【社外秘】Criacaoキャリア事業部研修 (第2章 自己分析には3つの型がある ~クリエイティブ編~)

第1章では就職活動が「サンドイッチモデル」よりも「ミルフィーユモデル」の方が相性が良い事を学びました。

今回は「自己分析」に対する考え方を一緒に学んでいきましょう。

第2章 自己分析には3つの型がある

タイトルの通りですが、自己分析には3つの型が存在します。
「クリエイティブ自己分析」
「内定をとるための自己分析」
「社会で活躍するための自己分析」

※厳密には4種類あります。
この会社で決めたいというゴールを設定して「誘導的」に自己分析をおこなっていく手法。クリアソンでは導入しませんので学ぶ必要はありません。

今日は「クリエイティブ自己分析」について学んでいきましょう。

【クリエイティブ自己分析】
ゴールがない、直感・アート的な自己分析の型です。主に初回面談で取り入れる手法になります。目的は「自分の行動・習慣が何によって左右されているのか」をざっくりと把握するためのプロセスだと思って下さい。

~なぜクリエイティブ自己分析が必要なの?~

自己分析では自分の価値観がどのように醸成され(ENVIRONMENT)、それが今までやってきたこと・実績(FACT)とどのように繋がっているのかを把握することが重要になってきます。

ここで問題になるのが「自己分析をノートからスタートしてしまうこと」です。ノートで自己分析をすると、FACTとENVIRONMENTが別々のページに記載されているので繋がりを見つけるための難易度が上がってしまいます。

まずは「繋がり」に気付けるようにするためのプロセスこそが、クリエイティブ自己分析の目的だと思って下さい。

クリエイティブ自己分析をする際は

①ホワイトボードを活用する
情報が1枚のページに集約されている事が重要です。人間の「ひらめき」が生まれやすくなる環境を整えましょう。

②X軸にENVIRONMENT・Y軸にはFACTを
X・Y軸にわけてヒアリングをしていきましょう。文字情報だけでなく、図や絵を活用するのも効果的です。

※Y軸をいきなり小学校~大学までに設定すると、ホワイトボードがパンパンになってしまいます。慣れないうちは小学校~中学校の期間に限定してスタートしてみると良いかと思います。

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X軸にいれる情報
<人間の価値観に影響を与えそうな要素を掘り出していく>

サンプル

●親との関係(センシティブ)
●家庭の裕福度・愛をもって育ったか(センシティブ)
●部活の決断軸
●ライバルとの関係性
●全国的な部活の立ち位置・部活内での立ち位置
●選んだスポーツ・ポジション
●監督との関係性・印象に残ってるエピソード
●学校の文化(勉強に必死な人が多い OR そうでない)
●学校の文化(横のつながりが多い OR そうでない)
●部活の文化(勝ちにこだわる OR 楽しさ重視)

など

※センシティブな情報をヒアリングする場合は、信頼関係が構築できている事、誰にも公開しない・記録を残さないという前提でヒアリングする事。相手が話したくない場合は尊重する。

Y軸にいれる情報
<目標・課題・やってきたこと・結果・実績>

サンプル
●その当時目標としていたこと
●その目標を達成する上で、何が課題だと認識していたのか?
●課題に対して具体的にどのような行動をしてきたのか?
●それに対してどのような結果・実績に繋がったのか?
●結果に関わらず、この経験から学んだ事はなんだったのか?

など

Y軸をアウトプットする際に重要な事は「因数分解の可視化」です。まだ学生は「因数分解思考」が習慣化されていないケースがほとんどのため可視化して話を展開しましょう。

例えば実績をヒアリングする中で、
学生が「キャプテンに選ばれた」という事実があった。ここで「なんでキャプテンになれたんだと思う?」というヒアリングをすれば、多くの学生は「自分が1番上手かったので」という回答をする可能性が高いです。

ここで「その他にはどんな要素があったと思う?」といきなり突っ込む前に、まずはホワイトボードに下記の図を書き込んであげましょう。
(A・B・Cは記載しないで下さい)

サッカーが上手かった

そして思いっきり褒めてあげましょう。
「おっ、いいね~! やっぱり部活動だと上手い人がキャプテンとして選ばれるんだね。だけどプレイヤーに必要なスキルとキャプテンに必要なスキルって異なるから大変だよね。」

その上で、
「後輩だって上手い人がキャプテンとして必ずしもいいわけじゃない。ってことを過去の経験とかでもわかっていると思うんだよね。だとしたら上手い以外にも少なかれ多かれキャプテンに選ばれた理由はあると思うんだけど、他にはどんな要素があると思う?」

と要素Bをヒアリングする。
(ないなら、ないで良い。そういう事もある。そしたら要素Aへ)

こんな感じで要素Cも引き出してみる。
(ないなら、ないで良い。そういう事もある。そしたら要素Aへ)

そして要素Aのヒアリングをスタートする。
サッカーが上手いって具体的には何が上手かったのかな?

仮に学生から、
状況判断能力・基本の精度・身体能力という3つを引き出せたとする。そうするとホワイトボードの図は下記になっているはずだ。

スキル

ここで、3つの変数の中でも特に自信があるのはどこなの?というような質問をしてみる。仮に学生が「基本の精度」と答えたとしよう。

そしたら、
●練習中にどんなことを意識していたの?
●元からそうだったの? 誰のアドバイス? 誰の影響?

みたいな質問をしながら、D1・D2を埋めていく。

【重要】
図が出来上がったら、なんでキャプテンに選ばれたのかを学生に図を見ながら話をさせて下さい。

このホワイトボードを45分で完成させて、15分でX軸とY軸の繋がりを一緒に考えてあげられるような面談ができるようになると1人前です。

画像11

(※図はイメージをもってもらうために作成したサンプルです。この程度の完成度だと意味がないので、明確なイメージをもって取り組みたい場合は私に声をかけてください。一緒に面談入りましょう)

最後に

このぐらいの自己分析が終わったら、一度就活を進めさせることをオススメします。

●就活イベント(1~2回)
●企業の説明会(1~2社)

この程度の自己分析では不十分ですが、学生の就職活動経験値を上げておくことも重要なのでバランスをとりにいきましょう。

ここで行動できた学生に対して次回は、
「社会理解 その1」+「内定を取るための自己分析」を実施します。

その話は第3章にて♪