Criacao Lacrosse Leaders’College

「大学ラクロス部の価値をより高め、お互いに切磋琢磨して高いレベルで戦うために学び合う場を」という学生の声から発案されたラクロスリーダーズカレッジ。7月16日(月)に開催し、京大、関関同立、大阪市立大の男女ラクロス部、計24名の幹部メンバーが参加してくださいました。

今回の講師は、

・元 関西学院大学サッカー部主将、現 Jリーグ徳島ヴォルティス所属 井筒陸也選手
・元 京都大学男子ラクロス部主将、現 株式会社イトクロ 石本龍信氏
・株式会社Criacao 竹田好洋

の3人です。「開幕三週間前にリーダーとして何を考え、何を準備し、何に取り組むべきか」、「ラクロスの価値とは」というテーマに対して、石本さん、井筒さんのお二人にパネルディスカッション形式で話していただきました。

・学生当時、三週間前にどういう気持ちで、何に取り組んだのか
・実際開幕してから、どんなエラーが起きたのか、逆に予想しないプラスの出来事があったのか
・この短期間でチームを成長させるには
・今、開幕三週間前に二人が戻れたら何をするか

というトピックを中心に、お二人の経験談から学んでいきました。

 

井筒さん 競技の価値ついて向き合うことが大事

「価値あるものと信じてやってきたことを、改めて考えてみるというのは意外と難しいこと。ラクロスの『競技自体の価値を考える』ということもそうです。ただ、そうして客観視することで、自分の中で更にその価値を信じることができて、また、新しく入ってきた後輩、外側にいる人たちにもきちんと伝えることができると思います。ただ、こうした抽象的な物事を考えつつも、チームはどんどん進んでいくので、これから始まるシーズンをどう渡っていくのか、具体的に手を打っていくことも求められます。シーズンが始まってしまうとどうしても後手に回らざるを得ない場面が出てきます。だからこそ、開幕前にしっかりと自分たちと競技の関係性について向き合い、心の片隅に留めておく。そしてスタートしてからは、起こる出来事に向き合う。その準備が大事だと思います。」

 

石本さん 「いつまでに」「どれくらい」定量的な指標を持つ

「開幕前はどうしても勝った、負けたという『結果』が気になってしまいますが、強くそして技術を伸ばすためには『結果に至った原因』を考えることが大事です。その原因を個々の感覚にならない為にも『定量的な指標』を持って考える必要がある。それを“いつまでに”  “どれくらい”  出来るようになるようにするのか、またその基準が出来れば、練習も正しい方向に向かっているのかが明確になる。特にシーズンが始まってしまうと、一番重要な要素に絞って時間を投資する必要があり、その判断を間違えないためにも定量的な考えが非常に大事だと思います。」

参加した学生からは、

「理想論だけでなく、現実にあった事実、経験に基づいた話で非常に勉強になった」
「サッカーという他のスポーツの視点を入れることで、よりラクロスの価値が分かって良かった」
「残り少ない中でもできることがたくさんあるし、自分がしていることは自己満足の努力でしかないと気付き、より部活に本気で向き合うきっかけになりました」

という声をいただきました。

ラクロスに特化したリーダーズカレッジは初めての取り組みになりましたが、共通しているのは皆さんの貪欲に学ぶ姿勢。これは間違いなくラクロス界の価値だと感じました。これからもラクロスリーダーズカレッジを通じて、大学ラクロス界の価値向上、価値ある人材の輩出を目的に学生と二人三脚で取り組んでいきます。

ラクロスの L ポーズ!!