「体育会に所属したことに後悔はない」関西学院大学体育会サッカー部渡邊さん

第3回リレーブログ「学生スタッフ キャラバンpresented by Criacao」 を更新しました。

学生スタッフ キャラバン presented by Criacao

全国の学生スタッフがリレー形式で「学生スタッフが与える価値は何か」「自分自身は、その価値をどのように体現するのか」という2つのテーマについて、自身の言葉で書いてもらいます。これは、弊社の理念である「スポーツの価値を通じて、真の豊かさを創造し続ける存在でありたい」を、体育会の現場から紐解いて頂きます。

第3回は、関西学院大学体育会サッカー部 2年 渡邊美友さんです。

関西学院大学体育会サッカー部 2年 渡邊美友(わたなべ みゆ)

高校時代は”帰宅部”で、本気で部活動に向き合う最後にチャンスだと思ったことに加え、部員ブログにあった「毎年何百万円という高い学費より、関学サッカー部はそれ以上の価値がある」という一文に心を動かされ入部を決意。そして、現在マネジャーをしている。
役職
マネジャー
YouTube係/SNS係

練習中の様子(2年時)

「学生スタッフが与える価値は何か」
「自分自身は、その価値をどのように体現するのか」

私は、入部してまだ半年程しか経っていませんが、貴重な時間を過ごしています。その中で得た自分なりの考えについて、お話させていただきます。最後まで読んでいただけたら幸いです。

まず初めに、自分自身についてお話します。私は中学時代、バスケ部に所属していました。そのチームは、地区予選を勝ち抜けるかどうかといった「弱小校」でした。一つ上の代が引退するや否や、「残り1年」と毎月引退までの月日をカウントダウンし、逆にモチベーションを保つという感じだったので、本気で勝ちに行く、本気で優勝を目指す、ましてや日本一なんて考えたこともありませんでした。

それから、高校は“帰宅部”と書きましたが、ある運動部のマネジャーを入学から半年間だけしていました。しかし、真面目に仕事をこなせば、他のマネジャーから反感を買ってしまい、大会中も声を掛けてもらえないなど、その環境に違和感を覚え、退部しました。このような環境でスポーツを行ってきた自分にとって、本気で向き合うことが想像できず、どこか他人事のように感じていました。スポーツという分野を避けるように生きてきた私にとって、まさか大学で、さらには日本一を目標に掲げる組織に所属するとは、入学当初は思いもしませんでした。

その中で、弊部部員ブログにあった「毎年何百万円という高い学費より、関学サッカー部はそれ以上の価値がある」という一文に心を動かされ入部した私は、サッカーのルールすらも知らない状態で、苦難だらけの毎日でした。辛くて悩み、ミーティングで泣いてしまったこともありました。今思えば、組織の一員としての自覚と責任が足りてなかったからだと思います。

そして、これまで私が関学サッカー部という環境で学んだ学生スタッフの価値は、「1人の部員として、影響力を与え勝利に貢献できる」「チームのための行動ができる」の2点です。といっても、まだまだミスもしますし、反省することばかりですが。(笑)

まず、「1人の部員として、影響力を与え勝利に貢献できる」という点では、私は高校時代、選手とマネジャーは違う枠組みに捉えていました。勝利に貢献している感覚は一切なく、「練習の準備は、マネジャーがやって当たり前」という感覚が相互にありました。だから私は、高校時代にマネジャーの価値を見出せなかったのかもしれません。

しかし、関学サッカー部は違いました。練習で使った道具を片付ける際に、学年関係なく「ありがとう」という言葉をかけてくれたり、時には一緒に準備を手伝ってくれたり、「頑張れ」と声をかけると応えてくれたり、人として当たり前なのかもしれませんが、私にとってはすごく新鮮で、嬉しいを超えて、衝撃でした。入部当初、大人のコーチの方から、「何を大切にしてマネジャーをしているのか」つまり、自分の軸を聞かれました。私は「選手が限られた時間の中で、効率良く練習ができるようにサポートすることだ」と自信満々に答えましたが、マネジャーと選手を切り離して考えていたからこその答えだったのではないか、と今振り返ると思います。勿論、この考えは大切にしていますが、マネジャーとして、と言うよりも、一部員として選手と同じ目線に立ち、組織に関わるという視点に変わったと考えています。

また、スタッフは実際に試合をする人ではないので、勝ち負け云々には影響しないと思っていました。しかし、その考えも間違っていました。例えば、チームの雰囲気を作るのは選手が中心だとしても、色を作り上げるのはスタッフです。選手はスタッフが思う以上にスタッフのことを見ているからこそ、不安になることもありますし、選手で作り上げた雰囲気が良かったとしても、スタッフが壊すこともあります。こうして相互に影響し合うからこそ、私はいい影響を与え、少しでも勝ちに貢献できればと思い、日々取り組んでいます。

これは二つ目に挙げた、「チームのための行動ができる」という点にも当てはまります。関学サッカー部は約180名の選手がいて、4つのカテゴリーに分かれています。その中で、私は三軍に当たるC1というチームで活動しています。

そして、C1にいる大人のコーチから、「学生スタッフにおいて一番大切なことは何か」と問われたことがありました。しかし、私はすぐに答えを出すことができませんでした。例えば、練習道具を片付けるのは必ずしもマネジャーがしなければならないのか、ゴミがそのまま捨てられていたら先輩でも注意するべきだなど、どこまでスタッフが行い、選手にどれだけやらせるか、というラインが曖昧で、対応に悩んでいたからです。そんな時、コーチは「チームのために行動できることが軸になってくる」と教えてくださいました。サッカーのことで、とやかく言うことはできなくても、人間性の部分でスタッフも成長し、選手を成長させるのがスタッフの役割であると思いました。以上が、私の思う学生スタッフの価値になります。

それから、この価値を体現するには、内部だけでなく外部にも発信することが大切だと感じています。マネジャーの仕事に関して、まだまだ勉強することばかりですが、練習以外でも関学サッカー部や学生スタッフの価値を届けることはできます。例えば、YouTube係として動画を企画立案から、撮影、編集までの全てを学生主体で発信することなどです。これまでも何本か、関学サッカー部の公式チャンネルに動画をアップし、部員以外の友人や先輩から「関学サッカー部、応援しているよ!」と言われるようになりました。

私は、大学という自由度が高い環境で、敢えて体育会に所属することを後悔したことはありません。価値があると思えるからこそ、日々夢中になって取り組めているのではないかと感じています。これからも関学サッカー部の一員として、学生スタッフとして、価値を内部にも外部にも届けていきたいです。

体育会部活に向き合ったクリアソン社員

最後まで読んでいただいた皆さま、ありがとうございました。クリアソンにも体育会での活動に向き合ったメンバーがいます。そんなメンバーの想い、部活と就職活動についてなど、紹介した記事がありますので、気になる方はこちらも是非ご覧ください!!

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