元Jリーガー、現ビジネスマン日記 vol.2ビジネスとサッカーを両立して7か月の苦悩とは

昨季までJリーグでプレーし今年1月に選手兼社員として入社した、瀬川和樹池谷友喜森村昂太小林祐三「入社7か月後成果報告会」を8月3日に実施しました。4名のほか、丸山和大(代表取締役CEO)、竹田好洋(取締役CSO)、原田亮(経営企画室 室長)が出席しました。4名は仕事、サッカーそれぞれの成果を報告し、丸山、竹田はそれに対して質疑応答とフィードバックを行いました。新たな環境で取り組む4人の今の姿が垣間見えた、その一部をお伝えします。

瀬川
「キャリア事業部での仕事では、思うように結果が出なくて、今年の売り上げにつなげられる成果は今のところ出せていませんが、来期以降につなげていける感覚が自分の中であります。サッカーは、チームの順位、個人の結果共にこれといった成果は出ていないです。ただ、クリアソン新宿初の全国出場など、JFL昇格に向けて、まだまだ巻き返しできるので、これからまた頑張ります

竹田
「売り上げには上がらなかったけど、豊かさの体現者を作っていく上でうれしかった点は?」

瀬川
「東京外国語大学サッカー部の練習に参加をして、今後も関わっていくとなったんですが、経緯として、SNSのダイレクトメッセージからつながりました。練習参加の場では、『自分自身がどういう人間で、どういう想いを持っているか』『会社としてどういう活動をしているか』をお話した中で、自分のひとつひとつの行動が点から線になったというのがうれしかったです

丸山
「成長曲線とか他の人の基準が見えない中で、難しいと感じさせてしまっている部分もあると思うし、会社としても課題があると思う。サッカーと仕事の比率が仮に4:6だとすると、4以上の結果を出してほしいし、仕事でも6以上の成果を出すっていうのが自分たちの目指す両立のあり方だと思うので、そこに向けて、自分たちの物差しを作っていくのが今のフェーズで、物差しがないところが一番難しいところだと思う。なかなかうまくいかない、半年だったかもしれないけど、みんなで成長していければいいなと思っています」

 広報の小噺(こうほうのこばなし)
パワーポイントのスライドを非表示から設定変更できず、発表中アタフタとする瀬川。結局、まとめのあとに非表示になってしまっていたページの説明をしました。その様子に、原田から「セグ、あのね。パワーポイントでスライドが表示されないのは、非表示設定がされてるからなので、ちょっと勉強しておいて(笑)」と指摘が入る場面も。成果発表でも、貪欲に笑いを誘う瀬川でした(笑)。

 

池谷
「仕事では、タイムラインをしっかり把握することが課題だと感じています。課題に対しては、他のメンバーと情報共有をしながら、担当企業とも連絡をしっかり取って進めていきたいと思っています。サッカーでは、戦術の変更により役割が変わったと感じているのが課題です。目標を変えて修正していくのか、自分の目標を追い続けるのかは悩みながらやっています。あとは、ケアの時間を上手く使いながら、試合に向かっていきたいと思います」

丸山
「この7か月を点数化すると、何点で理由はどんな感じですか」

池谷
35点かなと思っています。選手のところではピッチの中で何も表現できなかった感覚があって、数字のところでもまだまだ足りなかったと思います。仕事の方では、自分の中で手ごたえがあったり、成長している感覚はありました。とはいえ、僕自身はサッカー選手という想いが強いので、そこで活躍できなかったので、35点にしました」

丸山
「イケ(池谷)はキャリア事業部のメンバーから、目標に向かってがむしゃらにやって、キャリア事業部のメンバーにも刺激を与えてくれていると聞いているし、イケとしても仕事に対して、前向きにやりがいを持ってやってくれていると思っているけど、齟齬(そご)はないかな?」

池谷
めちゃくちゃ前向きにやっています。その学生のためになればいいな、ということを心から思えているところが理由ですかね。自分はまだ25歳で、プロサッカー選手も3年しかやっていないけど、自分がやってきた経験を、うまく伝えることができて、それで学生がより良いキャリアを選択ができる。また、前に進んでくれていることを僕自身も学生も実感できると、この仕事をやっていてよかったなと思います」

