Match Result
沖縄SV 3(0-1、3-0)0 クリアソン新宿
Member
Starting Lineup
GK 浅沼優瑠
DF 澤井直人、米原祐、黄誠秀
MF 石井圭太、池谷友喜、中山雄登、小島心都、大﨑淳矢、岡本達也
FW 佐野翼
Substitute
阿部雄太、小池純輝、須藤岳晟、赤井シャロッド裕貴、上野正騎、西山大輝、千葉丈太郎
50分:岡本達也→千葉丈太郎
68分:池谷友喜→西山大輝、佐野翼→赤井シャロッド裕貴
80分:澤井直人→上野正騎、中山雄登→小池純輝
Goal
23分:中山雄登
66分:沖縄SV
72分:沖縄SV
87分:沖縄SV(OG)
Match Review
シーズンの折り返しとなる第16節。今季の後半戦最初の試合は、開幕戦で0-4の大敗を喫した沖縄SVとアウェイでの対戦。
前節は前半途中に雷雨の影響で中断、延期となったクリアソン。ただ中断となる前半終了間際までは相手にチャンスを作らせず。得点はなかったが2、3度決定機を作るなど今季でもベストに近い試合運びを見せた。
その勢いをそのまま発揮したい今節は、池谷を左サイド、岡本を2トップの一角に置いた5-3-2のフォーメーション。
試合開始直後、いきなり決定機を作ったのはクリアソン。池谷が強烈なプレスで敵陣の深い場所でパスカットすると、岡本がキープして最後は石井がミドル。いきなり見せ場を作った。
その後は、クリアソンの左サイドに攻略の糸口を作る沖縄がチャンスを作る展開となるが、先制したのはクリアソン。23分、左サイドでFKのチャンスを得ると、キッカーを務めたのは中山。
GKとDFの間に低い弾道で落としたキックは誰かが触れても触れなくても入るような絶妙な軌道を描き、直接ゴール右へと吸い込まれた。
昨季強みとしていたセットプレーだが、今季はここまでそこからは2点しか生まれていない現状。「キッカーとして責任は感じていた。狙い通りとは言えませんけど、チームとしてやろうとしたことがゴールにつながったと思う」(中山)。
中山の正確な左足からのゴールは、6試合ぶりの先制点となった。その後も一進一退の攻防が続くが両者ともにゴールには至らず、1点リードで前半を折り返した。
追加点を挙げリードを盤石なものとしたい後半だったが、開始直後にアクシデント。48分、大﨑がこの日2枚目のイエローカードを提示されてしまい退場。残り40分以上を一人少ない状態で戦うことを余儀なくされた。
こうなると一気に流れは沖縄ペース。岡本に代え千葉を投入し守りを固めるも66分、右サイドのクロスを中央で合わされ追い付かれると、72分には強烈なミドルシュートを決められ逆転を許す。
さらに87分にはオウンゴールでさらに1点を追加され、点差を広げられてしまう。
なんとか意地を見せたいクリアソンは後半アディショナルタイム、右サイドの西山からのパスを赤井が落とすと、千葉が右足を振り抜く。DFの間をすり抜ける強烈なシュートとなったがここはポストに嫌われ得点とはならず。そのまま試合終了のホイッスルを迎え、最終スコアは1-3となった。
これで第10節以来、5試合勝利から遠のいているクリアソン。苦境に立たされているが、まずは1勝を挙げ後半戦の逆襲のキッカケにしたい。
次節は8月の中断期間前最後の試合となるホームでのヴィアティン三重戦。クリアソン夏祭り3連戦の初戦となるこの試合、なんとしても勝ち点3をつかみ取りたい。
Comments
監督 北嶋秀朗
――試合を振り返っていかがですか。
まずは、本当に暑い中90分間戦った両チームに選手たちをリスペクトしたいと思います。試合はセットプレーから得点することができて、前半を通して自分たちが狙いたいスペースを上手く突けて、クリアソンらしくつながってプレーすることができたと思います。
その中で後半の立ち上がりに退場者を出してしまい、難しい試合にしてしまってしまいました。そこから5-3-1でなんとか耐えながら、時間をうまく進めることができれば勝機はあったと思いますが、失点で選手たちもダメージ受けてしまった。
飲水タイムで「勝ち点1でも持ち帰らなくては」とは伝えましたが、2失点目が痛かったなと思います。
――前半と後半で試合の様相がガラッと変わりました。
シンプルに一人退場してしまったことで、プレッシャーをかけにいけなくなってしまいました。HTでは前半は左サイドでチャンスを作られてしまっていたので、その修正をしましたが、そういったものが出る前に退場してしまった。引いた形での守ることを、せざるを得なくなってしまいました。
――前半に見せた前線からのプレッシャーの質は上がってきてるように感じます。
クリアソンはボールに攻撃するというスローガンに守備をしています。ボールに対して攻撃しやすい形をさぐって、プレッシャーのかけどころを共有しながらプレーしています。
前半はショートカウンターからチャンスを作れて、そこから得点を奪えていれば違う展開になっていましたし、その裏返しとしてプレッシャーをかけたときの根元を突かれたときにはピンチになっていたので、お互いにやり合いながらというようなゲームだったと思います。
中山雄登
――試合を振り返っていかがですか。
まずは悔しいというのが一番です。シーズン後半戦、キタジさんからも「借りを返す相手が多い」という言葉があった中で、開幕戦で0-4でやられた相手に絶対に勝って巻き返しのスタートになるようにと臨んでいただけに、悔しい結果になってしまいました。
――ゴールシーンは振り返っていかがですか。
今日は攻守ともにセットプレーがカギになると話していました。
攻撃のセットプレーを担当しているナリさん(ヘッドコーチ 成山)がミーティングで「前半戦、セットプレーから2点しか取れていない責任を感じている」と言っていたんですが、それはキッカーの自分たちの責任だと思っていました。
前節もFKとCKでチャンスはありました。その前の試合でも、ファールで得点にはならなかったシーンもあり、少しずつゴールに近づいている感じがしていて。
今節は練習している通りGKとDFの間に流し込んで、そこに詰めればという形のボールを蹴りました。アウトスイングで、誰も触れずに入ったというのが変な感じもしたんですが、みんなが触ろうとしてくれたことでGKも迷って結果的にゴールになった。狙い通りとは言えませんけど、チームとしてやろうとしたことがゴールにつながったと思います。