アスリート、ビジネスパーソン、教員、学生…様々なフィールドで活躍されている方々が混ざり合い、学び合う事によって、それぞれが新しい価値を創造していくことを目的として開催している Criacao Athlete College
今回は「スラムダンク勝利学」の著者であり、アスリートやビジネスパーソン、教育界、音楽界から熱い支持を受けている、辻秀一先生を講師としてお招きしました。
辻 秀一先生
今回は、「スポーツやビジネスなどのジャンルに関わらず、個人や組織のパフォーマンスを最大化するための心の状態『Flow』を生み出し、自分自身のライフスキルを高めていくための理論」というテーマでお話しいただきました。辻先生は、人生において『質』を大切にされ、人間だけが独自に持っている『質』は「心の状態」だと考えています。辻先生が考える「心」は、パフォーマンスにどのような影響を与えるのでしょうか。
1.スポーツをどのように考えているか
「スポーツとは〇〇である!〇〇ではない!あなただったらこのそれぞれの空欄に何を当てはめるか?」
それぞれの答えがあると思いますが
辻先生はこう言います。
「スポーツとは文化である!体育ではない!」です。
「スポーツの文化的価値は、医療性、芸術性、コミュニケーション性、教育性であり、辻先生はこれを『元気』『感動』『仲間』『成長』という人間として重要な4つの心のビタミン。
そして、これを感じることが、スポーツが本来持つ存在意義」
2.心とパフォーマンスの関係
辻先生の専門分野であるセルフマネジメント、心をどうマネジメントしていくか、脳のトレーニング、脳の習慣について話していただきました。これらがスポーツでも凄く重要視されていることであり、さらにはビジネスにも共通している分野です。
心の状態が乱れているとき、パフォーマンスにどのような影響が表れるか。集中できなかったり、判断力・決断力が鈍ったりします。こういった経験からも、心の乱れによってパフォーマンスの質が落ちることがイメージできます。講演では、辻先生がこれまでメンタルトレーニングを行った方のスポーツやビジネスの分野を具体例に、話していただきました。
その中で辻先生が繰り返し口に出していた言葉は「ライフスキル」という言葉。これは「思考の習慣」ということです。「ライフスキル=思考の習慣」を鍛えることで自分の心を整える(セルフマネジメント)力がつき、パフォーマンスが上がります。
そのためのポイントとなる心の状態の一つが『Flow(揺らがず、とらわれず、機嫌よく)』です。『Flow』状態の時、パフォーマンスにはどんなことが起きるでしょうか。あなたの頭に浮かんだその一つ一つが『Flowの価値』です。
アスリートやスポーツ関係の参加者が多い中、これまでスポーツとはほとんど関わりを持ってこなかったというビジネスパーソンの方がいらっしゃいました。
その方から、「これまでスポーツとは無縁だったが、今回このCACに参加したことで、スポーツとビジネスというジャンルが異なるものでも共通して大切とされていることがあると知ることができた。参加して良かった」というお言葉をいただきました。
アスリート、ビジネスパーソン、教員、学生…様々なフィールドで活躍されている方たちが混ざり合い、互いの経験や考えに触れることで、刺激や学びを得ることができた素晴らしい会となりました。