Criacao、CriacaoProcriar共に今季初勝利

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CriacaoとCriacaoProcriarは4/20(日)にそれぞれ試合を行いました。
第1節を引き分けで終えていたCriacaoは三菱養和SCに3-1で、今節が初戦だったCriacaoProcriarは町田ゼルビア・ツヴァイテに5-3でそれぞれ勝利を収めました。
多くの方に応援にお越しいただき本当にありがとうございました。今後も感動を与えられる試合をみなさんにお見せできるように頑張っていきますので、引き続き応援よろしくお願いいたします。
試合の詳細については再度更新をしてお届けいたします。

■Criacao戦評

初戦の慶応BRB戦で惜しくも引き分けてしまったCriacao、第二節は優勝を目指すために絶対に負けられない戦い。対する三菱養和SCは関東リーグ2部からの降格組だが、東京都1部では開幕2連敗中。

序盤は五分五分の立ち上がり。
微妙に濡れたピッチも影響して三菱養和は得意のパスワークが活かせず、Criacaoもロングボールが中々収まらずピッチを割るシーンが目立つ。

微妙に思い通りにいかない膠着状態のまま半分ほどの時間が過ぎたが、
次第にお互い持ち味を発揮しはじめる。

Criacaoは前線からのプレスでボールを奪い、速攻でゴールに近づき、
セットプレーなどで相手のゴールを脅かす場面が増えはじめ、
三菱養和も後方から繋いでチャンスをうかがう。
とはいえ互いに決定機は少なくやはり膠着状態が続いた。

しかし、このまま後半を迎えると思った前半残り1分、右サイドで得たFKから大杉が絶妙なボールをゴール前に送り込むと、村井が豪快にヘディングで叩き込みCriacaoが先制点。
ゴール直後に前半終了の笛となり、非常に良い時間で先制点を奪って折り返した。

後半は立ち上がりからCriacaoペース。相手のDFライン、ボランチへ常に複数人がプレスをかけ続け、
プレスが効いたことでペナルティエリア内での間接FK(バックパス)
など千載一遇のチャンスも出始める。

そんな良い流れが続いた後半15分、ハーフウェーライン左付近でボールを持った村井が相手を2、3人引き連れてそのままゴール前までドリブル、そしてそのままゴール右隅へ低いボールを突き刺し、2点目スーパーゴール。

さらに勢いに乗ったCriacaoはその後も怒涛の攻撃、10分後には村井のスルーパスから完全に裏へ抜け出した四宮が豪快に左足を振りぬき3点目。

その後もCKからゴールを脅かすなど主導権を握り続けたCriacaoだったが、終了5分前に相手CKの処理が乱れ1失点。勿体ない失点。

しかし最後まで主導権は渡さずゲームセット。
クリーンシートとはならなかったが、1部での初勝利を飾った。

■CriacaoProcriar戦評

Criacao Procriar(以下プロクリ)の東京都3部リーグ開幕戦。相手は、町田ゼルビア・ツヴァイテ(以下ゼルビア)。

プロクリのシステムは4-2-3-1。GKは関、DFは右から原・高松・江端・中谷。ダブルボランチに丸山と戸田、攻撃的MFは右から森、田中、桑原。1TOPに山口。慎重な立ち上がりが予想されるも、試合開始早々からアクセル全開。新生プロクリは“つなぐサッカー”で相手を蹂躙する。

ボールを持った選手を常に味方がコンパクトな距離感でサポート。1タッチ2タッチでボールを運び、そこから裏へのボールやサイドチェンジでさらに味方が飛び出していく。またボールを奪われても、相手との距離が近いためハイプレスに移りやすく、そこからボールを奪い返してショートカウンターをしかける。試合観戦に訪れた桜井氏も「完璧だった」と評価したサッカーにゼルビアは全くついていけず、先制点は時間の問題だった。

その瞬間は試合開始10分もたたないうちに訪れる。左サイドで山口が、上がってきた中谷とのパス交換で中に切れ込み、相手DFラインのギャップに顔を出した丸山にパス。丸山がワンタッチで落としたところに桑原が走りこんでシュート。流れるようなパスワークで先制点を奪う。そこからは立て続けのゴールラッシュ。山口がPA内で相手をリフティングで抜こうとしたところで、相手DFの手に当たりPKの判定。山口が蹴って一度はGKに止められるも、自ら押し込んで2点目。さらに戸田のCKから桑原がヘディングで合わせて3点目。そして右サイドでのパス交換から中央でボールを受けた丸山が相手DFラインの裏へループパス。走りこんだ田中がループシュートを決めて 、前半25分で4得点。荒れたピッチをものともしないサッカーになすすべなしのゼルビア。2桁得点も予想された試合展開が1つのミスとアクシデントでガラリと変わる。

前半残り5分、高松がコーナーフラッグ付近でボールを持つ。つなぐのか蹴るのか迷ったところで相手に囲まれボールを奪われる。そこからパスを受けた相手FWに対して江端がアプローチ。しかし荒れたピッチに足をとられて倒れた江端が相手を引っかけてしまいPKを与える。PKを決められ1点を返されると、負の連鎖は続く。左サイドからのセンタリングが、クリアしようとした江幡の目の前でイレギュラーバウンド。これが江端の腕に当たり2度目のPKの判定。一度はGK関が止めるも、こぼれ球を押し込ま れて4-2。その後すぐに前半終了となった。

嫌な雰囲気もあったが、つなぐサッカーを後半も続けることで意識を統一。気を取り直して臨むが、ゼルビアのサッカーに後半は苦しむ。

荒れたピッチとクリアソンのハイプレスに対して、ゼルビアは中盤を省略。長身FW14めがけてロングボールを蹴ってくるサッカーに、プロクリは後手に回る。

縦が狭いピッチのため、蹴られたボールはすぐにプロクリゴール前に到達。つねに後ろ向きで守るプロクリDFはロングボールと相手14番の対応に四苦八苦。それによってDF、MF、FWのラインが間延びしてしまい、中盤がセカンドボールを拾えない。せっかく奪っても選手間の距離が遠く、前線が孤立。ボールを受けた山口は仕方なくドリブルで突き進むなど攻撃も単発に。また桑原が体調不良、田中がケガで足が止まったことで、プレスもかからない。攻めては守る落ち着かない展開が続いていく。後半25分ごろに、相手DFとの競り合いを“腕”で制した山口がドリブル突破。シュートのこぼれ球を森が詰めてようやく追加点を挙げる。しかし直後にカウンターから、接触はなかったもののPA付近で江端がファウル。FKでファーサイドへのボールを14番が中央にヘディングで折り返し、フリーの選手に蹴りこまれて3失点目。失点直後に試合終了となり開幕戦は無事に勝利したものの、後味の悪さも残る勝利だった。

今後の課題としては、試合で必ずある悪い流れのときに、コンパクトな距離感を保つことができるか、つなぐ・蹴るを含めて試合を落ち着かせれるか、そしてボールを受けてはたいてキープできる選手が出てくるか、です。大野が言ったように「ここまで強くなっているとは思わなかった。でも劣勢のときに、一番の原点である5秒コンセプトやハイプレスなどの守備テーマがゆるくなくなっているのは残念」。つなぐサッカーをやりつつ、原点である守備もやる。これができれば、3部に関しては負けることもないと思います。

クリアソンと三菱養和の 試合を見ていて感じたのは、つなぐサッカーをやりつつも、試合を通して基本の守備テーマをやりきったからこその完勝でしたよね。勝ち試合で課題が出たことはいいことだし、その課題は今後も起こりうることです。みんなで解決して、さらに成長していこう。

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