5/21 (日) 天皇杯1回戦 vs いわてグルージャ盛岡|ハイライト・レビュー・コメント

5/21 (日) 天皇杯1回戦 vs いわてグルージャ盛岡|ハイライト・レビュー・コメント

Match Result

クリアソン新宿 0(0-2、0-2)4 いわてグルージャ盛岡

Member

Starting Lineup

GK:阿部雄太
DF:千葉丈太郎、小屋原尚希、黄誠秀
MF:樋口裕平、西山大輝、上田康太、高橋滉也、池谷友喜、大﨑淳矢
FW:齋藤和樹

Substitute

浅沼優瑠、竹内諒太郎、剣持雅俊、石井圭太、森村昴太、伊勢太一、赤井シャロッド裕貴

池谷友喜→森村昂太、上田康太→石井圭太
高橋滉也→伊勢太一
小屋原尚希→竹内諒太郎、齊藤和樹→赤井シャロッド裕貴

Goal

13分:いわてグルージャ盛岡
16分:いわてグルージャ盛岡
73分:いわてグルージャ盛岡
84分:いわてグルージャ盛岡

Match Review

東京都265チームの代表として臨む天皇杯。初戦は岩手県代表でJ3のいわてグルージャ盛岡と、いわぎんスタジアムで対戦した。公式戦では初のJリーグのチームとの対戦になった。

東京都トーナメントから引き続きヘッドコーチの北嶋秀朗が指揮をとるクリアソンは3-4-2-1のフォーメーション。1週間前のFCティアモ枚方戦からは大きくメンバーを入れ替え、古巣対戦となる石井はベンチ、米原はメンバー外となった。

「相手は2トップで守備が難しいだろうと思っていたので、立ち上がりが落ち着けばボールを握れて、相手の嫌なところを突けるだろうと予測していました」(ヘッドコーチ 北嶋)。守備に重きを置きカウンターを狙うのではなく、前線からプレスをかけボールを保持しながらチャンスを伺う、普段通りの戦いを仕掛けた。

しかし、先手を打ったのは盛岡。相手のスローインから FWドウグラス・オリヴェイラがワンタッチで抜け出し、スルーパスを受けたチャン・ヒョンスがGKとの一対一のシーンを迎える。ここは阿部がスーパーセーブを見せるも、こぼれ球をオタボー・ケネスが押し込み盛岡が先制点を挙げた。

さらにその3分後、敵陣からのロングボールを黄が触ったところにドウグラスが詰めボールを奪われる。そのままGKの股下を抜く強烈なシュートを決められ追加点を奪われた。

「連続失点してしまったのは甘さがあった。でも、その後は狙っていたこと ずっとやってきたことをみんなが共有してできた」(ヘッドコーチ 北嶋)。

早い時間帯で2点のリードを許したクリアソンだったが、その後は落ち着きを取り戻し徐々にボールを握る時間が増える。

前半終了間際には、中盤でのパス交換から右サイドの樋口にボールが渡ると、自ら仕掛けてゴール正面からシュートを放つ。ここはGKの正面へと飛んだが、得点の匂いを感じさせながら前半を終えた。

まずは1点を返し同点、逆転への足がかりを作りたい後半は、前半に続きボールを握る展開が続く。59分には、相手GKからのパスを中盤でカットし、最後は大崎がゴール正面からシュートを放つ。

ここは枠の上へと外れたが、69分には樋口、70分には大崎にもシュートシーンが訪れ、相手ゴールへと迫るシーンが続いた。

しかし、Jリーグの壁は高かった。73分、CKのチャンスを迎えるもこぼれ球を拾われ盛岡がカウンターのチャンス。中央でボールを運ばれると、最後は右サイドのチャンに冷静に流し込まれる。

84分にも自陣でのミスからケネスにこの日2ゴール目を決められ、そのまま試合終了。0-4の完敗で、Jリーグの強さを見せつけられる試合となった。

昨年まで所属した古巣との対戦となった石井は「守備の固さやカウンターの鋭さは非常に脅威で、0-4で負けてしまいましたが、クリアソン新宿としてやれることはやったし、その上での結果なので受け止めて次に進んでいきたい」と振り返る。

力の差を見せつけられる一戦となったが、Jリーグのレベルを体感することができた。この敗戦を糧に更なる成長を遂げ、JFLでの戦いへと還元していきたい。

(文=土屋秋喜)

Comments

ヘッドコーチ 北嶋秀朗

―試合を振り返って率直な感想はいかがですか。

クリアソン史上初の天皇杯出場にもっと”色”を付けたかった。その色をうまく塗れなかったという意味ではすごく悔しいですけど、選手たちの振る舞いには満足しています。

―想定していたゲームプランの上手くいった部分、いかなかった部分を教えてください

相手は2トップで守備が難しいだろうと思っていたので、立ち上がりが落ち着けばボールを握れて、相手の嫌なところを突けるだろうと予測していました。

ただ、そのタイミングで失点して難しくなってしまったし、その後も連続で失点してしまったのは甘さがあったと思います。でもその後は狙っていたこと、ずっとやってきたことをみんなが共有してできたとも思います。

―この敗戦を今後のクリアソンにどのようにつなげていきたいですか。

出場したメンバーは「このレベルでミスをするとこうなってしまうんだ」ということを肌で知れました。それを新宿で待っている選手たちに伝えて、チームとして本物にしていくことが必要だと思います。

#45 石井圭太

―古巣との一戦で、会場の雰囲気はどのように感じ試合はどう振り返っていますか。

約半年ぶりにいわぎんスタジアムに戻ってきました。これがクリアソンとしても初の天皇杯ということで、メンバーに入っていない選手たちも含めてみんなで、自分たちのできることを思いっきり表現しようと思ってプレーしました。

やはり、立ち上がりの2失点が最後まで重くのしかかってしまいました。そこから切り替えて、自分たちのやるべきことにチャレンジをして、いいところまでいくシーンもありましたが、最後の精度を欠いてしまったと思います。

守備の固さやカウンターの鋭さは非常に脅威で、0-4で負けてしまいましたが、クリアソン新宿としてやれることはやったし、その上での結果なので受け止めて次に進んでいきたいと思います。

―ピッチに立った際には会場から大きな拍手も起こりました。今後はどのような目標を持ってプレーしていきますか。

クリアソンは今JFLでプレーしていますが、今年優勝して、来年にでもJリーグに入っていくことを目標にしています。自分が引っ張ってやっていきたいですし、クラブとしてもしっかりとそこに向かっていきたいと思います。

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