ホーム最終節を勝利の喜びで飾ることはできず|11/18 (土) JFL第29節 vs ヴェルスパ大分|レビュー、監督・選手コメント

ホーム最終節を勝利の喜びで飾ることはできず|11/18 (土) JFL第29節 vs ヴェルスパ大分|レビュー、監督・選手コメント

Match Result

クリアソン新宿 0(0-1、0-0)1 ヴェルスパ大分

Member

Starting Lineup

GK 浅沼優瑠
DF 米原祐、鈴木翔登、千葉丈太郎
MF 高橋滉也、中山雄登、石井圭太、瀬川和樹、澤井直人、池谷友喜
FW 赤井シャロッド裕貴

Substitute

岩舘直、渥美瑛亮、西山大輝、樋口裕平、上田康太、岡本達也、佐野翼
39分:石井圭太→上田康太
63分:赤井シャロッド裕貴→岡本達也
78分:高橋滉也→樋口裕平、澤井直人→西山大輝、池谷友喜→佐野翼

Goal

16分:ヴェルスパ大分

Match Review

前節は4-1の快勝で5連敗を脱出したクリアソン。ホーム最終戦となる今節はヴェルスパ大分との一戦となった。

大﨑、中山のつながりで来場した人気YouTuberリゼムのキックインセレモニーから始まった試合は、大分が主導権を握る。

「GKを含めた3人でビルドアップをしてくることは想定して準備をしてきたが、プレッシャーの基準点を明確にすることができなかった」(鈴木)。

小気味の良いパスワークの前になす術なく、16分にはカウンターから先制点を許した。

それでも「大崩れすることなくピッチ内での選手の修正能力や北嶋コーチの修正で立て直すことができた」(監督 成山)。

失点以降はツートップへの変更でプレスが機能すると、39分に負傷でピッチを後にした石井に代わって投入された上田がパスワークに参加しリズムを作る。

37分、42分と立て続けにチャンスを作り、流れを引き戻しながら前半を終えた。後半もクリアソンが主導権を握ると、両サイドの瀬川と高橋を中心にチャンスを作る。

しかしシュートへとつながるシーンは少なく、90分を通してのシュート数はわずかに2本。大分のゴール前での集中力の高い守備の前にゴールをこじ開けることはできず、0-1のまま試合終了のホイッスルを迎えた。

今季最終戦となる次節はすでに優勝を決めているHonda FCとの一戦。前期の対戦では0-3の完敗を喫し、5連勝を止められた相手だ。「同じ相手に二度負けるのは男として悔しい」(鈴木)。

Jリーグへの門番の異名を取る相手に、今季の成長を見せる試金石ともなる。今季限りでの退任が決まっている成山監督、そしてチームを離れる選手たちへの花向けとしても、そして来季の戦いへとつなげるためにも勝利が欲しい一戦となる。

Comments

監督 成山一郎

―試合を振り返って、いかがですか。

ホーム最終節ということで、試合前から「感謝の気持ちを込めて戦おう」という言葉だったり「今シーズン限りで引退する選手たちのため」にという言葉が、口々にみんなから出ていました。

ただ相手の質やプレーのレベルが高く、いい入りができずに振り回されて失点してしまったことが悔しかったです。

それでも大崩れすることはなく、ピッチ内での選手の修正能力であったり、ハーフタイムでの北嶋コーチからの修正を受けて立て直すことはできましたが、最後に1点を取ることができず、たくさんの人が来てくれていた中でゴールや勝利の喜びを届けることができず悔しかったなという感想です。

―ハーフタイムにはどのような部分を修正しましたか。

前半うまくいってなかったのが、相手とのシステムがうまく噛み合わず、プレスが効いていないということでした。途中からツートップにして相手の広がったセンターバックに当てにいこうとしていました

その中でシステムも 5-2-3 から 5-3-2 に変え、なるべく選手たちがストレスなく守備のところで合わせられるようにという部分を中心にハーフタイムに話をしました。

