったが、栃木シティのホームスタジアムに敷かれた素晴らしい天然芝ピッチで16:00にキックオフ。今節も立ち上がりから、守備ではハイプレス、攻撃では何度も前へのアクションを起こし、栃木シティゴールへ襲いかかる。

立ち上がりの勢いのまま、前半9分に早速均衡を破る。岡本(#50)からのパスに大谷(#19)がファーストタッチで中に持ち込むと、相手がシュートブロックに入るよりも速く右足を振り抜き、ニアに突き刺す。チームを勢いづけるために何としてもほしかった先制点が生まれる。

この得点を皮切りにさらにギアを上げるクリアソン新宿。守備でもプレスとブロックを併用しながら相手にチャンスを作らせず、集中して守る。

前半26分、ハーフウェーライン付近からのフリーキック。瀬川(#2)がペナルティエリア内で相手と入れ替わり強烈なシュート。相手DFの素晴らしいブロックに阻まれるもコーナーキックのチャンスを得る。すると、森村(#24)が蹴ったボールは相手ストーン越え、ファーで大谷が合わせ追加点。試合を優位に進める。

得点後も監督の成山、キャプテン 井筒(#3)から「3点目を取りに行くぞ!」と声がかかり、決して緩めないクリアソン新宿。

前半43分、空中戦で相手と接触し大谷が負傷退場。本日2得点を取り、調子が良かっただけに悔やまれたが、ピッチ上の選手たちからは「あとは任せろマーシー!」と声が響き、必ず勝つという今節の気合を感じる。大谷の交代で入った原田(#9)も前半終了までの残りの時間を攻守に走り、2-0で前半は終了。

ロッカールームに戻ってきた選手に、うちわで風を送る。樋口(#20)に「長い距離を走り回ってきつい?」と聞くと「細かい動きの方がきついので、長い距離を走るのは楽です」と即答。頼もしい後輩である。ハーフタイムでは特に守備の修正を話し「マーシーが取ってくれた2点。必ず勝つぞ!」と気合を入れ、後半に臨む。

後半も集中した立ち上がりを見せるも、後半8分、コーナーキックから折り返されたボールに反応した森村だったが相手選手が先に触り、ペナルティエリア内で倒してしまいPKを献上。これを決められて2-1。

しかし、失点から5分後。次の1点が試合を決めるといっても過言では無い状況のなか、後半13分。またも森村のコーナーキックから米原(#15)が足元付近に来たボールをヘディングでねじ込み3-1。

後半29分には、岡本に替えて池谷(#17)、須藤(#8)に替えて西山(#23)、森村に替えて伊藤大(#16)を投入。チームとして最後まで4点目を狙いに行く。交代選手含め決定的なチャンスを作るも、追加点は奪えなかったが、3-1で試合終了。優勝に向けて絶対に落とせなかった首位との決戦。

スタメン、ベンチのメンバーはもちろん、スタッフ、メンバーから外れた選手、応援してくださる方々の力があって勝利を掴むことができました。

■ レビュー担当 伊藤克が語る試合の裏側
いつもクリアソン新宿を応援していただき、ありがとうございます!!今回レビューを担当しました背番号4番の伊藤克尚です。今節は、試合前からSNSなどで選手の意気込みも感じていただいたかもしれませんが、首位決戦ということで、この3週間チームとして気合を入れて準備をしてきました。

試合前のミーティングでは普段とは異なり…

ベンチに入った18人が、ベンチから漏れた選手やスタッフと2人組になり、違った立場からこの試合にどう挑むか想いを共有しました。出場する選手たちは、より闘う責任を持ってピッチに立ってくれたと思います。

来月に控えていた全国社会人サッカー選手権大会の中止が正式に発表され、私たちがJFL昇格を成し遂げるためにはリーグ戦で2位以内に入り、全国地域サッカーチャンピオンズリーグに出場するしか可能性がありません。

残りの試合も総力戦となりますが、必ず、全員で関東リーグ優勝を掴み取ります。引き続き、応援よろしくお願いいたします。

■ レビュー担当が選ぶ、ピックアッププレイヤー
19 大谷 真史

<選出理由>
チームを勢いづける前半の2得点。俺が決めてやるという強い気持ち。いつも心を動かされています。

<メッセージ>
僕と、大谷の出会いは中学生のとき。同じサンフレッチェ広島Jr.ユースに所属していました。私が1年生、大谷が3年生。その時は足を骨折していた記憶があり、プレーを共にする機会は多くありませんでしたが、そのまま高校年代のサンフレッチェ広島ユースへ進み、ここでは一緒にプレーをしました。

高校時代から、今と同じような熱量で、理屈云々ではなく根本の「気持ち」や「あり方」を発言や姿勢で教えてもらいました。夜に部屋へ行くと、窓の反射を鏡のように利用して、チューブやバランストレーニングをしていたのを今でも鮮明に覚えています。

人間としてのタイプは全く違いますが、いつもその前面に出す熱い気持ちを見習いたいなと思っています。ただ、私は出すタイプでは無いので、内側に魂のこもったプレーでこれからも頑張りたいです。

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