株式会社JMのキックオフミーティングにて小林祐三と原田亮が講演

このほど新たに、サッカークラブCriacao Shinjukuの法人パートナーとなった株式会社JMの2021年度キックオフミーティング(4月16日開催)にて、当社社員で、クリアソン新宿選手の小林祐三原田亮が、約1時間の講演を行いました。キックオフミーティングは20年振り返りや21年の活動方針説明会、20年度の表彰式などが行われ、クリアソン新宿は第二部の講演会に登壇、新年度に向けた機運醸成を行いました。

前半パートでは昨季まで17年間プロサッカー選手生活を送った小林から「プレーヤー時代から大事にしている視点」「結果を出したマネジャー(監督)」「組織にとって大事なこと」という3つのテーマで話しました。後半パートでは原田と小林のパネルトークの形で、Criacao Shinjukuの活動や小林が加入を決めた決断について話しました。その一部をお伝えします。


プロサッカー選手としての経歴を話した後、ポジションがDFの小林は
「相手が年上の選手でも、元日本代表の選手でもそこに向かっていって、対峙してまで自分たちのボールにして、それを才能のある前の選手につなぐ。ゴールシーンは覚えられていても、その前のシーンが覚えられていることはほとんどない。けど、それが自分の役割だと思っていて、そこに誇りを持っている。組織の中にはそういった役割分担がある」と伝えしました。

プレーヤー時代から大事にしている視点

「プレーヤーに必要なことは、自分の強みが何かを知っていること。そして、強みだけでなく、自分がどんな人間なのか。何が得意で、苦手なのかをどれくらい認知しているかがすごく大切。それができていれば、パフォーマンスは上がる。反対に、これが分かっていないと、パフォーマンスを発揮する時、成長する時の状態が分からなくなる。自分が17年間プロサッカー選手でいられた最大の要因は、それを認知できていたから」

パフォーマンスが出る時と、成長するときを知っている

「僕は、パフォーマンスが出ている時や、成長をしている時は、自分の仕事の行き先がはっきりしていた時だった。この1本のパスがどこにつながっているかとかこの一つのディフェンスが組織にとって何をもたらしていて、そのディフェンスがクラブに何をもたらしていて、地域に何をもたらしていて、スポンサーの皆さんに何をもたらしていてというところがはっきりしている時はすごく僕自身パワーが出る感覚があった。でも、これは人それぞれで、僕みたいに自分の仕事を俯瞰して見られる人もいれば、一つのことを脇目もふらずにやり続ける人もいると思います。どちらが正解とか、誰が正解とかなくて、自分がどういう人に該当するかを知っていると全然違うんじゃないかと思う」

成果を出した監督

ここでは、小林がこれまで同じチームで関わってきた4名の監督を例に話しました。選手やスタッフを観察する力が秀でている、選手の主体性やノリ、“バイブス”を引き出すのが上手いといった特徴や具体的なエピソードと共に伝えしました。

「これが良い監督だとか、良い指導者だとか、良い管理者だとか定義するつもりは一切なくて、いろいろなタイプの人がいると思います。自分が去年サガン鳥栖でキャプテンをやらせてもらって、改めて自分がどういうふうにチームをマネジメントしていくかという時に『得意なことはこれだな』『苦手なことはこれだから副キャプテンに任せよう』とかいろいろなことを考えた。なので、何が正しいではなく、自己認知することが大切だと思っていて、自分がどういうタイプなのかなと思いながら聞いていただいて、皆さんの一助になれば」

 

後半パートでは、クリアソン新宿の地域活動や取り組みについて紹介する動画を流した後、原田と小林がパネルトーク形式で話しました。

選手のかたわら、クラブ事業部を統括する立場でもある原田は『我々は今、新宿区に居を構えて、新宿が持つ魅力や課題に向き合って、できることがあるかを中心に見据えている。動画中にもあったように「豊かさ」「Enrich」という言葉をよく使います。当然、物質的に豊かになることもあるが、サッカーというもので皆様が繋がり合ったりだとか、地域交流が生まれたり、そんな一つ一つの出会いや、サッカーで生まれるわくわくとか、日々の生活の中で生まれるちょっとした豊かさを大事にしている」と言いました。

そこから、目指す世界をどのように実現していくかという点で、企業や団体とスポンサーではなくパートナーとして、共に豊かさを実現する取り組みを行っていること。地域活動をCSR(企業の社会的責任)ではなく、CSV(共通価値の創造)であるととらえ、クラブが地域と対話する中で共通価値を目指していくこと、といったクラブの価値観について伝えました。

質疑応答のパートでは、
「採用に関して、何回も面接を行い価値観を合わせていくという話があったが、とにかく人が欲しいというタイミングもあるかと思います。リクルート観点でどんな工夫をしているか」や「正しく自分の強みを理解する時に取り組んできたこと、組織内の他の人の強みを知るために行っていることは何か」といった質問がありました。

最後に、大竹弘孝社長から
「クリアソン新宿と当社は非常に価値観が良く似ている。新宿には多様な街があり、いろいろな人がいる。実は自分も新宿育ちで新宿には思い入れが強く、また東京にいる本社のメンバーとも定期的に連携が取れるので、一緒に何か作っていきやすいと思う。我々もこれから成長をして次のステップに挑む。クリアソン新宿もこれからJリーグに入っていく。そんなところで近しいものを感じている」という言葉を頂き、終了しました。


株式会社JMとCriacao Shinjukuは、今後、様々な取り組みを共に行い、真の豊かさの創造にチャレンジしていきます。