新加入7人スタメン “クリアソンらしい” 闘いで2019シーズン以来の開幕白星|3/9(日) JFL第1節 vs FCマルヤス岡崎 ハイライト、レビュー、選手・監督コメント

新加入7人スタメン  “クリアソンらしい” 闘いで2019シーズン以来の開幕白星|3/9(日) JFL第1節 vs FCマルヤス岡崎 ハイライト、レビュー、選手・監督コメント

Match Result

クリアソン新宿 2(1-0、1-0)0 FCマルヤス岡崎

 

Member

Starting Lineup

GK 中島佳太郎
DF 坂本修佑、上野正騎、米原祐
MF 島田譲、池谷友喜、齊藤和樹、猪野毛日南太、前澤甲気、吉田将也
FW 中山仁斗

Substitute

浅沼優瑠、瀬川和樹、竹内諒太郎、石井圭太、高橋滉也、中山雄登、小池純輝

82分:池谷友喜→中山雄登、猪野毛日南太→瀬川和樹
90+2分:中山仁斗→高橋滉也
90+3分:齊藤和樹→小池純輝

Goal

45分:坂本修佑
69分:猪野毛日南太

Match Review

残留争いに苦しんだ2024シーズンは記憶に新しいが、そんなトラウマを知らない新加入選手の7人が開幕スタメンの座をつかんだ。

舞台はAGFフィールド。ここでの開幕戦は初。座席は800しかないコンパクトなスタジアムに、芝生エリアまで観客が埋まる。やや肌寒いが天候は晴れで、新しいシーズンの到来を感じる一日となった。

立ち上がりはピンチが続く。スカウティングとは裏腹に、早めに縦に入れてくるFCマルヤス岡崎。やや難しいピッチコンディションもあって、DFラインがそのボールの処理に苦しんでいる流れから決定機を作られる。

9分には右サイドの混戦からクロス、逆サイドでフリーで合わされるも至近距離からのシュートを新加入の中島がビッグセーブ。続く10分にも混戦から中央を突破され一対一の局面。ここも中島がビッグセーブ。

クリアソンもチャンスを作る。19分には島田からの絶妙なロングボールに池谷が反応。相手GKが出てくるも後逸し、それを拾った池谷がGK不在のゴール前にクロスを上げるも中山(仁)には合わず。30分には相手のミスを齊藤が逃さず奪うと池谷が抜け出してシュート。しかし、これは左に外れてゴールとならなかった。

そして45分、待望の瞬間が。左サイドで獲得したFKのキッカーは島田。ギリギリのタイミングでスタートを切った坂本が、GKとDFラインを破った低いボールを優しく触ってゴールに流し込んだ。坂本は副審のオフサイドを確認するが旗は上がらず。2025年のオープニングゴールとなった。前半終了間際、最高の時間帯に先制。スタジアムには歓声が轟いた。

後半は一進一退の攻防となるが、整理された守備と前半に奪ったリードで冷静に対応するクリアソンは淡々と時計の針を進める。

後半23分には、右サイドのスローインから狭いスペースを中山→池谷→齊藤→中山→池谷のコンビネーションで突破。2トップがあけたゴール前に飛び込んだのは、大卒新加入でデビュー戦となった猪野毛。ニアで触ったボールはゴール左隅に吸い込まれ追加点となる。

80分を過ぎると監督北嶋はゲームのクロージングに取りかかる。前線からプレスをかけていた池谷、猪野毛を同時交代。続けて中山、齊藤も交代。代わって中山(雄)、瀬川、高橋、小池が入る。

最後までペースを緩めることなく、危なげなく試合終了。昨季との違いを感じさせる複数得点&0封の手堅い勝利。AGFフィールドに集まったたくさんの人たちと共に味わう開幕勝利の感動はひとしおだった。

Comments

監督 北嶋秀朗

―まずは今日の感想を教えてください。

クリアソンはここ数年開幕で勝てていなかったので、今日勝つことができて、そしてここに来てくださった方々に笑顔を届けられて本当に良かったです。

ー試合展開は想定していた通りでしたか?

最初、マルヤスは想定していたよりも早めに蹴ってきました。ただ彼らが自分たちのペースに戻してつなぎはじめた時、クリアソンの選手はそれに対応する術を理解していて、奪い方、カウンターの出し方など、しっかりとアジャストできたと思います。

(中島)佳太郎が止めてくれた二つのミス絡みの決定機以外は、自分たちのレールの中で相手の攻撃が進んでいたと思います。チームでは守備をしていることを「守備じゃなくて攻撃をしている」と捉えているんですが、それができていました。

ー昨年の課題だった「勝負の際」の部分にも改善があったように見えました。

今シーズンのチームが発足されてから、去年の後半戦の闘い方、守備のところから凡事徹底して、そこから攻撃をスタートすることをみんなで練習してきました。今日もそれを全員が意識できていて、すごく嬉しかったです。

プレシーズンの練習試合は負けなしで、一見すると良い状態だったんですが、逆に「嫌な思い」を経験できていなかったのが不安でした。ただ今週の練習では、相手チーム役になってくれた選手たちが「えぐいプレー」を見せてくれて、今日のスタメンの選手たちは かなりの「嫌な思い」をすることができた。彼らの気持ちが引き締まって、ピッチでそれが表れていたと思います。

島田譲(#10)

ークリアソンでのデビューはいかがでしたか?

プレシーズンには怪我もしたんですけど、まずは開幕戦の舞台に立ててよかったです。チーム全員でプレシーズンに良い準備ができて、今日の勝利につながりました。

会場にはたくさんのお客さんがいて、Jリーグとはまた違った温かい雰囲気で試合ができて、楽しかったです。

ーご自身のプレーに対する評価を教えてください。

ピッチコンディションが正直難しくて、あとは開幕戦でみんなもにもかたさがあって、あまり難しいことはせずにクリアソンらしく闘うことを意識していました。

その中で、試合を通して何本かは良いパスを通せればと考えていたので、アシストができたことも含めてプレーは悪くはなかったかなと思います。

ーゲームキャプテンとして、意識していたことはありましたか

特段 何も言わなくても、みんな一生懸命ハードワークして、勝利のために戦ってくれます。なので、逆に落ち着かせたり、行きすぎないようにしたり、その辺のバランスに少し気をつけて声をかけていました。

猪野毛日南太(#25)

ーデビュー戦はいかがでしたか?

開幕戦のスタジアムは、大学までの経験では味わったことがなかった雰囲気で、最高の気持ちでプレーできました。

ー意識していたことと、そして得点シーンについて振り返ってください。

相手はつないでくるチームだったので、まずは守備のところで圧力かけて自由にやらせないことが役割でした。

得点シーンは、(中山)仁斗くんがおさめて、イケさん(池谷友喜)が抜け出して、僕は信じてニアに突っ込みました。そこにイケさんがパスを出してくれて。攻撃でも守備でも、僕は何も貢献できていないと感じていたので、ゴールができてよかったです。

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