Match Result
ミネベアミツミFC 0(0-0、0-0)0 クリアソン新宿
Member
Starting Lineup
GK 浅沼優瑠
DF 千葉丈太郎、米原祐、須藤岳晟
MF 高橋滉也、中山雄登、石井圭太、澤井直人、小池純輝、今井聖士
FW 齋藤和樹
Substitute
鶴田爽太郎、相澤佑哉、黄誠秀、池谷友喜、大﨑淳矢、佐野翼、岡本達也
60分:小池純輝→池谷友喜
69分:今井聖士→岡本達也
83分:齋藤和樹→佐野翼、高橋滉也→大﨑淳矢、千葉丈太郎→黄誠秀
Match Review
前節、国立競技場にJFL史上最多となる16,480人の観客を集めながら、1-4の大敗を喫し「期待を返せなかった。ピッチでの借りはピッチでしか返せない」(千葉)と逆襲を誓い迎えた第12節。
34度を超える猛暑の中、アウェイ宮崎の地でミネベアミツミFCとの一戦に臨んだ。
スタメンは前節から4人の変更。3バックの左にはキャプテンの須藤が第4節ぶりにスタメンに名を連ね、最前線には前節に意地の1発を決めた斎藤が入った。
前半は静かな立ち上がりに。「あまり前から来ないで “ぬるっとした” 守備をしてくると分析していた。自分たちから相手のスペースを奪うことを意識した」(監督 北嶋秀朗)。
全体としてクリアソンが優勢だったものの「質が今日は低かった」(北嶋)と細かいミスが重なりなかなか決定機を作れない。
前半唯一とも言えるチャンスは37分、千葉の縦パスを中山が落とし、高橋がPA外から右足を振り抜いたシーン。ここはゴール左へと外れ、スコアレスのまま折り返した。
後半は「滉也(高橋)のところで質的な優位を奪えていたので、そのサイドから仕掛けるよう指示した」(北嶋)と高橋を中心に攻める。
しかし「ボールをしっかりと止めること、味方にしっかりとつなぐこと、当たり前のことが今日の試合では欠けていた」(澤井)。後半も細かいミスが重なりなかなか決定機を生み出せず。
守備面ではロングボールを多用する相手に対し、セカンドボールの回収で優位に立ったことで無失点で抑え込み、前節からの改善は見られたが肝心の得点も0。スコアレスのまま試合終了のホイッスルを迎え、勝ち点1を持ち帰る結果となった。
第13節、14節は2週続けてのホームゲームとなる。「自分が強くなること上手くなることに目を向けて、全体としても強くなっていきたい」(須藤)。この試合で出た課題は一つ一つのプレーの精度。国立での敗戦の借りを返すためにも練習からレベルアップし、ホームでの連勝で勢いをつけたい。
Comments
監督 北嶋秀朗
――試合を振り返っていかがですか。
あまり前から来るチームではなく “ぬるっとした” 守備をしてくると分析していたので、自分たちから相手のスペースを奪っていくことを意識していました。滉也(高橋)のところで質的な優位を奪っていることを前半を通して感じていたので、後半はそのサイドから仕掛けるように指示しました。
ただ、相手のSHが出てくるようになって、CBの対応が少し遅れてしまったと思います。そういった個人戦術、自分のできることと、相手との駆け引きと、そういったところがうまくいかなかったと思います。
――守備面では前節からどんな点を修正しましたか。
相手の特徴に、ロングボールを蹴ってそのセカンドボールを回収してチャンスにつなげるというところがあったので、セカンドボールの回収は徹底しました。できた部分もありますし、逆にそこを相手に取られた時にはピンチにつながっていたので、もっともっとこだわるべきだと思います。
――ゴールにつながるチャンスをなかなか作れなかった要因は、どんな点にあると考えていますか。
そこが大きな課題で、(攻撃の)入り口や狙うべきスペースも決まっていて、それを共有もできている中で、今日は質が低かったと思います。選手たちにも「練習しよう」と伝えました。クラブのみんなで選手たちの練習のために時間を作ってくれているのに、全体練習が終わって、すぐに帰ってしまうのは違うんじゃないかという話をしました。
須藤岳晟
――試合を振り返っていかがですか。
先週、国立で本当にたくさんの人に来ていただいたのに、結果は惨敗してしまった。改めて、良い時も苦しい時もどんな状況でも振る舞いや在り方を大切にしながら、この状況を乗り越えようとキタジさん(北嶋)から話があって、今日はみんなで自分たちらしく戦って勝利を掴み取りたい試合でした。
自分たちが思い描いたことを90分間通じて出せたかと言えば、そうじゃない時間も多かった。もっともっとやってきたことを出せないと、勝利にはつながらないと感じています。
暑い中でしたけど、みんなで最後まで集中して戦うぞと、気持ちの面では集中できていたと思います。ただ、いつもと違う芝だったり、やはり暑さだったり、ちょっとした技術のミスが多かった。
戦術面では、用意した通りにやれる可能性も大いにあった中で、ちょっとしたミスでボールを奪われてなかなかそこにつながっていかなかった。そういう細かいところを、選手が突き詰めてやっていかないとゴールを奪えないと思います。
――個人としては第3節以来のスタメン出場でしたがいかがでしたか。
とにかく90分間を通して、全体にポジティブな声かけをして戦うということはやり続けました。そこは絶対にやりつつなんですが、一人の選手としてクオリティはまだまだだなと感じるので、まずは自分が強く上手くなるところに目を向けて、全体としても強くなっていきたいと思っています。
澤井直人
――試合を振り返っていかがですか。
シンプルに悔しいです。なかなか自分たちが思ったような決定機が作れなかった。国立での敗戦から無失点で抑えられたという点はポジティブですけど、こういう試合を勝てないとJリーグには上がれないですし、今の課題だと思っています。
――前節は累積警告での欠場でした。
チーム内で競争をしている中で、(累積で)絶対に使えない選手が一人いることは、明らかにチームにとってマイナスだったと思います。その週も、まずは練習をしっかりやること、試合に出ているメンバー、試合を作り上げるメンバーを盛り上げることを意識していました。国立での試合はピッチの外から見ていて、みんなの固さや、少しの勇気が出ずクリアソンらしさが欠けている部分があった。
今日は自分が試合に入って、もう一度クリアソンらしさとはなんなのか、取り戻したいと思いながら、前への積極性を強く意識したゲームでした。
――ゴールを奪えなかった原因はどんな点にあったと考えていますか。
前節から比べて良かった点で言えば、みんながボールを受けようとする意識が確実に上がっていた点です。怖がらないで中で受けてターンするということもできていたと思います。
ただそこから、キタジさんも言ってましたが、ボールを止めることや味方につなぐこと、当たり前のことが欠けていた。特にアタッキングサードに近づくにつれて、焦りが出てしまうみたいな部分は、今シーズンずっとあります。そこで一つのプレーがずれてしまうと、なかなかゴールにはつながっていかないと思うので、その精度を上げていかなくてはいけません。