「これから求められる3つのリーダーシップとは」~フットサル元日本代表主将、北原亘と考える~

 【VUCAワールドを生き抜く】というコンセプトの下、株式会社日本マンパワーと弊社共催で毎月1回、企業の人材育成ご担当者を対象にトップアスリート研修無料体験会を開催しております。

 本研修は「問いの探究、深堀りを行い実務遂行のヒントに」というゴールを設定し、登壇者が一方的にセミナーを行うだけでなく、対話によって問いに対する思索を深めるライブ型で設計しています。


 11月19日にオンラインで行われた今年度7回目となる体験会は、弊社パートナーでフットサル元日本代表キャプテンの北原亘が登壇しました。ファシリテーターは株式会社日本マンパワーの黒田留以氏が務めました。

 冒頭、参加者の皆様から「リーダーに求められるマインド・条件について」や「トップアスリートがどんなことを考えているのか」、「自身はもとより、多様なメンバーを率いるための、今日からできるコツ」といった本研修で知りたいことを共有頂きました。

 第一部のテーマは「勝ち続けるリーダーシップとは?」。名古屋オーシャンズの創設時、弱冠23歳でキャプテンを務める中で経験した失敗。また、その際に感じた心理的安全性の重要性、キャプテンとしての在り方、やり方について語りました。

 参加者からは「心理的安全性の担保はまさにこれからの時代のリーダーシップには必要だと思います」「在宅になってミス、齟齬が増えた時期があり、雑談・相談の頻度を上げたら、部下の動きが劇的に変わりました」といった声が上がりました。

 第二部は「不確実性、未知の環境で発揮されるリーダーシップとは?」というテーマで、サッポロビール株式会社という大企業を退職し、日本初のプロフットサルチームという不確実性に飛び込むまでの決断をお話しました。

 プロフットサル選手になった後、優勝という結果を出しながらも「勇気・元気・感動を届ける」という自身の目的を達成できないと気づいたこと。また、そういった個人としての理念と、組織の理念を掛け合わせること。さらには、理念と結果のバランスの取り方をお伝えしました。

 第三部は「新しいチームで発揮するリーダーシップとは?」というテーマで、日本代表のキャプテンとして短期的に結果を出すために工夫したことや、コミュニケーションの取り方をお話しました。

 具体的には、ピッチ内は監督やコーチが決定したルールをトップダウンで徹底的に守ること。ただし、それを理解、体現するためにキャプテンとして心理的安全性を担保する方法を意識し、チーム内でのコミュニケーションの取り方、外国人選手と日本人選手の繋げ方、競技以外の部分で心理的安全性を作り出す工夫などをしたことを伝えました。

 質疑応答では「チームとして勝つという目的の先にある上位理念を、メンバーの中で共通認識としてすり合わせていくためにどのようなことをしたか」や、「自身の経験を振り返り、分析し、体系的に整理されていますが、その過程でどのように分析とまとめるスキルを身に着けたか?」という質問を頂戴しました。

 最後に北原から、リーダーシップに正解はなく、「自分自身がどうありたいか」を認知し、他者、組織とバランスを取りながら進めることが大切とメッセージを伝え、締めくくりました。

トップアスリート研修とは

 2018年から本格的にスタートし、トップアスリートからビジネスにおいて活かすマインドやスキルを学べる企業研修です。研修の対象や、目的、課題、ゴールについて確認をしながらカスタマイズ型の設計・実施を行います。代表的な展開としては新入社員、次世代リーダー、管理職、健康経営等の対象が挙げられます。

 講師にトップアスリートをお呼びし、ファシリテーターが進行を行うため、アスリートの原体験から思考や姿勢、価値観を変換することができ、ビジネスの場面でも活かせる気づきや、学びを提供します。

なぜトップアスリートなのか

 アスリートは、多様な価値観を持ったメンバーの中で、短期的な成果を挙げる必要があり、厳しい競争環境の中では差別化、市場価値の向上が求められます。また、テクノロジーや技術の進歩が速く、勝ちパターンはすぐに陳腐化します。こうした環境は現代のVUCA時代と共通する点が多く、トップアスリートの習慣や思考を学ぶことで今後のビジネス界を生き抜く力を得ることができます。

 通常は二時間半から三時間程度の研修を行っていますが、いくつかの研修を組み合わせて1日研修も可能です。形式や内容も体感型やダイアログセッション等、企業様のニーズに合わせてカスタマイズで設計します。

 詳細、お申し込みは下記リンクよりご確認下さい。 https://www.nipponmanpower.co.jp/cp/event/information/ota/