「勝利に関わる存在」上智大学体育会男子バスケットボール部武藤さん

第7回リレーブログ「学生スタッフキャラバン presented by Criacao」 を更新しました。

学生スタッフ キャラバン presented by Criacao

全国の学生スタッフがリレー形式で「学生スタッフが与える価値は何か」「自分自身は、その価値をどのように体現するのか」という2つのテーマについて、自身の言葉で書いてもらいます。これは、弊社の理念である「スポーツの価値を通じて、真の豊かさを創造し続ける存在でありたい」を、体育会の現場から紐解いて頂きます。

第7回は、上智大学男子バスケットボール部3年生の武藤玲奈(むとう れな)さんです。

上智大学男子バスケットボール部 3年 武藤玲奈(むとう れな)
大学内で体育会の生徒が同じポロシャツを着ていた光景を見かけて憧れを持ち、人のためになる何かをしたかったこともあり、入部。2年からは広報部署長となり活動している。現在はマネジャーの存在意義をより見い出せないかと模索している。
役職
マネジャー
広報部署長役職

「学生スタッフが与える価値は何か」
「自分自身は、その価値をどのように体現するのか」

このテーマをいただいた時に抱いた感想はズバリ、「私だって、それで悩んでいる」でした。全国の学生スタッフで、答えは見つけてない人もいるのではないでしょうか。悩んだり、考えたりしている途中ではありますが、その中でも「見つけられたこと」について話していきたいと思います。

「人を支える」では満足できない。

私は、大学入学以前は、スポーツとはあまり縁のない人生を送っていました。ですが、最後の学生生活、「本気で何かに打ち込んでみたい」「人のためになることをしたい」と思い、体育会男子バスケットボール部に入部しました。入部した時に、先輩や同期からはすごく不思議がられたのを覚えています(笑)。こうして、マネジャーとしての日常が始まりました。

入部当時は、学校や外部とのやりとりなど、練習時間外の仕事の多さに疲弊しきっていました。それでも、同期や先輩に恵まれたこともあり、部活は楽しいものでした。選手にとって「当たり前に用意されている」環境を作り出すことが、学生スタッフとしての価値と考えているスタッフもいると思いますが、当時は私も楽しくやりがいを持てていたからこそ、その考えでいました。

しかし、2年生になって、転機が訪れます。それは、学生スタッフ(当部では現在マネジャーのみ)の人数が一気に約2倍になったことがきっかけでした。人数が多いことはいいのですが、練習中の仕事に、マネジャーの手が余ることが発生しました。

そこから、私は考えを変えることにしました。「選手のために」というスタンスから、「選手とともに」部活をつくっていこうと思ったのです。

上智大学男子バスケットボール部は現在、関東大学リーグ戦4部に所属しており、強豪校のように学生コーチやトレーナー、アナライジング(分析担当)がいるわけではありません。ただ、マネジャーがフレキシブルに部活での在り方を変えることができ、それは恵まれている環境だと感じています。ここが、「選手とともに」という考えの主たる部分です。

バスケットボールは練習中も、時間を計るタイマーを操作する必要があり、選手以外でそのサポートをする人が必要になります。以前は、学生スタッフの在り方が、時間を計るだけで終わっていましたが、今は違います。チームに何が足りていないかと積極的に考え、練習中の仕事を変えています。最近の例では、試合中にターンオーバー(攻めている時に相手にボールが渡ってしまうこと)が多いのが課題として挙げられました。そこで、マネジャーがプレー中のターンオーバーの場面の動画を収集し、誰のどういうミスでどのくらいターンオーバーが起こっているのかを集計しています。競技外でも、チームに改善をもたらせることがあれば、もちろんそれも行っています。

「学生スタッフ」を誇りに思って

長く書いてきましたが、これが今の私の部活の現状です。ここで、「学生スタッフが与えるスポーツの価値」と、「その価値をどう体現するか」について話していきます。

当部において学生スタッフは、「勝利に関わる存在」としての価値を与えると考えます。今シーズンの部全体のスローガンは「全ては勝利のために」です。現状、決して強くはない部活であるからこそ、“できること”と“できると思ったこと”は、勝利のために行動することを大切にしています。そして、これからも「勝利に関わる存在」であるために、選手とともに活動していきます。具体的には、競技への理解を深めることや、練習中は声を出すなどして仲間を鼓舞すること。そして、学生スタッフがスローガンを見失わないように意識を向け、先輩として伝えられることを惜しみなく伝えていきます。伝えることは、備品管理や練習中の仕事、広報でのやり方やポイントなど、たくさんあります。また、後輩が悩んでいたら、これまでの私自身の経験を活かして、相談に乗ることもあります。

当部が変化し始めたばかりの状態であるからこそ、良い文化が次の代に伝わるようにするのも「勝利に関わる存在」としての価値を具現化するために必要だと考えます。

そして、私は「選手のために」では、もう満足できません。学生スタッフだからこそ、選手とは違うスポーツへの関わり方があります。最後に「やりきった」と思えるために、自分自身まだ悩み、考える日々ですが、その中でも、こう在るべきだという芯は見つけられたような気がします。

今回は、学生スタッフの与えるスポーツの価値を考える機会を頂けたことを光栄に思います。ありがとうございました!

体育会部活に向き合ったクリアソン社員

最後まで読んでいただいた皆さま、ありがとうございました。クリアソンにも体育会での活動に向き合ったメンバーがいます。そんなメンバーの想い、部活と就職活動についてなど、紹介した記事がありますので、気になる方はこちらも是非ご覧ください!!

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