Interview by Player 株式会社日本トリム

語り手:東京支社長代行 藤田信昭(ふじたのぶあき)さん
聞き手:Criacao Shinjuku #51/(株)Criacao 小林祐三
同席:Criacao Shinjuku #9/(株)Criacao事業統括部門営業部長 原田亮
撮影:(株)Criacao デザイナー・カメラマン 川口創史

掲載日 2021年7月8日

人が水を買う時代が必ず来る

小林:日本トリムの企業理念について教えてください。

藤田さん:弊社代表の森澤は、1982年の創業当時から「水には価値がある。水と安全は “ただ” といわれる日本でも、人が水を買う時代が必ず来る」と語っていました。

森澤は、もともと水の機器にも携わる健康関連企業の役員でした。そのとき水の大切さに気付き、会社に対してより一層 水に関わる事業を推し進めるべきだと提言しましたが叶わず、「だったら自分でやるしかない」という想いから創業に至りました。

「空気は選べないけど水は選ぶことができる」「せっかく飲むならいい水を」は、森澤がよく口にする言葉です。森澤が若いころに目を悪くしたこともあり、水に健康的な付加価値をつけることが大切だということも、当時から今にかけて変わらずに持っている想いです。

そして水は医療・美容・農業・工業、さらにはスポーツと、様々な業界や業種に関わってきます。水を通じて正々堂々と社会貢献をしていく、これが我々の理念です。

私も入社した当初は、製品の魅力をただお客様に伝えるだけの仕事になっていました。新潟から関東に転勤になったタイミングで、森澤との距離が近くなり、話を重ねていく中で、この企業理念の意味や意図、スケールの大きさを実感していきました。今は一人でも多くの人にこの製品の価値を広めたい一心で、自信をもって仕事をしています。

小林:企業として、大切にしていることは何でしょうか?

藤田さん:日本トリムは「縁」を大事にしています。森澤からは、「好運」とはいい人に出会うこと、そして「誠実」であれば、好運は持続するし、新たな出会いを呼ぶと教えられています。また森澤は、「創業以来一番苦しかったのは『人の採用』、それはその人、その家族の人生を負うことになるから」といつも話しますが、日本トリムにはその森澤の社員を大切にする思いが息づいています。創業訓には、「トリムは運命共同体」の一項があります。  

そして、私個人には「突っ走るのも大事だが、周りをよく見ろ」と声をかけてくれます。この言葉にも、縁を大事にする森澤の「みんなを引き上げ、みんなで幸せになる」というメッセージが詰まっています。

進んでいく道が、きれいにマッチした

小林:クリアソン新宿と出会ったきっかけも教えてください。

藤田さん:丸山代表(Criacao Shinjuku 代表/株式会社Criacao 代表取締役社長)と弊社取締役の西谷がとある講義で一緒だったのがはじまりです。西谷から、クリアソン新宿の話を聞いたときは「スポンサーの依頼か」と思ったのが正直なところです(笑)。しかし、詳しくお話を聞かせていただくと、スポーツの力をもっと広め、新宿という地域、そして社会に貢献していきたいという丸山代表の想いに惹きつけられました。

小林:そこから、パートナーになるまでは?

藤田さん:出会いからパートナー契約の締結までは、本当に早かったです(笑)。私たちの事業を普及したいフィールド、日本トリムがこれから進んでいく道と、クリアソン新宿の取り組みがきれいにマッチしていたので、話はすんなりと進みました。

クリアソン新宿との協業がスタートしてから、たくさんの人に助けられ、想いを乗せて仕事をすることができています。今までは「点」の営業で、商品を一つでも多く売るために必死にやってきましたが、今はもっと深いところでお客様とつながれている感覚があり、とても楽しいです。私自身、16年間この会社に勤めてきて、こんなに純粋に仕事ができたのは初めてです。たくさんの刺激をもらっています。

小林:日本トリムとクリアソン新宿、これからどうなっていくでしょうか?

藤田さん:笑われるかもしれませんが、私は、日本トリムの商品が全世帯に一つずつあって、水を通してみんな健康になることを目指しています。しかし、それは私たちだけの力では無理です。こちら側の要望で大変恐縮ですが、クリアソン新宿の力、スポーツの力を使って、普及のスピードを上げたいと思っています。壮大な話になってしまいましたが、何卒よろしくお願いいたします(笑)。

また、弊社の若手社員にはスポーツ経験者が多く、中には、学生時代に岡本さん(岡本達也#50)の体育会大学生向けのセミナーに参加した社員、「小林祐三」という名前を聞いて目を輝かす社員もいます。仕事は楽しいことばかりではないですが、クリアソン新宿と仕事をすることが、彼ら彼女らのモチベーションにつながる場面を見ると、改めて、スポーツの力を実感します。こうしたリレーションシップを、より強いものにしていきたいです。

電解水素水整水器×スポーツクラブという観点では、アスリートが電解水素水を摂取するとどういった効果が出るのか、数値化したいと考えています。私たちは、エビデンス(科学的根拠)を大事にしている会社なので、クリアソン新宿の選手の力を借りて、水と健康についての、新しいエビデンスを作り上げたいと思っています。これもスポーツを科学する、とても大きな挑戦です。チームの強化の観点でも、クリアソン新宿のパフォーマンスアップにもつながることを願っています。

ぜひ、優勝してください!そして、関東サッカーリーグにとどまることなく、J1も突き抜ける、そんなクラブになってください!

インタビュー後記

「サッカークラブとして、競技を観せること以外で、パートナー企業の方々へ何を届けられるのか」

入社以来、ずっと考えてきたことでした。クリアソン新宿と関わることによって、藤田さんご自身の働き方の意識が変わったお話を聞き、このような価値を感じていただけてとても嬉しい気持ちになりました。

また、インタビュー中、藤田さんの口から何度も「スポーツの力」という言葉がでてきました。スポーツを生業として続けてきた身としては、自分たちがこの言葉を振りかざすことに抵抗を感じていました。ですが、スポーツの力を信じてくれる人を目の当たりにして「僕たちスポーツをしている人間が、それを信じなくてどうするのだろう」そんな気持ちになりました。スポーツの力、サッカーの力を信じて、新しい価値を共に創出していきたいと思います。

これからもよろしくお願いいたします。そして、一緒に優勝しましょう!

小林 祐三