Match Result

クリアソン新宿 0(0-0、0-0)0 ミネベアミツミFC

Member

Starting Lineup

GK 中島佳太郎
DF 坂本修佑、高橋滉也、米原祐、吉田将也
MF 島田譲、中山雄登、大﨑淳矢、前澤甲気
FW 小池純輝、中山仁斗

Substitute

浅沼優瑠、上野正騎、赤井シャロッド裕貴、池谷友喜、猪野毛日南太、齊藤和樹、西山大輝

57分 大﨑 → 猪野毛、小池→齊藤
72分 高橋→上野
93分 中山(仁)→赤井、島田→西山

Match Review

5連敗で迎えた第14節。苦しい空気で満ちているだけに、ホームでの試合で状況を打破したい。16:00のキックオフは昼の暑さが残る時間。直前にやや雲が重なり少しだけ気温が下がった。

高橋と大﨑が久しぶりのスタメン。島田が怪我から復帰。浅沼に代わり中島、赤井に代わり米原が入った。

ファーストシュートはミネベア。8分に右サイドからカットインして左足で放ったロングシュートは、少し前に出ていた中島がなんとか弾く。15分にもロングシュートが飛んでくるがこれは枠外。

クリアソンは16分、良い形のカウンターから左サイドの高橋がシュート。これは右に流れる。19分には右サイドから崩して中山(仁)がヘディングであわせるが、相手に寄せられてコースなく枠外。

22分には決定的なチャンス。斜めに走った前澤への高橋のパスはズレるが、すべったDFからボールを奪って最後は中山(仁)へ。しかし、これはゴールラインを割っていたという判定。

29分にもゴールに迫る。前澤がゴール中央に入ってきた吉田とワンツー、交錯したこぼれ球を高橋がふわっと浮かせてクロス、中山(仁)が打点の高いヘディングもキーパーがギリギリでセーブ。

崩される形は少なかったが、クリアソンはミスからピンチ。35分、坂本が相手に絡まれて、後ろに逸らしたボールはキーパーと一対一の状況に。ここは中島がしっかりシャットアウト。スコアレスドローで前半を折り返す。

後半の立ち上がり 49分にも、相手のプレスを受けたキーパーの中島が相手に奪われてピンチになるが、なんとかCKに逃れる。

66分、交代で入った猪野毛が右サイドを仕掛けてクロス。こぼれ球を島田が拾って、再び自身のもとに回ってきたボールをダイレクトでボレー。得意の左足でなかったこともあり、これはサイドネット。

70分、右サイドのFK。ファーに入れたボールを米原が折り返して坂本の足元へ。ゴール至近から坂本は迷いなく振り抜くが、これも惜しくも枠外。

79分にも決定機。島田の絶妙なスルーパスに上野が反応。ニアへのボールに中山(仁)が潰れて、相手の元へ転がるが猪野毛が素早い切り替えて奪取。最後は吉田がシュートを放つが、これは相手が5人がかりでブロック。この日一番のチャンスに、会場からは大きな息が漏れる。

オープンになってきた展開、ミネベアもゴール前に迫ってくる。87分には、ビルドアップで島田が奪われて、ゴール前からシュートを打たれるがバーに救われる。終了間際のCKでも危ないシーンを作られるが守り切ってタイムアップ。

シュート数は6本だったが、どれもゴールに迫るものだった。得点こそ取れなかったが失点も0。5連敗から脱して、貴重な勝ち点1を獲得した。

Comments

監督 北嶋秀朗

ー試合を振り返ってください。

5連敗の中、選手たちとは「相手が蹴ってきたボールを簡単に蹴り返して"じゃんけん"に持ち込むことをなくそう」と話しました。そのじゃんけんに勝てなかったとき、カウンターを喰らって失点につながったり、じゃんけんに勝ったとしても、そこから攻撃のパワーが今は出ていないので。ボールを持ったとき、意図的に背後なのかバイタルなのかを狙っていく。そのためにどういう立ち位置から攻撃するかというのを、今週の短い4回の練習の中で選手たちと共有しました。

彼らはしっかりとプレーしてくれて、チャンスもたくさん作ってくれました。自分たちのミスから危ないシーンはありましたが。すごくよくやってくれたと思います。

ー今節はスタイルを少し変えたように見えました。

今シーズンやってきたことは、とにかく闘って、守備からカウンターを出していくことです。相手がボール持っているときは、やることは変わっていません。自分たちがボールを持っているときの、攻撃のやりかたを変えたというところです。

5連敗した中で、前期のやり方では勝てないとなると、とても心苦しいのは選手も僕もそうです。そこに、もう少しじゃんけんで勝つ負けるだけじゃない、駆け引きも入れていこうという話をしました。

ー今日の試合で見出した希望のようなものはありますか?

この試合に向けて選手たちに伝えたのは、意志を持つことです。「ミスしたくないからって、ボールを離してしまったら、それはミスだ」と。自分の意志を持って「このプレーを成功させる」という、その意思にこだわってやってほしいと伝えました。

5連敗の中、意志を持ってプレーするのにはとても勇気が必要だったと思うし、怖かったと思うし、それでもそこに立ち向かってくれた。ミスをしたユズ(島田)や、他の選手たちも怖がらずに、ちゃんとプレーする意志を持ち続けた。それがすごく大きな希望です。

高橋滉也

ー試合を振り返ってください。

悔しいですね。悔しい、悔しいけど、今季初のスタメンだったんで、楽しかったというのが一番。 ただ自分のところにもチャンスがあったので、得点に結びつけられなかったのがやっぱり悔しいです。

ー戦術面でもいくつか変更があったと思いますが、やってみてどうでしたか?

5連敗、点も取れていなかったんで、点を取って連敗を止めるということをチームとしては意識をしていました。これまでと違って、左サイドバックの僕は攻撃になったとき高い位置を取りました。下はDFとボランチを含めた5人で作って、裏を取るのが得意なタイプの僕とジュンキくん(小池)が左右に張って前に5枚並び、そこから相手のラインブレイクを狙いました。準備期間は1週間だったんですが、共通認識を持って全員が意識的にやれていたので、そこはポジティブな要素だったかなと思います。

ー楽しかったという発言もありましたが、個人として今日の試合で感じたことを教えてください。

先週、大宮(アルディージャ)と練習試合をしたとき、前半の僕は後ろ向きなプレーが続いてて、キタジさんに「前から選べ!」って結構 言われたんです(笑)。それで「やっぱり前だよな」と思って、どんどん前につけて走っていくと、自分の良さみたいなのが出て、上手くいった感覚がありました。

今節は、練習試合のときと比べて立ち位置的にはさらに前だったので、別に奪われても切り替えて取り返しにいけばいいと気持ち的にも楽で、自分の強みだったり、やりたいプレーを出せるシーンが多かった。だからプレーしていて個人的にすごく楽しかったです。