森村
「(サッカーの面では)スタメンでピッチに立った時にはチームに貢献できているかな、と感じています。自分が大事にしていることは、試合に向けて準備をする中で『どういう戦い方をしていくか』とか、『相手の対応をどうするか』といったことを密にコミュニケーションを取りながら進んでいくこと。これが勝つ要因にもつながっていると思っています。
(仕事の面では)成果を挙げられた事例としては、サッカーの話で盛り上がって、契約の話にスムーズにつなげられました。今の自分はそういうところに武器があると思うので、そこはフルに活用していっていいんじゃないかと思っています。
課題としては、1年間を通じて学んでいくこと。あとは、どういう武器が通用しない場面があって、どういう武器を作っていくかということです」

竹田
「ここまでやってきて、この仕事やってきてよかったなと思う瞬間はあった?」

森村
「一番は、午前中にテレアポして撃沈した日があったんですが、午後から中村さん(中村俊一・キャリア事業部)と話して、言われた通りにやってみると上手くいくことが幾度もありました。その時、言われたことを忠実にやったら本当にできたという喜びを感じました。最初、『なんでやるのか』とか考えることも大切だと思うんですが、自分の中ではまずやってみるというのが大事なことだと思いました」

丸山
「この7か月を点数化すると、何点で理由はどんな感じですか」

森村
60点くらいですかね。仕事の方はコミットできている、不器用だけど一生懸命やれているという感覚がありますが、ただ、その分、サッカーで迷惑をかけてしまっている、対応しきれていないところはあると思う。自分の頭の中で混乱してしまって、コミットできないみたいな感じです。どちらも成果を挙げるためには4:6とかではなく5:7くらいにもっていく必要があると思うので、そのあたりが減点ポイントなのかなと思っています」

 

 広報の小噺(こうほうのこばなし)

売り上げ数字の80万円を、間違えて「8,000,000円」と表記してしまった森村。真剣に発表する森村を横目に、発表中にクスクスと笑い出す一同。発表後、、

竹田
「めちゃ頑張ってくれてるじゃんと思った。数字に慣れてくると点を打つ場所もわかってくるからね。そういうのも学んでいっていただけると(笑)」

原田
「これは英語式なので、サウザンド、ミリオン、ビリオンで点を打つって覚えとくといいよ」

森村
「、、、わ、わかりました」

丸山
「本当にわかったの?サウザンドはドレッシングだと思ってるでしょ」

一同爆笑

といった、茶目っ気溢れる場面もありました(笑)。


 

小林
「(サッカーの面では)、もちろんある程度ポジティブな要因を出せていると思いますが、チーム的にも自分の数字的にも非常に物足りないです。(仕事の面では)全体像が見えてない時のアクションの遅さは、自分の弱みが顕著に出てしまったなと思っています。あとは、定量で表せないことが多かったなと思っていて、定量と定性、どちらからも逃げないで頑張っていきたいと思っています」

丸山
「この7か月を点数化すると、何点で理由はどんな感じですか」

小林
「50点くらいですかね。たまに冷静に振り返った時に、今まで誰もやってきていないことをやっているというところで、『よくやっているな』と思う自分が出てきてしまう。ある一定、そういう面はありますが、入社した時の自分の決意を考えると、これくらいですね。それを埋めるカギは、どうしても手が止まっちゃうことがあって、手を止めないのではなくて、手が止まらない仕組みを作ること、習慣化することをしたいと思っています」

4人の成果報告後、代表取締役CEOの丸山より総括がありました。
「この4人がこの1年どう過ごすかが、来年また入ってくる人に対して、指標になると思う。両立とまだ言えないのは自分も悔しいけど、サッカーも会社も結果を出しきれてないので。胸張って『両立して、どちらも結果出せていて、さらに突き抜けていくんだ』と言えるように、みんなで協力して頑張っていきましょう


株式会社クリアソンでは、現在34名中14名がクリアソン新宿の選手 兼 社員として在籍しています。仕事とサッカーの両立から「スポーツの価値を通じて、真の豊かさを創造し続ける存在でありたい」という理念を探求しています。今回、報告会を行った4人をはじめ、社員選手の取り組みや、想い、苦悩について今後もお伝えしていきます。