苦しい展開続くも、岡本達也 執念のゴールで大きな大きな勝ち点1|6/29(土) JFL第14節 vs FCマルヤス岡崎|レビュー、ハイライト、コメント

苦しい展開続くも、岡本達也 執念のゴールで大きな大きな勝ち点1|6/29(土) JFL第14節 vs FCマルヤス岡崎|レビュー、ハイライト、コメント

Match Result

クリアソン新宿 1(0-1、1-0)1 FCマルヤス岡崎

Member

Starting Lineup

GK 浅沼優瑠
DF 澤井直人、小屋原尚希、黄誠秀
MF 石井圭太、中山雄登、小島心都、大﨑淳矢、佐野翼、今井聖士
FW 齋藤和樹

Substitute

阿部雄太、赤井シャロッド裕貴、高橋滉也、上野正騎、西山大輝、千葉丈太郎、岡本達也

60分:大﨑淳矢→高橋滉也、佐野翼→赤井シャロッド裕貴
75分:今井聖士→上野正騎、小島心都→西山大輝
87分:石井圭太→岡本達也

Goal

6分:FCマルヤス岡崎
90分:岡本達也

Match Review

退場者を出し、1-4の大敗に終わった高知ユナイテッドSC戦から1週間。直近3戦未勝利と苦しい時期が続く中で迎えた第14節は、2週連続でのホームゲーム。前日の大雨の影響でどんよりとした空気に包まれた駒沢陸上競技場にFCマルヤス岡崎を迎えた。

スタメンでは前節から最終ラインを総入れ替え。途中出場ながら好パフォーマンスを見せた小屋原が今季初スタメン。3バックは右から澤井、小屋原、黄となった。

ファーストシュートを放ったのはクリアソン。2分、小島が石井からの縦パスを引き出すと、反転してシュート。さらに相手に当たりファーサイドへと溢れたボールを大﨑がダイレクトで狙う。

ここはゴールとはならなかったが、「入り自体は悪くなかった」(監督 北嶋)と期待感の持てる展開だった。

しかし直後の6分、相手の最前線への縦パスにうまく対応できず、一瞬のミスを突かれゴールを決められてしまい先制点を献上した。

それでも「強気にプレーし続けてくれた」(北嶋)と下は向かない。すぐに立て直し、8分にはFKから齋藤が惜しいシュートを放つなどすぐに流れを引き戻した。

31分にはCKからネットを揺らしながらも、直前にファールがあったとジャッジされ、なかなか同点弾をあげることはできない。後半も佐野のスルーパスに抜け出した齋藤がネットを揺らすも、ここもオフサイド。

60分に赤井が投入されてからは前線でボールが収まるようになり、さらに攻勢を強めるもスコアボードを動かすことはできず。徐々に時間が過ぎ、気づけば終了間際まで時計の針は進んでいた。

このまま終わるのかという空気を変えたのは、ベテランの一発。90分、赤井が前線でボールをキープし西山に落とすと、逆サイドでスペースへと抜け出した高橋に浮き玉のパス。このボールを頭で落とすと、最後は岡本が滑り込みながら右足で合わせゴール左隅へと決め切った。

「ロッド(赤井)と、ウイングにも勝負ができる選手がそろっていて、そういう選手たちの特徴が出た形だった」(岡本)。交代で入った4選手が生み出したこのゴールは、岡本にとってはJFL3年目にして初ゴール。ベテランの一発はスタンドの空気を一変させた。

その後も逆転へ”イケイケムード”のクリアソン。中央の赤井がボールを収めつつ、両サイドで突破力を持った上野と高橋からチャンスを生み続ける。しかし岡崎も体を張った守備で守り抜き、1-1のままドロー決着。喜びと悔しさが同居するゲームになった。

次節でJFLもシーズンの折り返し。「(同点からの)勢いで逆転できないのが今のチームの現状。でも、今日の勝ち点1を次につなげて、いい形で後半戦を迎えられるようにしたい」(高橋)。

次節からはアウェイ2連戦。まずは次節今季3勝目を挙げ、勢いをつけたい。

Comments

監督 北嶋秀朗

――試合を振り返っていかがですか。
入り自体は悪くなかったですが、ちょっとしたミスから失点があり、少し気が落ちた状況でした。それでもミスをした選手を含め心を立て直してプレーしてくれた。チャンスも複数作れたと思いますし、守備でも最後の局面で身体を張れていたと思います。終盤は赤井のところでボールが収まるようになったので、そこにできるだけ人数をかけたいと思い岡本を入れたところ、結果を出してくれました。

