前半戦ラストは惜敗|選手が書く!マッチレビュー JFL第15節 vs 高知ユナイテッドSC 文=#1 阿部 雄太

前半戦ラストは惜敗|選手が書く!マッチレビュー JFL第15節 vs 高知ユナイテッドSC 文=#1 阿部 雄太

7月9日 (土) JFL 第15節

● 試合結果

Criacao Shinjuku 0(0-0、0-1)1 高知ユナイテッドSC

● 得点
71分 高知ユナイテッド

● メンバー
GK 41 岩舘 直
DF 15 米原 祐、32 石井 優輝、2 瀬川 和樹
MF 35 澤井 直人、6 森村 昂太、10 上田 康太、34 堀田 稜、17 池谷 友喜、31 大﨑 淳矢
FW 37 黄 誠秀

<サブ>
1 阿部 雄太、23 西山 大輝、20 樋口 裕平、40 渥美 瑛亮、9 原田 亮、28 岩田 寛生、50 岡本 達也

● 交代
63分 森村→西山、黄→岩田
69分 大﨑→渥美、池谷→岡本
77分 堀田→樋口

● マッチレビュー(文= #1 阿部 雄太)
「バタフライエフェクト」試合前のミーティングで監督 成山から共有された言葉です。カオス理論では「蝶の小さな羽ばたきが地球の裏側で竜巻に変わるかもしれない」と言われている。我々のサッカーも世の中全体から見たら小さな羽ばたきかもしれない。それでも何か影響を与えることはできるんじゃないか、と。

昨今の社会情勢で不安を感じている方、複雑な心境をお持ちの方がいるかもしれない。そんな人たちに自分たちはサッカーを通じて「繋がり」や「豊かさ」を与えられるんじゃないか。我々がサッカーをする意義・意味を全員で確認し、気持ちを一つに試合に入った。

エネルギーを持って試合に臨むが、前半立ち上がりから拮抗した展開が続く。クリアソン新宿、高知ユナイテッドは、ともに同じフォーメーションを取っており、互いにセーフティーなロングボール主体のゲームに。高知ユナイテッドの5バックはしっかりとスペースを埋め、ロングボールの処理、セカンドボールの反応も早く、クリアソン新宿は効果的な攻撃を進めることができない。

しかし、こういった試合で鍵になるのはセットプレー。前半10分、ハーフラインを少し越えたところで獲得したフリーキック。10 上田からゴール前にロングボールを配給。15 米原がヘディングで競り勝ち、こぼれたボールは17 池谷の足元に。決定的なチャンスを迎えるも、高知ユナイテッド ゴールキーパーのファインセーブで先制点ならず。勢いが出てくるクリアソン新宿。

前半20分には相手DFのビルドアップのミスを池谷がかっさらいゴールキーパーとの1対1に。背後から追いかけられながらも何とかシュートを放つが、ゴール左にわずかに外れる。その後は膠着(こうちゃく)した展開が続き、お互いに決定機を作れず前半を終える。

ハーフタイムには監督 成山からの檄が飛ぶ。「これが自分たちの全力か。もっとできるんじゃないか!?」暑さや疲労、言い訳を考えだしたらいくらでも出てくるが、そんなことは関係なく、クリアソンらしく闘う事を確認し、後半に臨む。一方、思い通りにいかないのがサッカーの難しさ。自分たちがボールを保持する時間が少しずつ増えてはくるものの、相手の固いブロックに跳ね返され、シュートまで繋げることができない。

流れを変えるためにも後半18分には23 西山、40 渥美を投入。中盤でのボール保持を強め、攻撃を活性化させていく。後半24分には50 岡本、28 岩田を投入し、フレッシュなメンバーが前線に入り、徐々に流れを掴んでいく。

しかし、後半26分。相手のロングボールをクリアするが、コーナーキックを与えてしまう。相手の高精度のボールをニアで合わされ失点。鍵となると確認していたセットプレーから失点を許してしまう。

より守りに入る高知ユナイテッド。その牙城を崩すためにもクリアソン新宿は20 樋口を投入。攻撃の流動性を高め、少しずつゴールに近づく回数が増える。35 澤井はアップダウンを繰り返し、何度も高精度のクロスボールを配給。後半42分には、澤井からのクロスボールを樋口が収め、GKとの1対1に。しかしゴールキーパーのファインセーブに阻まれ同点ゴールならず。

その後サイドからクロスボールを上げ、度々チャンスは創り出すものの、決定機を生み出すまでには至らず、0-1。大変悔しい敗戦となった。

● レビュー担当の選手が語る “試合のウラガワ”(文= #1 阿部 雄太)
監督の成山からバタフライエフェクトの話があったことは前述の通りです。試合に敗戦し、帰りの山手線の車内、心中穏やかではないなか、Googleにバタフライエフェクトにまつわるカオス理論とは何かを聞いてみました。

「力学系の一部に見られる、数的誤差により予測できないとされている複雑な様子を示す現象を扱う理論。」

「予測できなさ」「複雑な様子」私は力学系については詳しくはありませんが、サッカー、組織との共通性を感じずにはいられませんでした。我々は理念として「サッカーを通じて感動を創造し続ける存在でありたい」を掲げています。しかし、「○○をやったら感動が創造できる」という単純なものではありません。

これは試合の結果も同じで…

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