パフォーマンスを最大化するために必要なことは?~Criacao Athlete College Vol.19~~

アスリート、ビジネスパーソン、教員、学生…様々なフィールドで活躍されている方々が混ざり合い、学び合う事によって、それぞれが新しい価値を創造していくことを目的として開催している Criacao Athlete College

19回目となる今回は、「スラムダンク勝利学」の著者であり、トップアスリートやトップビジネスパーソン、教育界、音楽界から熱い支持を受けている、辻秀一先生を講師としてお招きしました。

辻 秀一先生

今回は、「スポーツやビジネスなどのジャンルに関わらず、個人や組織のパフォーマンスを最大化するための心の状態『Flow』を生み出し、自分自身のライフスキルを高めていくための理論」というテーマでお話しいただきました。辻先生は、人生において質』を大切にされ、人間だけが独自に持っている『質』「心の状態」だと考えています。辻先生が考える「心」は、パフォーマンスにどのような影響を与えるのでしょうか。

講演は、前半後半の二つのトピックで構成され、互いの考えを発表し合うグループワークを挟みながら、進んでいきました。

一つ目のトピックは、スポーツをどのように考えているのかという内容です。

まず、「スポーツとは〇〇である!〇〇ではない!あなただったらこのそれぞれの空欄に何をあてはめますか?」という問いかけから始まりました。正解はありません。ぜひ考えてみてください。辻先生の考えは「スポーツとは文化である!体育ではない!」でした。文化とは、人として耕され人として心豊かに生きるための活動。スポーツの文化的価値は、医療性、芸術性、コミュニケーション性、教育性であると話され、辻先生はこれを「元気・感動・仲間・成長」という人間として重要な4つの心のビタミンと表現していました。そして、これを感じることが、スポーツが本来持つ存在意義だと語られました。参加者のほとんどの方が、これまでスポーツを言語化して表現したことはなく、改めてスポーツの価値を深く考えることができる内容でした。

二つ目のトピックでは、辻先生の専門分野であるセルフマネジメント、心をどうマネジメントしていくか、脳のトレーニング、脳の習慣についてお話しいただきました。これらがどのスポーツでもものすごく重要視されていることであり、さらにはビジネスにも共通している分野であることが納得できる内容となっていました。

心の状態が乱れているとき、パフォーマンスにどのような影響が表れるか、考えてみてください。集中できなかったり、判断力・決断力が鈍ったりした経験はないでしょうか。こういった経験からも、心の乱れによってパフォーマンスの質が落ちることがイメージできます。講演では、辻先生がこれまでメンタルトレーニングを行った方のスポーツやビジネスの分野を具体例として、心とパフォーマンスの関係性をイメージし、どんな種類のスポーツにもどんなビジネスにも、心のトレーニングが必要であるということを話していただきました。

その中で辻先生が繰り返し口に出していた言葉は「ライフスキル」という言葉。これは「思考の習慣」ということです。「ライフスキル=思考の習慣」を鍛えることで自分の心を整える(セルフマネジメント)力がつき、パフォーマンスが上がります。そのためのポイントとなる心の状態の一つ『Flow(揺らがず、とらわれず、機嫌よく)』です。『Flow』状態の時、パフォーマンスにはどんなことが起きるでしょうか。CACの時には、一人20個考えてみました。あなたの頭に浮かんだその一つ一つが『Flowの価値』です。

辻先生の話から、パフォーマンスを上げるためには、心の状態が重要であり、心の状態を整えるためには、自分自身を磨くことや自分で自分の質を高めることが大切だと気付かされました。


アスリートやスポーツ関係の参加者が多い中、これまでスポーツとはほとんど関わりを持ってこなかったというビジネスパーソンの方がいらっしゃいました。その方から、「これまでスポーツとは無縁だったが、今回このCACに参加したことで、スポーツとビジネスというジャンルが異なるものでも共通して大切とされていることがあると知ることができた。参加して良かった」というお言葉をいただきました。アスリート、ビジネスパーソン、教員、学生…様々なフィールドで活躍されている方たちが混ざり合い、互いの経験や考えに触れることで、刺激や学びを得ることができた素晴らしい会となりました。

辻先生から頂いた、「ライフスキル」の鍛えるポイントの一部である「機嫌の良さ(Flow)の価値」「今に生きる」「笑顔を大事にする」「一生懸命を楽しむ」「ありがたい」というキーワードは多くの参加者の心に残ったのではないかと思います。様々なフィールドにおいて心とパフォーマンスの関係性を感じることができた、心の状態を整えることでの自身の可能性にわくわくすることができた、さらには参加者のみなさんが笑顔でご機嫌になったアスリートカレッジでした。