Match Result
ヴィアティン三重１（1-1、0-0）１クリアソン新宿
Member
Starting Lineup
GK 浅沼優瑠
DF 須藤岳晟、米原祐、鈴木翔登
MF 澤井直人、石井圭太、中山雄登、瀬川和樹、齋藤和樹、池谷友喜
FW 佐野翼
Substitute
阿部雄太、黄誠秀、高橋滉也、西山大輝、大﨑淳矢、岡本達也、赤井シャロッド裕貴
68分：池谷友喜→岡本達也、瀬川和樹→高橋滉也
82分：齋藤和樹→大﨑淳矢
87分：佐野翼→赤井シャロッド裕貴、中山雄登→西山大輝
Goal
４分：瀬川和樹
25分：ヴィアティン三重
Match Review
８月の中断期間明け最初の試合となった第19節。J３昇格に向けて落とせない戦いが続く終盤戦のスタートは、アウェイでのヴィアティン三重戦となった。前期の対戦では佐野のゴールでクリアソンが勝利を収めている相手。
試合が動いたのは開始直後の４分のことだった。澤井が右サイドの深い位置でボールを受けると、パスを受けた須藤がクロスを上げる。このボールをファーサイドに走り込んだ瀬川が打点の高いヘディングでゴール左隅沈めた。
このゴールに瀬川は「スカウティングで相手の右のWBには身長が低い選手が起用されることはわかっていたので、そこを狙おうとは話していた」と振り返る。狙い通りの形から幸先よく先制点を奪い、試合の入りとしてはこれ以上ない形となった。
しかし「（先制点の後は）自分たちで試合を崩してしまった感覚」と瀬川が語る通り、相手に主導権を握られる。
ハイプレス・ハイラインで戦うクリアソンに対し、三重はエースの田村翔太を中心にDFラインの背後を狙いゴールへと迫る。三重のこの戦い方は想定内だったが「自分たちが思っていたよりも、良いタイミングでスピードに乗ってこられた」（成山）ため後手を踏む展開に。
さらに「点を取ってからは受け身になって、DF陣を中心にアグレッシブさを欠いた」（瀬川）と、早い時間に先制点を奪ったことで相手の反撃を受ける形に。
結果、25分に自陣での混戦から中央に送ったボールを相手に奪われると、最後は強烈なミドルシュートを決められ同点に追いつかれた。
ハーフタイムは HC北嶋が戦術面を修正、また暗くなっていたチームに対して岡本が「もう一回行こうぜ！と声をかけ火をつけると、後半は再び勢いを取り戻し一進一退の攻防が続く。
52分には左サイドでFKを得ると、こぼれ球をPA外中央の須藤がダイレクトで右足を振り抜く。ドライブ回転のかかったシュートは枠を捉えたが、相手GKの鋭い反応もありゴールとはならず。
その後も両者ともに好機を作り続けたがゴールにはつながらず、中断明けの初戦は1-1での痛み分けに終わった。
次節は３試合ぶりの勝利を目指し、ホームで東京武蔵野ユナイテッドFCと戦う。「悪い状態ではないだけに、もう一度かっこよく闘えるように準備したい」（成山）。中断期間での成長は確かに感じられた今節。次節では戦う姿勢を体現し、連勝のきっかけを作りたい。
文＝土屋秋喜（クリアソン インターン）
Comments
―試合を振り返っていかがですか。
中断期間を通して、この試合に勝つためにみんなで準備してきたので、勝てなかったことはとても悔しいです。
幸先よく先制点は取れましたが、そこから相手が上回ってきて、特に守備の面で修正が効きませんでした。ただそれとは別に、堂々とやれたはずの攻撃面もその不調に巻き込まれてしまった。それが負けの次に悔しいです。
ただ後半は北嶋さんが戦術を修正してくれて、暗くなっていたチームに達也（岡本）が「もう一回行こうぜ」と火をつけてくれて、一進一退の戦いに持ち込めました。
前半の悪かった部分を改善して後半になんとかする力はついてきていますし、交代で入った選手のパフォーマンスもすごく良かったです。FCティアモ枚方戦と違って最後まで走ってチャンスを作れて、手応えも感じているので、それをもっと確かなものにするためにみんなで整理して次につなげていきたいと思います。
―前半は、相手のDFラインの裏を狙った攻撃に苦しみました。
相手の10番が裏に抜けてくることが得意なのはわかっていましたが、自分たちが思っていたよりも良いスピードとタイミングで来られました。それで決定機を作られて、相手をのせてしまいました。
後半は、それも慣れてしまえばそこまで怖くなかったですし、中央のペナルティエリアの幅はDF3人で、メリハリをつけて守ろうと伝えました。
―次節に向けてはいかがですか。
相手のことに関しては一旦置いておいて、まず自分たち自身に勝たないと戦いにならないと思いました。試合中に多少うまくいかなくても弱気にならないことが大事だと思います。チームは悪い状態ではないので、１週間でみんなで反省して、またかっこよく戦えるように準備したいなと思います。
