Interview by Player 株式会社ジェイコム東京 港・新宿局

 

語り手:局長 前田 泰洋さん
聞き手:Criacao Shinjuku 選手 #26 岩舘 直
撮影:株式会社Criacao デザイナー・カメラマン 川口 創史

掲載日 2020年8月19日

暮らしの支えとなる

私たちには「もっと、心に響かせよう。もっと、暮らしを支えよう。明日を、未来を、拓いていこう。」という理念があります。

J:COMは、設立から何度も経営統合を繰り返してきました。この理念が作られたのは、J:COMとJCNが経営統合した、ほんの6年ほど前のことです。

もともと港区・新宿区にはジャパンケーブルネット株式会社(JCN)がケーブルをひいていましたが、J:COMとJCNが経営統合することになりました。優劣をつけることなく、お互いを認め、良いところを伸ばし合ってほしかったので、J:COMとJCNの新入社員を同じ人数だけ集めて、一緒になって理念を作ってもらいました。

放送・通信事業というのは、第三セクターのように、市区町村と一体となって成長してきた背景があります。ですから、地域の声に耳を傾け、心を通わせ、その街の方々の暮らしの支えとなることを大事にしています。

そして「明日を、未来を、拓いていこう。」という部分には、個人・法人を問わず「街の人と一緒になって、未来を拓いていきたい」「現状にとどまらず、常に未来を見据えて進化していかなければならない」という想いが込められています。

J:COMはケーブルテレビ局として始まりましたが、今では高速インターネット接続、電話、モバイル、電力など多くのサービスを提供しています。コロナ禍においても、テレビ電話を使っての営業・販売や、お客さま自身でインターネットなどの接続作業ができるような仕組みづくりなど、お客さまの生活になくてはならないJ:COM、「J:COM Everywhere」の実現を目指して、常に進化を続けています。

地域に信頼されるために

私たちのようなケーブル局は、売り上げが悪いからといって、その地域から離れることはできません。だからこそ社員には、その街に暮らす方々に信頼してもらうことが大事だと伝えています。

自分が担当しているお客さまのところには、競合他社も次々と営業活動をします。しかし、しっかりと信頼をされていれば、長い期間使ってもらえるようになります。私も元々は営業員で、お客さまとの信頼関係が築けたときの喜びを活力にして働いてきました。今の営業員たちにも、そういった体験をしてほしいと思っています。

良い営業員は、お客さまから次のお客さまを紹介してもらえます。特に、私たちの商品は目に見えるものではないので、お客さまからお客さまへの口コミが、非常に大切です。こうした繋がりは、営業員にとって嬉しいことで、お客さまには満足してもらえ、結果として会社の売り上げにも結びつく、そんな好循環が生まれます。こうしたお客さまとの関係性が理想です。

そのためには、J:COM自体の「認識度」も大事だと考えています。あえて「認知度」ではなく「認識度」と言っているのは、「J:COMという名前は知っていても、どんな会社か分からない」ということが、まだまだあるからです。

少年サッカー・少年野球大会で 冠スポンサーをさせていただいているのは、地域の方々に「認識」してもらいたい、そういう願いもあってのことです。小さい頃、目にしたり、経験したりしたことは、ずっと覚えています。解説にプロ選手をお呼びするなどして大会を盛り上げ、楽しかった少年時代の思い出に、J:COMの印象が少しでも残っていれば、嬉しいです。

 

カメラで撮るということは、記録に残すということ

クリアソン新宿との出会いは、先ほどお話しした 少年サッカー大会の活動がきっかけでした。少年サッカー連盟の方に、新宿区サッカー協会の神田会長をご紹介いただき、今度は神田会長から丸山さん(Criacao Shinjuku 代表/株式会社Criacao 代表取締役社長)をご紹介いただいたのです。

丸山さんは芯があり、まっすぐで、想いを持っていることがひしひしと伝わってくる方でした。お話をしていく中で、新宿にJリーグクラブをつくりたいという夢と、それを地域と密着して実現したいという理念に、J:COMとも共通する想いを感じました。そこで「お互いがお互いのために協力し合う “パートナー” としてやっていきましょう」となったのです。

今後 クリアソン新宿と、サッカーのプレーに限らず、選手の普段の生活・社会人としての一面にも焦点をあてて 番組をつくりたいと思っています。クリアソン新宿というクラブを知ってもらいたいのは もちろんですが、そこにいる選手がどんな「人」なのかを伝え、子どもたちに「目指す選手はこの人だ」という憧れを持ってほしいのです。

そして、カメラで撮るということは、記録に残すということです。いつか、歴史を振り返ったときに「クリアソン新宿が、この時代に、こんなことをやっていたんだ」と知ってもらえれば、とても面白いはずです。だからこそ、今のうちから、パートナーとしてご一緒させていただきたいと思いました。

これから少しずつカテゴリーを上げていく中で、活動を共にし、お互いの「認識度」を高め合えるような関係でありたいです。クリアソン新宿には、子どもたちの目標のような存在になり、新宿の子どもたちがJリーガーを目指したとき「将来の夢は、クリアソン新宿に入ることです」と卒業文集に書くようになる、そんな未来を期待しています。


インタビュー後記

何よりも印象的だったのは、事業規模の大きさに関わらず「地域の方々の生活に寄り添うことを大切にしている」とおっしゃっていたことです。全国各地に事業が拡がっていこうとも、各局がそれぞれの街に寄り添い続けてきたからこそ、今のJ:COMがあるのだと感じました。

そしてそれは、私たちクリアソン新宿が、Jリーグに向けてカテゴリーを上げていく中でも、忘れてはいけないことだと思いました。

素敵な想いを持ったパートナーがともに戦ってくれることが、私たち選手にとっても大きな力になります。パートナーとの繋がりを力に、子どもたちにとっての憧れの存在となれるよう 頑張っていきたいです。

岩舘 直