「全力で走っていきたい」朝鮮大学校体育会サッカー部 徐さん

第21回リレーブログ「学生スタッフ キャラバンpresented by Criacao」 を更新しました。

学生スタッフ キャラバン presented by Criacao

全国の学生スタッフがリレー形式で「学生スタッフが与える価値は何か」「自分自身は、その価値をどのように体現するのか」という2つのテーマについて、自身の言葉で書いてもらいます。これは、弊社の理念である「スポーツの価値を通じて、真の豊かさを創造し続ける存在でありたい」を、体育会の現場から紐解いて頂きます。

第21回は、朝鮮大学校体育会サッカー部学生スタッフ3年生の徐 仁柱(そ いんじゅ)さんです。

朝鮮大学校体育会サッカー部 3年 徐 仁柱
父の影響で小学生からサッカーを始め高校3年生まで選手としてプレーする。
大学入学と同時に学生スタッフとしてサッカー部に入部。1年の冬からは東京都大学サッカー連盟の学生幹事としても活動中。
役職
朝鮮大学校体育会サッカー部 副務
東京都大学サッカー連盟 広報委員 副リーダー

「学生スタッフが与える価値は何か」「自分自身は、その価値をどのように体現するのか」

はじめまして。朝鮮大学校体育会サッカー部にて副務を、東京都大学サッカー連盟で広報委員をつとめています、徐仁柱と申します。今回、色々なご縁があり、このスタッフキャラバンを担当して欲しいというお話をいただきました。このような出会い、そしてお互いを繋いでくれたサッカーというスポーツに感謝しながら、私が今、選手ではなくスタッフとしてどのように活動し、どのような考えを持ってサッカーと向き合っているのか、素直な想いを書き記していきたいと思います。

正直な想い

 私は、9年間続けた選手を高校卒業と同時に引退しました。率直に言うと、自分の実力で大学サッカーを最前線で続ける勇気が持てませんでした。しかし、サッカー自体を嫌いになったわけではなく、選手引退と同時にサッカーが生活から離れてしまうのは嫌で、どうしようかと悩んでいたときに、高校時代の監督から「学生スタッフという選択肢はどうか」と提案をいただきました。高校時代に選手兼副務を担当し、マネジメントに興味を持っていた私は、おもしろそうだなと思っていました。このようなきっかけで、朝鮮大学校に進学後、サッカー部に学生スタッフとして入部しました。

 朝鮮大サッカー部の学生スタッフの業務は多岐に渡ります。いくつか挙げると、公式戦の運営、日々の紅白戦や他会場で行われる公式戦の審判、ホームページやSNSなどの宣伝活動、選手の登録業務や毎日の練習のサポートをしています。選手とスタッフが完全に分業になっているため、学生スタッフは選手がプレーに集中できる環境づくりなら何でも幅広く行っています。

選手時代には経験できなかったこと

 私はサッカー部の学生スタッフをしながら、1年生の冬から東京都大学サッカー連盟(以下都学連)の学生幹事としても活動しています。都学連とは東京都の大学サッカーを大学生が中心となって運営している組織です。現在私は、広報委員の副リーダーを務めています。広報委員会では主に試合の結果更新や大会ごとのプロモーション企画等をホームページやSNSを通して行っています。広報業務以外にも毎週水曜日の幹事会やそれ以外の時間に行うzoomミーティングで、大会が滞りなく行われるようディスカッションを繰り返しています。

 朝鮮大サッカー部と都学連という2つのポジションで活動しながら私は、ただやみくもにボールを蹴っていた選手時代には経験できなかったことをたくさん経験しました。毎週の試合運営や結果報告等のSNSでの発信、都学連で行った他大学との連絡や表彰式の設計などを通して、一試合を創りあげ、そのサイクルをシーズンを通して行う大変さを感じましたし、そうして創られた1試合、1シーズンはこれまで以上にもっと大切で、無駄にしてはいけない時間だと思うようになりました。

スポーツには「する人」「観る人」「支える人」が存在する

 この2年間、私はチームの一員、連盟の幹事という2つの側面で大学サッカーと関わってきました。その中で私は、学生スタッフが与える価値とは「関わる全ての人を豊かにできること」だという考えを持つようになりました。この言葉は私が所属する都学連広報委員会の今季の指針となっています。スポーツには「する人」「観る人」「支える人」が存在し、そのすべての人にスポットライトを当て、サッカーを通して豊かにしていこうという考えです。また私個人としてもサッカーが持つ力がとても大きく、そして偉大だと考えています。1つのプレーや1つのゴールで皆が感情を爆発させ、多くの力を与えることができます。

 私は今、サッカー部のスタッフとしてチームを支え、都学連の一員として試合を創り、試合を運営し、その結果を2つの立場の広報として全世界に発信しています。それを年間通して行うことで、チームが試合で活躍し、その活躍を見て応援してくださる人達に力を与えています。もちろん直接的に力を与え、豊かにしているのは選手たちのプレーだと思います。しかし、スタッフ達がその場を整え、発信することでより多くの人々に届け、サッカーをする人、観る人、支える人すべてを豊かにできると自信を持って言えます。

 大学生活も折り返しとなる3年生になりました。今後より良いチーム、連盟を創っていくために私が今大切にしているマインドを僭越ながら紹介しようと思います。

それは「選手より」というマインドです。というのも、人によっても違いますが、サッカー選手は1試合の中で約10~13キロ走ります。学生スタッフである私は、選手のようにこんなにも走ることはありません。しかし、「選手より」というマインドを持って、活動に取り組むことで、立場が違っても献身的な姿勢でいることはできます。なので冒頭にも記したように、公式戦の運営、SNSやホームページの更新など、多岐にわたる業務を誰よりも献身的に行います。この「選手より」というマインドをぶらさず、チーム、連盟、自分のために残り2シーズンを全力で走っていきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。この文が多くの人に届き、誰かに響き、誰かの頑張るきっかけになれたら幸いです。

体育会部活に向き合ったクリアソン社員

最後まで読んでいただいた皆さま、ありがとうございました。クリアソンにも体育会での活動に向き合ったメンバーがいます。そんなメンバーの想い、部活と就職活動についてなど、紹介した記事がありますので、気になる方はこちらも是非ご覧ください!!

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