Match Result
クリアソン新宿 0(0-0、0-0)0 ラインメール青森
Member
Starting Lineup
GK 浅沼優瑠
DF 鈴木翔登、米原祐、相澤佑哉
MF 澤井直人、石井圭太、中山雄登、千葉丈太郎、池谷友喜、今井聖士
FW 赤井シャロッド裕貴
Substitute
鶴田爽太郎、竹内諒太郎、小屋原尚希、上野正騎、西山大輝、小池純輝、佐野翼
53分:千葉丈太郎→上野正騎
67分:池谷友喜→西山大輝、赤井シャロッド裕貴→佐野翼
78分:今井聖士→小池純輝
Match Review
開幕2戦で無得点8失点と苦しい時間が続くクリアソン。浮上のきっかけをつかみたい第3節は、ホームにラインメール青森を迎えての一戦となった。
クリアソンは前節からスタメン4人を入れ替え。特に前線では「相手が3バックでロングボールを多用してくるチームだったので、3枚をぶつければプレッシャーのメドを立てやすくなり蹴らせないことにつながると思った」(監督 北嶋)と2試合連続で2トップを組んだ佐野、小池に代えて赤井、今井をチョイス。池谷も加えた1トップ2シャドーで攻撃陣を組んだ。
前半は加入後初スタメンとなった今井が輝きを放つ。右サイドのタッチライン際にポジションを取り、積極的なドリブルの仕掛けとクロスからチャンスを生み出す。18分には今井の仕掛けからこぼれたボールを石井がつなぎ、池谷がミドルシュートを放つ。これは相手GKに防がれたが、前節同様にあと一歩というシーンが続いた。
試合の様相を大きく左右したのは31分のシーン。ゴールライン際での競り合いから、鈴木と相手MF・平田海斗が交錯すると、プレーが切れたところで平田が鈴木と絡みこのプレーにはレッドカードが提示された。青森は残り60分を一人少ない状態で戦うこととなった。
数的優位を得たクリアソンは、「相手が4-4-1のフォーメーションに変えて中央を固くしてきたので、サイドからドリブルで勝負させようという狙いだった」(北嶋)と最後尾の米原から両サイドに配球し、サイドに攻撃の糸口を見出す。
後半も今井の仕掛けや相澤の攻撃参加に加え、53分にはドリブルでの仕掛けやシュートに強みを持つルーキーの上野を投入し両サイドからの攻撃を活性化。しかし「サイド攻撃一辺倒になってしまったり、ミスでボールが落ち着かなかったりしていい攻撃につながらなかった」(北嶋)。最後まで決定打となるチャンスは作れず。スコアレスのまま試合終了のホイッスルを迎えた。
開幕3戦目にして今季初の勝ち点を獲得した試合になったが、指揮官の表情は晴れない。「こういう状況でも選手たちは崩れたりせず、一生懸命やってくれる男たちなのですごく信頼している。だからこそ彼らを勝たせてあげる責任があって、そうさせてあげられないのが申し訳ない」(北嶋)。
それでも今節は無失点。ゴール前の際となる部分での激しさも取り戻し、数的優位を得る前も相手に決定的なチャンスは作らせなかった。あとはゴールだけ。「ゴール前の連携で攻撃陣で絵を合わせられていないシーンがいくつかあった。そこを練習から擦り合わせて結果につなげたい」(今井)。
次戦は横河武蔵野FCとの東京ダービー。アウェイマッチながら今日と同じAGFフィールドでの試合となる。待望の今季初ゴールと初勝利に期待が懸かる。
Comments
監督 北嶋秀朗
――試合を振り返っていかがですか
早い時間に数的優位になったことで、相手はスコアレスで試合を進めあわよくば1点が欲しいという狙いが明確になっていましたが、そこをこじ開けることができなかったという印象です。
――数的優位ながら得点が奪えなかった要因は、どのような点にあると考えていますか
相手は後半から最終ラインを4枚にしてきたので、両サイドのスペースにスピードのある選手を置いてドリブルで勝負させようと考えていた中で、それ一辺倒になってしまい、ボールが入った際にもクオリティが出せなかったという点が課題です。サイドに配給されたボールに対しての個人的なミスでボールが落ち着かず、いい攻撃につながらなかったと思います。
――監督として3試合を戦った上でどのようなことを感じていますか。
やはり簡単ではありませんが、0-4の試合が続いた中でも選手たちは崩れず、一生懸命やってくれる男たちなのですごく信頼しています。だからこそ彼らを勝たせてあげる責任があって、そうさせてあげられないのが申し訳ないという気持ちです。ただ、いろいろなことを決めなきゃいけない中で、自分は情を強く持ってしまう人間なので、そういうものを捨てて、本当の意味で監督にならなければいけない。自分の甘さを消していかなくてはいけないと思っています。
#44 今井聖士
――初のスタメン出場でしたが、試合を振り返っていかがでしたか
変に緊張したりせず、自分の役割をこなすだけだと思っていて、集中して臨めたと思います。役割としては「点を取る」「アシストをする」結果を出すというところで、右サイドに張ってドリブルやスピードを生かしてそれを遂行することをキタジさん(監督 北嶋)からは求められていたので、そこだけを意識していました。
――ドリブルでの仕掛けでは何度もチャンスを作っていましたが手応えはいかがですか
自分の得意な状況に持っていければ自由にできるし、クロスも上げれるし、中に切り込んでシュートにもいけるという感じで、すごく手応えを感じた試合でした。
――チームとしては点を取り切れなかったという試合でした。攻撃陣としては今後どのようなことが求められると思いますか
ゴール前の連携で、コミュニケーション不足も含めて絵が合っていないシーンがいくつかあったので、練習から擦り合わせて結果につなげていきたいと思います。
#19 上野正騎
――JFL初出場となりましたがいかがでしたか
今日は後半の早い時間からの出場で、相手が一人少ない状況だったのでサイドからどんどん仕掛けていきたかったんですが、そこをうまくできなかったのは悔しいところです。3試合で1点も取れていないのが攻撃の選手としての課題なので、次は点を取って結果を出せるようにやっていきたいと思います。
――ピッチに入る際には北嶋監督からはどのような指示がありましたか
サイドで高い位置を取って仕掛ける、背後に抜けてゴールに関与するプレーをするというところです。そこから1点を取って勝つという狙いだったんですが、あまりいい状態で仕掛けるシーンが作れなかったので、まだまだです。次は点を取って勝つ、それだけです。