区内4大学の20名が5daysインターン

区内4大学の20名が5daysインターン

新宿区内にある目白大学、目白大学短期大学部、東京富士大学、工学院大学から集まった20名がクリアソン新宿の活動を通じて学ぶ「5days インターン」が、9月7日に最終日を迎えました。夏休み中の約1か月間、週に一度7時間ほどを共に過ごし、短大の1年生から大学2、3年生と関係を築きながら、取り組みました。クリアソン新宿の選手やスタッフからワークショップを受けることや共に地域活動をすることで、自分を見つめ直し、キャリアやリーダーシップ、新宿の課題などについて考えを深めました。

池谷選手の話を聞く参加者

区内の学校と連携したクリアソン新宿の学びの場の提供は、2020年に新宿区と結んだ包括連携協定の5項目の一つ「学校と地域との連携に関すること」の一環として行われています。新宿区が重視する地域課題の一つ「若者が主体となったコミュニティづくり、新宿・地域への関心の向上」への貢献を目指すものです。「WE LOVE SHINJUKU! ACTION」と題して、新宿区内やホームゲームの会場などで、年間を通じて様々な場を設けています。このインターンは2022年に続いて2回目で、昨年の11名から参加者も増えました。

ワークショップ中に他の参加者と話をする

8月10日の初日は、それぞれの参加者がこのインターンの目的と目標を設定。グループに分かれてチームビルディングをすると共に、働きながらサッカーを続けるクリアソンの選手からキャリア論を聞いたほか、クリアソン新宿が行う様々な活動について理解を深めました。同17日の第2日は、モチベーショングラフを書きながら自分の人生を振り返るワークショップのほか、午後からは地域活動グループとリーダーシップグループに分かれて、リサーチを実施。

第3日と第4日は、地域活動グループは、新宿区の地域貢献活動でクリアソンが何をできるのかを考えるワークショップを行った後、選手と共に街に出て、ポスターを貼ってくれる商店や施設を回り、新宿東口献血ルームの建物の前で献血への協力を呼び掛けました。一方のリーダーシップグループは、リーダーシップを考えるワークショップ、株式会社Criacaoのキャリア事業部が主催する就活生向けのセミナーで企業の社員らの話を聞く座談会に加わるなどしました。

献血ルームのあるビルの前で、協力を呼び掛ける参加者と選手たち

最終日は、このインターンを通じて何を学んだのかを全員(1名欠席)が発表しました。多くの学生が挙げたのは、教わったキャリアに関する理論や考える手法を自分に当てはめてみたことや、選手らの経験談を聞くことが、自分の強みを活かすことや自分らしいリーダーシップを考え始めるきっかけになったこと。ある参加者は「クリアソンだからできることを考えて欲しい」と言われたことが、「自分だからできることは何だろう」と考えることに繋がったと言いました。グループ内の関係性を築く中で早速、自分なりのリーダーシップを試していた人もいました。

また、選手と共に街に出た参加者からは、新たにポスターを貼ってくれる先がなかなか見つからない厳しさを知ったことや、一方で選手が顔なじみの方から温かく接してもらうシーンに心を動かされたことなども報告されました。今回の学びは、アルバイト先や就職活動などで活かしていきたいという声も多くありました。

店内にポスターを貼らせてもらう

最終発表を見守った目白大学短期大学部ビジネス社会学科の田渕智絵助手は「グループワークで考える時間が、他のインターンに比べて圧倒的に多いと感じました。グループの他の参加者の意見を聞くことで、自分のことがわかったりもします。職業体験だけではなく、自分を見つめ直す時間があって、その後に活動に出るというところに違いを感じます」と、学生たちの成長を喜んでいました。

全5回中3回は、クリアソン新宿の地域パートナーである株式会社丸井の会議室を提供して頂きました。企画運営したクリアソンの阿部雄太は「どんなプログラムだと喜んでもらえるかと手探り状態だったが、どんなことを学んだのかという話をみんなから聞かせてもらえて嬉しかった。今回のプログラムを通じて、自分が一番成長させてもらったかもしれない」。同じく峰尾隼人は「この繋がりは貴重でこれからも続いていく。地域活動などでやってみたいことが出てきたら、ぜひ声を掛けて欲しい」と話しました。

阿部(右)の話を聞く参加者

参加した学生の声

「リーダーシップはみんなの前に立って引っ張っていくだけではない、人それぞれのリーダーシップがある、と学べたことが大きかったです。ゼミのグループリーダーとして、発揮していきたいです」 (目白大 3年)

「地元で小中高と地域活動をしてきました。クリアソンは、人とのつながりやコミュニケーションを大切にしていますが、それが簡単ではないことは私でもわかります。住んでいるのが都会でも、田舎でも地域の人たちを大切にするのは変わりません」 (目白短大 1年)

「クリアソンには、選手兼職員(社員)がいると聞いて、勝てるのかと心配になりました。でも、選手と一緒に地域の活動する中で、情熱を持って活動しているから応援してもらえることがわかりました」 (目白大 3年)

「新宿の街やその課題について知ることができました。クリアソンだからやる意味があることを自分たちで考えてみましたが、課題解決は難しかったです」 (東京富士大 2年)

「池谷選手の話を聞いて、強みを活かす、ということを知ることができました。自分の強みは知らない人にも友達のように話しかけたり、恐れずに突っ込めることです。選手と一緒にポスターを貼るお願いをしに行って、活かすことができました」 (工学院大 2年)

「何をするにも、Whyが大切と学びました。選手の話や、座談会で企業の方の話も聞いて、自分を大切にして、正直に生きようと思いました」 (目白大 3年)

「献血の呼び掛けで使命感や集客の大変さを学びました。声を出していると、労いの言葉をもらったりしましたし、二人集めることができたのも嬉しかったです。積極性を磨くことができました」 (東京富士大 3年)

「私は半年前までは高校生でした。地域での活動でお店に交渉に行ったり、企画を考える会議に参加して、やっているアルバイトとは全然違う感じがしました。社会人としてのイメージがわきました」 (目白短大 1年)

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