このたび、Criacao Shinjukuに所属しております森村昂太が、2023シーズン限りで現役を引退することとなりましたので、お知らせいたします。
森村 昂太(もりむら・こうた)
ポジション
MF
出身/生年月日
東京都/1988年8月14日(35歳)
身長/体重
181cm /71kg
経歴
FC東京U-18→FC東京→水戸ホーリーホック→ギラヴァンツ北九州→アビスパ福岡→FC町田ゼルビア→Criacao Shinjuku
出場記録
J1リーグ 3試合0得点
J2リーグ 340試合22得点
J3リーグ 18試合2得点
JFL 43試合0得点
関東サッカーリーグ 1部 16試合2得点
コメント
クリアソン新宿、並びにご縁をいただき森村昂太を気にかけて応援してくださっている皆様、平素より多大なるご声援をいただき、誠にありがとうございます。
私、森村昂太は2023シーズンをもってサッカープレイヤーとしてのキャリアを終えることを決めました。
5歳から、30年間プレーしてきたサッカーを辞めることに未練や寂しさはありますし、今も色んな感情が整理できないまま自分の中をめぐっていますが、この決断に迷いはありません。
自分が選手として求められる結果に対して、実力という面でクラブに貢献することができない、ピッチの上で与える側の基準に達していない、そう判断しこの決断に至りました。
言うまでもなく自分はJリーグから来た立場として、ピッチ上での圧倒的なパフォーマンスでチームに対して貢献することが、選手としての譲れない条件でした。
この事実に正面から向き合うのはとても勇気のいることでした。ただ、情熱をもってプレーする最高の仲間たちや苦しい状況でもいつも当たり前にように本気でクリアソンを後押ししてくれる方々の姿を見ると、「このまま、自分が大切な選手としての一枠を使っていいのか」と葛藤が大きくなっていくのを感じながら日々を過ごしていました。
自分に対して自分で戦力外を通告したと言えば潔く、少しは聞こえも良くなるかもしれません。一方で、サッカーをプレーすることへの情熱と、このクラブを昇格させることへの覚悟が小さくなってしまったというのも事実になります。
サッカーをあくまで手段とし、社会に豊かさを届けることを目指しているクリアソンの理念に共感し、このクラブがJリーグに昇格するための力になると覚悟を決めて加入しましたが志半ばで引退することになります。
この3年で、クリアソンの理念や、仕事とサッカーの両立を目指すことを通じて、プロの時には味わえなかった豊かさを感じることができました。
一番思い出しやすいのは「JFL昇格」という結果になりますが、そんな結果よりも、大好きな仲間たちと過ごしたこの三年間で、自分の心に残るような大切なものを、改めてサッカーから学びました。
キャリアは地続きです。これはクリアソンに来て「人材」という人のキャリアを扱うビジネスを通じて学んだとても大事なことです。
サッカーで学んだことは、必ず他の場所でも生きるということ。点と点は、いつか繋がるときが来るということ。
来年からは、クリアソンのアカデミーのスタッフとして、未来を創る仕事をしたいと思っています。志半ばに引退することになりますが、残った志は社会に豊かさを届ける人材の育成にすべてを注ぎたいと思っています。
「サッカーは少年を大人にし、大人を紳士に育てるスポーツだ」
日本サッカー界の父と呼ばれるデッドマール・クラマー氏の名言です。指導教本で目にし、大好きになった一言です。育成を通じ、これからも学び続け、スポーツの価値を追求し続けたいと思っています。
最後に、家族、友人、歴代のチームメイト、指導者の皆様、アカデミーから自分を育てて下さったFC東京、プレーする機会を与えてくださった水戸ホーリーホック、ギラヴァンツ北九州、アビスパ福岡、FC町田ゼルビア、すべてのクラブに関わる皆様、そしてファン・サポーターの皆様、本当にありがとうございました。最高のサッカー人生でした。
サッカーに魅了された一人として、これからもサッカーを愛するサッカーファミリーであり続けます。
引き続きどうぞよろしくお願い致します。
森村 昂太