――3バックは前節から全員を入れ替える形となりました。
出場停止や体調不良があってのことでした。澤井のCBは初めてでしたが、練習試合でもすごくクレバーにプレーしていて、ボールを前に進めることができますし、インテリジェンスも高い。小屋原も失点には絡みましたがその中でも強気にプレーし続けたという点では、すごく良かったです。

岡本達也

――試合を振り返っていかがですか。
今日のDFラインは尚希(小屋原)がスタメンで真ん中に入ったり、直人(澤井)が初めてやるポジションだったりしたんですが、みんなが勝利に向かって、ちゃんとつながりながらプレーできていた感覚が前半からありました。そこはすごく良かったと思います。

――ピッチに立った際は、石井選手との交代でした。赤井選手の周りに人を集めゴールを決めるという狙いが見える交代でしたが、やはり任されたことはゴールを決めるということでしたか。
「とにかくゴールを決めてこい」というのと「ロッド(赤井)の近くにいてくれ」と。準備していた形ではなかったんですが、ロッドと、あとはウイングにも勝負ができる選手がそろっていたので、そういう選手たちの特徴が結果的に出た形でしたね。

――得点シーンを振り返るといかがですか。
時間も短かったんですが、アップしている時から「ワンチャンス、絶対にあるからそれに懸けるぞ」と自分に言い聞かせながらずっと動いていたので、余計なことを考えず、その瞬間に夢中になりながらプレーできました。

こうや(高橋)とは長く一緒にやっていて、彼のところにクロスが入った時には絶対に折り返してくれるという信頼がありました。すごくいいボールを落としてくれて、あとは落ち着いてというか、夢中だったんですけど、とにかく身体が動くままにというような感じでした。

――JFLでは初ゴールとなりました。
そうなんです。ちょっと恥ずかしいですけど(笑)。去年、天皇杯では取れたんですがリーグでは3年目にして初。時間がかかったなというところと、勝利にはつながらなかったですけど、やっとチームの力になれたのかなと。これを積み上げていきたいです。

チームが勝っていたら最高でしたし、それを応援してくださる方々も楽しみに待ってくれていると思うので、次は勝利につながるゴールにしたいです。次節は前半戦最終戦になるので、そこで勝って後期のスタートを迎えることが大事。やるべきことに魂を込めて全力でやっていきたいと思います。

高橋滉也

――試合を振り返っていかがですか。
まずは勝ちたかったです。前半に点を取られ、ビハインドの状況で入ったので、ゴールかアシストを挙げて逆転できれば思っていました。

得点シーンはニシ(西山)は僕のことが見えてなかったと思うんですけど、ニシなら来そうだなと思って準備してたらノールックで出してくれました。ボールが来たタイミングでタツさん(岡本)は視野に入っていたので、なんとかタツさんに出そうと。個人的には、アシストという結果を出せて良かったと思います。その後も自分にもチームにもチャンスが来た中で決めきれない、その勢いで逆転できないというのは今のチームの現状だと思います。でも、勝ち点1を次につなげて、次節でシーズンの折り返しになるので、いい形で後半戦を迎えたいです。

――ご自身で課題として挙げていたアシストやゴールなどの結果を今日は残しました。
今年はケガから復帰してスタメンで出していただく機会もあったんですが、なかなか結果を出せず。今日は一つの自信にはなりますが、一回きりで終わっていてはいけないと思うので、継続して結果を出せるように、スタメンでも途中出場でも自分のプレーをゴールにつなげていけるよう日々の練習からこだわっていきたいです。

小屋原尚希

――試合を振り返っていかがですか。
全体としてはボールを持てる時間が長くて、やりたい形を出すことができていたと思います。3バックとボランチでボールを持ちながら相手の背後を狙うという形が前半の途中から出始めて、相手の嫌がるプレーはできていました。個人としては、最初の失点に関与する判断ミスは反省点です。最後にタツさんが決めてくれて、勝ち点0のゲームを1にしてくれたんですが、自分の判断ミスがなければ3になっていたと考えると悔しい試合です。

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