―監督という立場では残り1試合となりますが、今の気持ちはいかがですか。

全員で確認していたこととして「感慨深さ」に浸るのは、全部終わってからにしようと言っていました。当然僕も振り返るのはすべての試合が終わってからだと思います。

今日は対戦相手のメンバーが前節までとガラッと変わっていました。どんな狙いかはわかりませんが、ひょっとしたら今までスタメンではなかった選手たちが、来季の契約をかけて戦ってくるのかもしれないとも考えて、そこに自分たちがセンチメンタルになって戦っては勝てないと。

なので監督の僕も含め、センチメンタルになるのはすべて終わってからにしようと言っているので、今あるのは負けた悔しさと、最終節に絶対に勝ちたいという想いです。

―ホーム最終戦となりましたが、応援してくださる皆さまにはどのような想いがありますか。
代表の丸山からの挨拶にもありましたが、まず出てくるのは感謝です。負けが続いてしまっていても、試合が終わってスタンドに挨拶をする時には温かい拍手で「次頑張ろう」というような雰囲気をスタンド全体で作ってくれました。

そのおかげで、諦めないでやり続けられたなと、私だけではなく全選手感じています。

また、クリアソンは繋がりを大切にしているので、スタンド一緒に戦いたいと思っていますし、スタンドから受けたパワーをピッチの上で全力で表現して、その姿が皆さんの明日への活力ではないですけど、そんな何かを届けることができたらいいなと思っています。

ただ今季は自分の力不足でもありますが、勝って喜びを分かち合う瞬間は少なかったので、申し訳なさも感じています。

ただそこは、来季監督になる北嶋さん、チームに残るメンバー、新しく来てくれるであろうメンバーが必ずこの経験を生かして、もっと喜び合える瞬間を作ってくれると思うので、引き続き期待していただきたいです。

#39 鈴木翔登

―試合を振り返っていかがですか。

ホーム最終戦だったので、なんとしても勝ちたかったです。

―開始早々の失点はありましたが、守備面は振り返っていかがですか。

相手がCBが開いて、GKを含めた3人でビルドアップをしてくることは想定して準備をしてきましたが、プレッシャーの基準点を明確にすることができなくて、ボールを奪いにいくことにエネルギーを使えなかった。

途中からシステムを変えたり人の配置を変えたりで対応できたのはよかったですが、その解決策を見いだすまでにスコアを動かされてしまうと難しくなってしまうなと思いました。

あの時間でも耐えてスコアをゼロで進める、自分たちのプラン通りに行かなくても、そういう力を今後はつけていかないといけないなと思いました。

―ビルドアップ含めた攻撃面はいかがでしたか。

相手の背後を狙っていましたが、相手の最終ラインが下がっているのにロングボールを入れて、味方FWと相手DFで五分五分の競り合いになってしまっていたので、最終ラインが下がっていたら足元に出していく、ロングパスを見せてショートパスをつけていくみたいな工夫をしないといけないかなというのが個人の反省です。

チームとしては、途中からゲームががらりと変わったようにクリアソンがボールを持てるようになりました。康太くん(上田)が入ったこともあり、ボランチ同士でパスを交換したり、CBに近い位置でプレーしたりしたことでうまく攻撃が前進することができたのかなと。

時間が進むにつれて攻撃は良くなっていったなという感覚はあります。ただプレー選択は、奪ったボールを味方につなげられるかとか、細部にもっとこだわりたいと思います。

―最終節の相手は前期の対戦で強さを見せられたHonda FCです。来季に向けた試金石にもなる試合ですが、次節に向けてはいかがですか。

前期の対戦では5連勝していた中で0-3で負けました。それまではHonda FCもあまり順位が良くなくて、彼らが自分たちらしさみたいなものをある意味捨てて、クリアソンをリスペクトして守備から入ってきた、そんなゲームだったなと思っています。

次節、まず自分たちが勢いを持って試合に入ることも大事で、同じ相手に二度負けるというのは男として悔しいですし、このメンバーでやれる最後の試合というのもあるので、そういういろいろな想いを体現したいと思います。

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