先制するも王者の壁は厚く|11/26 (日) JFL第30節 vs Honda FC|レビュー、監督・選手コメント

先制するも王者の壁は厚く|11/26 (日) JFL第30節 vs Honda FC|レビュー、監督・選手コメント

Match Result

Honda FC3(1-1、2-0)1クリアソン新宿

Member

Starting Lineup

GK 浅沼優瑠
DF 米原祐、鈴木翔登、黄誠秀
MF 高橋滉也、上田康太、中山雄登、瀬川和樹、澤井直人、池谷友喜
FW 佐野翼

Substitute

岩舘直、渥美瑛亮、西山大輝、森村昂太、大﨑淳矢、岡本達也、伊勢太一

Goal

68分:池谷友喜→西山大輝
75分:澤井直人→岡本達也
84分:佐野翼→大﨑淳矢、中山雄登→森村昂太、瀬川和樹→渥美瑛亮

Match Review

9ヶ月に渡る戦いもいよいよ幕引き。今季最終戦となるJFL第30節は、アウェイでのHonda FCとの一戦となった。

今季限りでの退任を成山一郎監督にとってはその立場からの最後の試合。東京都1部に在籍していた2018年からチームを率いた功労者である監督成山や、今季限りで現役を退く上田や森村たちの花道を飾るためにも負けられない戦いとなった。

対するHonda FCは今季のチャンピオンチーム。前期の対戦では5連勝を止められる0-3の完敗を喫した相手だ。

試合序盤は「前半は特にみんなで準備してきたことに一定の手応えを感じられた」(監督 成山)と拮抗した展開。

正確な長短のパスで試合を組み立てるHonda FCがボールを支配し13分、16分とチャンスを作るが、クリアソンもセットプレーや相手のミスを突いた攻撃で7分には米原、22分には池谷、27分には佐野がシュートを放つ。

互角の展開から先に試合を動かしたのはクリアソン。33分、CKのチャンスを得ると、ショートコーナーから中山、瀬川とつなぎクロスを上げる。このボールをファーサイドで待ち構えた米原が頭で折り返すと、最後は池谷が押し込んで先制点を挙げた。

ゴールの起点となった米原にとって成山は関西学院大時代からの恩師。「最後くらいは勝利で飾ろうと意気込んでいた」(米原)。今季はセットプレーのキーパーソンともなっていた愛弟子のヘディングから先手を打った。

しかし直後の40分、自陣でのミスから失点を許し、1-1で前半を終えた。

後半、まず見せ場を作ったのはクリアソン。58分にCKを得ると、上田の対空時間の長いボールにファーサイドの米原が豪快なヘディングで合わせる。

しかしこれを相手DFがゴールライン上でブロックすると、こぼれ球を拾われカウンターを仕掛けられる。右サイドを駆け上がりクロスを上げられると、最後はクリアミスを拾われ勝ち越し弾を献上した。

その後は「後半は徐々に落ちてしまって、逆にHonda FCはプレー精度も落ちずに決めるべきところで決めてきた」とHonda FCが優勢の展開に。

83分にはビルドアップのミスを拾われてのカウンターからダメ押しとなる3点目を献上。そのまま試合終了のホイッスルを迎え、今季最終戦を白星で飾ることはできなかった。

この日の試合でJFLは全日程を終了し、クリアソンは10勝4分14敗という結果に終わった。最終節でも優勝を果たしたHonda FCとの力の差を感じさせられたが「来年やらなくてはいけないことがはっきりした」(監督 成山)。

一時は首位に立ちながらも最終的には11位という順位に終わった悔しさを新体制で臨む来季につなげたい。

Comments

監督 成山一郎

―試合を振り返っていかがですか。

全体を振り返ると、みんなで準備してきたことには一定の手応えがありました。

攻撃もビルドアップやセットプレーでは、やってきたことはしっかり出せたと思いますし、プレスも前節の反省からターゲットを決めてうまくやれていたと思います。

ただ後半は徐々に落ちていってしまって、逆にHonda FCはプレーの精度も落ちなかったし、決めるべきところは決めてきたし、交代で入る選手も質が高かった。

そういうところで最終的には力の差を感じましたが、シーズンの最後にそういうチームとやれて、来年やらなくてはいけないことがはっきりした、そういう手応えを得られた試合になりました。

―この試合で一旦は監督という立場を離れますがいかがですか。

監督が今日で終わって感じるのは「たくさん負けたな」ということ。

たくさんがっかりさせてしまったなという反省はありますが、今日勝って変な満足感を得るよりも、徹底的に打ちのめされて悔しい思いを来季ぶつけてやるんだと。来季は北嶋新監督を全力で支えて、もう一度みんなと勝つ喜びを味わって感動を作る。今はそういうのにも飢えている状態なので、自分の中で整理はついています。

#15 米原祐

―守備面を振り返るといかがでしたか。

準備してきた相手のやりたいサッカーをさせない守備はうまくやれてはいたと思います。

ただ相手の個人で上回ってくるというところで剥がされてしまうシーンが多く3失点はしてしまいましたが、最後まで粘り強く集中力を切らさずにというところはよかったと思います。

―成山監督の下では最後の試合となりましたが、特別な思いはありましたか。

自分は大学時代からお世話になっていて、最後くらいは勝利で飾ろうと意気込んでいました。それが叶わなかった悔しさはありますが、来季はコーチという形でチームにいることは変わらないので、来季につなげられるように一緒に戦っていきたいと思います。

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