新宿いきいきプロジェクト サッカーボウリング大会を初開催

新宿いきいきプロジェクト サッカーボウリング大会を初開催

 11月1日、新宿コズミックセンターにて、新宿区主催、クリアソン新宿が企画・運営する「新宿いきいきプロジェクト サッカーボウリング大会」が初めて行われました。

 新宿区内にある戸山シニア活動館、原町ホーム、あんじゅうむ大久保の高齢者施設からの参加者のほか、仲間を誘って参加した方々、パートナー(企業)からの参加者を含め、46人が集まりました。所属先ごとではなく、混ざり合う形で10チームをつくり、チームごとの合計スコアで競いました。

 その狙いを、進行役を務めた大﨑淳矢は「初めましての人ともコミュニケーションをとって、ワイワイやっていけたらいいな、と思っています。ここで知り合った方と一緒にお茶を飲みに行ったり、クリアソンの試合を見に来てくれたりすると、うれしいです」と話しました。ルールを説明した澤井直人が「一番大事なのは、ピンが倒れたらハイタッチとか、キャッキャして盛り上がってほしいということ」と強調しました。

 瀬川和樹のリードで準備運動を終えた後、選手たちから参加者に対して、狙ってボールを蹴れるよう、コツに指導。デモンストレーションでは、澤井が失敗して笑いを誘い、中山雄登がストライクを出すと歓声が湧き上がりました。

自然とハイタッチ

 中山、瀬川、澤井、岩舘直らはそれぞれ2チームずつ担当して、チーム内のコミュニケーションが盛り上がるように、サポートしました。

 サッカーボールを蹴って、ペットボトルのピンが倒れた数を競うこのレクリエーション。お互いを愛称で呼び合いながら、、ボールの行方を見つめ、飛び上がって喜ぶ人、自然とハイタッチをして喜びを分かち合う場面も、次第に増えていきました。全員が2回蹴って1セットとし、8セットの合計スコアをチームごとに競いました。

 優勝チーム全員には、選手のサイン入り色紙をプレゼント。それとは別に、チームごとに「感動大賞」を選定し、一番感動したメンバーと、その理由が発表されました。「初めての参加なのに、ストライクを取って、みんなが感動をもらった」「準備体操の時から足がつっていたのに、ストライクを何度も出して、チームに貢献してくれた」などの声が聞かれました。

健康づくりの一環

 クリアソン新宿は2020年11月に新宿区と締結した包括連携協定で、「健康づくり、健康寿命に関する事項」を一つに挙げています。その一環として、高齢者の健康づくりや生きがいの推進を行っています。選手たちは今回参加した高齢者施設などを訪れて、サッカーボウリングを行ってきました。澤井は「子どもからお年寄りの方まで幅広く楽しめる、そしてスポーツである良さもある。ピンを倒せた時は喜びを感じるし、仲間との感情の共有が数多く見られる」とその魅力を表現します。

 大﨑は「いろいろな施設を回ってやってきた中で、もっとたくさんの人が集まって交流できたらいいよね、という話をしてきた。この大会で初めて形になった」と言います。澤井は「交流できる喜びや価値があると感じてもらいたかったので、チーム分けも工夫した。だんだん会話の量も増えて、ハイタッチなどをしている姿も多く見られて嬉しかった。参加者が『すごく楽しかった。ありがとね』と言ってくれたことで、本当にこの会を開催できてよかったなと思った」と話しました。

健康体験ブースも

 今回の運営には、クリアソンの試合時も支援している桜美林大学の根津明広教授のゼミ生もサポート役として参加。また、歩行車・シルバーカー・福祉用具のメーカー、株式会社島製作所によるブースでは、「自分の足を知る体験ミニイベント」と名付け、足型測定を体験できたり、重いものを運べるショッピングカーの体験なども行われました。龍生堂薬局のブースでは、参加者の骨密度を機械で測定し、そのデータを元に薬剤師や管理栄養士からアドバイスを受ける機会も設けられました。

島製作所のブース

 現場に立った島製作所の島義弘代表取締役からは「活気あるシニアの皆様の様子を見ていると、本当に元気がもらえて、もっともっとこういった活動を色々な方に知って頂き、参加していただけるようになればな、と思いました。また、ブースで参加者の方とお話をしたりする機会があったことも、非常に貴重な体験でした」との感想を頂きました。株式会社龍生堂本店の横山智統括エリアマネージャー調剤事業部次長からは「一般の方や他職種の方々と仕事以外の面で触れ合う機会は、今までなかったので、非常に有意義なものとなりました」とのコメントを頂きました。

龍生堂薬局のブース

「またやりたい」「交流になる」の声

和気あいあいとした時間を過ごした参加者からは

「楽しかった。でも、全然倒せなかった。またやりたい」

「楽しく汗をかけた」

「他の知らない方とも知り合えた」

「初めての経験ではまりそう」

「健康。そして、参加者同士またはスタッフとの交流になる」

などの声が集まりました。

イベント報告カテゴリの最新記事