株式会社Criacaoは、ビジネスパーソン、アスリートをはじめとする様々な世界で活躍している人たちが集い、出会い、つながり、学び合う場としてクリアソン・アスリート・カレッジ（以下CAC）を2015年から続けています。
12月18日に行われたVol.73は、「お金で紐解くスポーツ」をテーマに、公認会計士試験の合格者占有率が50.9%（2023年）を誇る資格スクール『CPA会計学院』などを展開するCPAエクセレントパートナーズ株式会社の取締役、飯塚祐司氏を迎え、経営学修士（MBA）でもある株式会社Criacaoキャリア事業部長の中村俊一が講師・進行役を務めました。
法人パートナーの同社より提供いただいた新宿区内の会場には46名が集まり、経営者、法人パートナーなどの社員、クリアソン新宿のメンバーシップ会員のほか、シーズンオフということもあってプロサッカー選手の姿も複数見られました。
年齢層も幅広く、クリアソン新宿の選手も混ざって3名ずつのグループをつくり、スタートしました。グループ内で自己紹介をした後、「どんなサッカーチームをつくってみたいか」を話し合いました。そして、会計について学ぶに際し、身近な例である「成功する確率の高いラーメン店は？」というクイズから、グループで考えてみることに。
飯塚氏からは、ラーメンの「原価」の一部である材料がそれぞれいくらかなど具体例による説明があり、いくらで売るかを設定することで、競合がわかり、原材料費を逆算して、計画が立てられることが伝えられました。
その後、３つのJリーグクラブの損益計算書を簡単な図で表したものを見ながら、講師がそれぞれの特徴を説明していきました。選手の年俸は売り物をつくっていく費用なので、原価に含まれること。また、運営するスタッフの人件費は販売管理費となります。販売管理費の割合が高いことが、スポンサー収入につながっているのかを比べてみるなどしました。会計の観点を得た後で再度、グループ内で「どんなサッカーチームをつくってみたいか」を議論しました。
セミナー終了後は、懇親会でリラックスしながら、様々なバックグラウンドの方々がつながり、最後まで活気あふれる会となりました。
参加者の声
プロサッカー選手
初めて参加して、すごく勉強になりました。会計に触れることがないので、そういうところの勉強の入り口になる内容で、ちょっと勉強してみようという気になりました。選手はそこまでクラブのＰ／Ｌ（損益計算書）を見る機会もないので、営業にかけるお金もすごく大事なんだなとか、人件費もクラブによって全然違うとか、すごくわかりやすかったです。選手のセカンドキャリアにも繋がっているんじゃないかと感じました。クリアソンという会社を通じて、いろいろな業界の方がいて、うらやましいというか、今後こういう機会があったら、周りの選手を連れてきたいです。
クリアソン新宿・メンバーシップ会員
サッカーを見て楽しむ以外に、自分の知的な好奇心を満足させてくれる機会を提供してもらえるのは、クラブが「人生を豊かにする」というのを体現していると改めて感じました。自分の普段の仕事に活かせるというか、違う切り口でいろいろな物事を見られる感じがしました。会計には無縁ですが、サッカークラブの例だとイメージしやすかったです。自分の娘と同世代の竹内（諒太郎）選手とも話せましたし、気づきや学びも多く、本当に有意義な時間でした。
クリアソン新宿・法人パートナー経営者
他の会社さんの損益計算書がどうなっているのかを見て、ヒントやうちの会社はどうすべきかを考えるきっかけになりました。講師の方が発表されていた内容で、こういうことが大事だなと思ったことがあったので、すぐにでも実践したいです。初めて参加しましたが、皆さんのご意見から参考になる部分もありました。
プロサッカー選手
今回初めて来てみました。サッカー選手じゃない人がほとんどだったので最初はどうかなと思ったのですが、選手ではない隣の人たちと話すのは、いろいろな角度から話を聞けたりして良かったです。サッカークラブの内面的なものはあまり知らなかったので、すごく面白いなと思いましたし、自分のクラブがどうなっているのかが気になりました。チケット収入やスポンサー収入がクラブにとっては大きなものを占めているのはすごく理解できました。僕自身、サポーターのパワーだったり、スポンサーの方だったり、外的な要因からサッカーを頑張ると、モチベーションが上がるところがあるので、そこをもっと知りたいなと思いましたし、自分の起爆剤にできると思いました。
