Match Result
クリアソン新宿 0(0-0、1-2)2 ソニー仙台
Member
Starting Lineup
GK 鶴田爽太郎
DF 千葉丈太郎、米原祐、相澤佑哉
MF 高橋滉也、石井圭太、中山雄登、小島心都、池谷友喜、小池純輝
FW 岡本達也
Substitute
阿部雄太、竹内諒太郎、澤井直人、上野正騎、西山大輝、今井聖士、佐野翼
HT:岡本達也→佐野翼
60分:高橋滉也→澤井直人、池谷友喜→今井聖士
70分:小池純輝→上野正騎
80分:小島心都→西山大輝
Goal
50分:ソニー仙台FC
62分:ソニー仙台FC
88分:今井聖士
Match Review
ゴールデンウィーク最初の日曜日。雲ひとつない青空と真夏を思わせる暑さが包む西が丘には1,015人が集まった。
第7節はホームにソニー仙台を迎えての一戦。ソニーは昨季の第27節で試合終了間際に決勝点を奪われ、優勝戦線からの離脱を決定付けられた因縁の相手。
昨季の雪辱を果たしたいクリアソンは、2週間前の前節からスタメン2枚を変更。左サイドには開幕戦以来の出場となるルーキーの小島が入り、最前線には岡本が今季初めてスタメンに名を連ねた。
前半、まず主導権を握ったのはソニー。3分には右ポストに直撃する強烈なシュートを放たれるなどいきなり決定機を作られると、8分、14分にも立て続けにピンチを迎える。ここは鶴田がいいセーブを連発し、先生を許さない。
すると徐々にクリアソンにもチャンスが生まれ始める。「ゲームに慣れるまで時間はかかったが、徐々にボールを持って自分たちの時間を作ることはできた」(監督 北嶋)。
26分には岡本が前線で相手のパスをカットすると、小池が相手選手に囲まれながらもPA外正面から左足を振り抜く。このシュートは枠の右へと外れたが、徐々にプレスが機能し始めチャンスを作っていった。
0-0のまま迎えた後半だったが、先に試合を動かしたのはソニー。右サイドでの抜け出しからクロスを上げられると、中央でうまく合わされリードを奪われた。さらにその12分後にもカウンターから再び失点。2点を追いかける展開となった。
まずは1点を返したいクリアソン。攻撃面では「設計図の中でプレーすることはできていたし、今日のゲームを通じてみんなも手応えを感じたと思う」(監督 北嶋)とゴールへと迫る場面は多かった。
57分には中央で相手を剥がしフリーになった小島が運ぶと、右サイドの高橋へと展開。その折り返しを池谷が右足で合わせたシュートは、クロスバーに直撃する。
さらに76分には右サイドからのクロスに逆サイドからゴール前へと侵入してきた上野が頭で合わせる。GKの反応できないコースにうまく合わせたが、これもクロスバーに阻まれる。84分には相手のミスを突き途中出場の今井がJFL初ゴールを決め1点差まで迫ったものの反撃はそこまで。
1-2で敗れ、昨季の雪辱を果たすことはできなかった。
あと一歩及ばずという試合だったが、「選手たちは準備してきたこと、やりたいサッカーを体現してくれた」(北嶋)と手応えも大きい。攻撃面では今季最多となる17本のシュートを放ち、あとボール一つ分ずれていればという場面も多かった。ゴールへの形は確実に増えているだけに「結局ネットを揺らさないと一緒」(上野)と決定力が次の課題となる。
次節は1週間後、アウェイでのHonda FC戦。昨季王者相手に勝利して勢いをつけたい一戦となる。
Comments
監督 北嶋秀朗
――試合を振り返っていかがですか
選手たちは準備してきたことや自分たちがやりたいサッカーを体現してくれて、守備も攻撃も狙ったことが多く出せた試合だったと思います。今日の選手たちの振る舞いには一定の満足感があるので、それを結果につなげられるようにやってかなくてはいけないと思います。
――相手のサイドに配給されるボールに対してチャレンジした結果、ピンチを迎えるという場面が何度かありました。そのチャレンジについてはどのように考えていますか
失点の場面では心都(小島)にチャレンジするなと言うのは簡単ですが、そのチャレンジしなければチームのパワーやエネルギーを減らすことになってしまうと思います。なのでチャレンジしないのではなく、準備を早く、こまめににして、奪い切るというようにしていきたいと思っています。代償は払う形になりましたが、あの場面から、心都がどれが届いてどれが届かないのかを勉強できたのが大事で、次は逆にあのボールを奪って攻撃につなげていくようになればいいと思います。
――攻撃面では、得点こそ1点にとどまりましたが、これまで以上にゴールへの形を見出せているように感じました
チームで使っている言葉の一つに、スペースを表す言葉で「ホール」というものがあります。そのホールを使うために人を配置する仕組みづくりをしています。そこから背後に抜けていく選手や、サイドで仕掛ける選手につながっていって、その設計図を共有してプレーするということはできてきてると思います。今日、それが試合でもできるという実感を選手たちも持てたと思います。
今井聖士
――相手のミスを突く形でしたが、ゴールシーンはいかがでしたか
自分は前からどんどんプレスかけていく守備が苦手で、クリアソンに来て克服しようと意識していました。それが、うまく相手のミスを誘えてゴールにつなげられたというのは、自分の中ではプラスになっています。
――ピッチに入る際に求められていたのはどんなことだったのでしょうか
自分が求められているのは点を取る、アシストをするという決定的な仕事です。今日もどんどん仕掛けて、結果を出すというところが求められていたと思います。仕掛けのところは感触も良くて、一対一の状況を作れれば一人は剥がせるという自信はあるので、あとはそこからどう得点につなげていくのかというのが課題。また1週間そこにフォーカスして取り組んでいきたいと思います。
上野正騎
――試合を振り返っていかがですか
0-2という状況で試合に入って、自分の仕事は得点に絡んで逆転することでした。一度ヘディングで決定機がありながら決めきれなくて、他にも相手の嫌なプレーは何度かできたとも思いますけど、それが得点に結びつかなくて、今の自分の実力なのかなと思います。
――サイドから仕掛けて決定機を作るという場面もありました。ドリブルの手応えはいかがですか
何回か仕掛けて、相手を抜ける場面もあって、多少ですが手応えはあります。ただ得点には絡めていないので、まだまだ理想とは程遠い状態です。
――攻撃陣全体としてはいかがでしたか。
これまでの試合以上に決定機を作れてはいましたけど、結局ネットを揺らさなければ一緒なので、あとは決め切る部分が課題です。
小島心都
――試合を振り返っていかがですか。
この1週間、チームとして雰囲気も良く、締まった練習ができていた分、この結果は本当に悔しいです。個人としては開幕戦以来の出場でした。先週から左WBをやっていますが、試合に出る以上はポジションが違うというのは言い訳にしたくはないです。その中で1失点目は自分のところからやられてしまいました。開幕戦でも自分が出場して0-4で負けて、「やってやるぞ」という気持ちで臨んだので、本当に悔しいです。
――失点シーンは、小島選手の相手のパスへの積極的なチャレンジがありました
前半は自分のポジションが後ろきすぎていて、後半はもっと積極的にプレスをかけていくことを意識していました。ああいう場面ではチャレンジしようと決めていたので、あとはその行き方だったりポジショニングを改善していかなくてはいけないと思います。