ベトナム、ネパール、ブラジル、中国、日本が参加し、新宿グローバルカップ2023を開催

ベトナム、ネパール、ブラジル、中国、日本が参加し、新宿グローバルカップ2023を開催

ベトナム、ネパール、ブラジル、中国、日本のチームが参加し 一般社団法人新宿区サッカー協会主催の「新宿グローバルカップ2023」が12月23日、新宿区の西戸山公園野球場で開催されました。

この大会は、フットサルを通して多文化交流を行い、お互いの違いを肯定し認め合うことのできる共生社会をはぐくむきっかけになることを目指しています。かねてより同協会が主催してきたイベントに、2019年、2021、2022年に続いてクリアソン新宿およびクリアソン新宿フットサルの選手・スタッフが運営協力として、プログラムづくりから、当日の準備や進行まで携わりました。クリアソン新宿は、2020年11月に締結された新宿区との包括連携協定の中で、新宿区の多文化共生の促進を掲げています。

大会は、新宿区に後援を、またクリアソン新宿の法人パートナーである株式会社文明堂東京、東邦電気工事株式会社、新和環境株式会社に協賛をいただきました。大塚製薬とAlpen TOKYOからは物品を提供していただきました。

サッカーを通じて多様性と調和を体現するイベント

開会式では、新宿区サッカー協会の神田隆弘会長が五か国語で「こんにちは」と声を掛けてなごませた後にご挨拶。新宿区の吉住健一区長より「新宿区は130を超える国と地域から約4万4000人の外国籍の方がお住まいです。サッカーは多くの国で愛される万国共通語です。サッカーを通じて多様性と調和を体現するイベントです」などのスピーチを頂きました。神田会長と吉住区長のご挨拶は、クラーク記念国際高等学校インターナショナルコースの生徒が英語に翻訳して読み上げ、各国の参加者に伝えました。

挨拶する新宿区の吉住健一区長。左隣は新宿区サッカー協会の神田隆弘会長

フットサル大会は、子どもの部に49名、大人の部に45名が集まり、いずれも日本、中国、ベトナム、ネパール、ブラジルの5チームが参加。各国のチームは前回までの参加者が声を掛けたメンバーで、日本チームは、子どもの部は新宿区サッカー協会に所属するSKFC、大人の部はクラーク記念国際高等学校のスポーツコースの生徒で構成されました。

子どもの部の日本対ブラジルは、白熱した試合に

各国対抗の試合が1回戦総当たりで行われ、ブラジルチームには群馬県から来た人がいたり、子どもの部のベトナムチームには5歳の男の子が混ざってプレーするなど幅広い顔ぶれが集い、試合を楽しみました。クリアソン新宿の選手は5カ国に分かれて、チームを盛り上げる役割に。フィールドのあちらこちらで歓声が沸き上がりました。子どもの部は日本チームが、大人の部はブラジルチームが優勝しました。同協会の神田会長は「コロナ禍を超えて、今回はどのようになるのかと思っていたが、全体的にレベルが上がったように感じた。大人も子どもも、みんな目の色を変えて走って、ボールを追いかけていた」と、笑顔で話していました。

【順位】
<子どもの部>①日本②ブラジル③中国④ベトナム⑤ネパール
<大人の部>①ブラジル②ベトナム③中国④ネパール⑤日本

競り合う中国とブラジルの選手

国籍に関係なく支え合っていく

その後はグローバルカップ恒例、各国からの参加者をミックスしての交流戦を行いました。この日初めて出会った、言語も国籍も異なるメンバーが一つのチームとなり、パスを繋ぎました。クリアソン新宿の選手も一緒にプレーしました。当初はぎこちなかった連係も、時間が経つにつれて良くなり、ゴールが決まるとハイタッチをするなど、笑顔が増えていきました。

交流戦でゴールが決まり喜ぶ

閉会式では、クリアソン新宿の選手を代表して岩舘直(地域共創室)が「ぜひ、今日、このピッチの中で経験したような国籍に関係なく互いに支え合っていくということを、日々の暮らしの中でもちょっとでも意識してもらえたら嬉しいと思います」とのメッセージを伝えました。

参加者の声

ベトナムチーム
2回目ですが、今回は初めて子どもの部にも参加しました。5歳から12歳まで。子どもたちが楽しそうにしているのを見て、嬉しかったです。年に1回、国際的にみんなで交流することは楽しいです。

ネパールチーム

Thank you so much, they enjoyed it very much, it was a lot of fun playing with different teams,
and the kids said they wanted to work hard more for the next year. Thank you.

ブラジルチーム

新宿グローバルカップに、毎年ブラジルのチームの幹事をさせて頂いていますが、参加希望の人が多くて困るほどです。サッカーを通じて、国は関係なくの交流はとても素晴らしいイベントだと思います。新宿サッカー協会、クリアソン、おめでとう! 有り難う!

クラーク記念国際高等学校 教諭 延嶋伸さん
包括連携があるので、普段からクリアソン新宿のイベントには生徒たちが多く参加しています。学校は国際を意識していて、グローバルカップは英語力やフットボールで、様々な人たちと繋がることをサポートできる機会。こうした実践する機会があると、ここには来ていない他の生徒たちにも良い影響があります。

閉会式で喜ぶブラジルチームの選手たち

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