クリアソン新宿は、「スポーツの価値を通じて、真の豊かさを創造し続ける存在でありたい」というミッションを実現するために、新宿の社会課題解決を中心に一年間取り組んだ活動とその成果をまとめた「インパクトレポート」を初めて作成し公開しましたので、お知らせいたします。

このレポートは、当クラブがどのような社会インパクトを与えたのかを可視化し、さらに多くの方々と共創していくための一歩と考えています。
新宿区との包括連携協定がベース
スポーツの力を使って新宿の課題を解決することは、クラブの存在意義と考えています。クリアソン新宿はホームタウンである新宿区と2020年11月に包括連携協定を結び、スポーツ振興だけにとどまらず、地域社会の発展、多文化共生の推進など様々な取り組みを行っています。新宿区サッカー協会の代表チームとして多様なステークホルダーに応援していただく中で、自分たちの活動がどのような未来に繋がっているのかを説明する必要性を感じていました。

社会的価値可視化プロジェクトで価値を定量化
スポーツクラブが、地域や社会へもたらす価値の評価を行うことは必ずしも容易ではありませんが、社会的価値可視化プロジェクトにより、『クリアソンのビジネスモデル』と『価値創造ストーリー』を確立。このインパクトレポートで、クリアソン新宿の活動が新宿区にもたらす価値を定量的に可視化しました。
法人パートナーのKPMG ジャパンとの社会的価値可視化プロジェクトにおいて「クリアソンのビジネスモデル」と「クリアソンの価値創造ストーリー」が完成
クリアソンの価値創造ストーリーは、選手・スタッフの「人材」、豊富な「ノウハウ」、地域との「ネットワーク」を活用し、7つの価値を社会に生み出すことを目指しています。人をつなぎ、育て、地域を活性化し、多様性のある豊かな社会の実現が最終目標です。サッカー要素は少なく、クリアソンは地域の“ハブ”として、関わる人々が主役となる場を創ります。

7つの価値
社会価値テーマ | 主な受益者 |
子ども達のこころとからだの教育・育成環境の整備 | 子ども、自治体 |
若者が主体となったコミュニティづくり( 自治意識の向上) | 若者、自治体 |
企業/ 社会が求める人材の創出・マッチング | 企業、学生 |
パートナー企業の従業員の活性化を通じた社会貢献 | パートナー企業、従業員 |
新宿全体での地域活性化 | 自治体、地元企業 |
全ての人に開かれた安心・安全なくらし(ダイバーシティ/多文化共生) | 多様性をもつ人々、 自治体 |
高齢者の健康増進と地域で支える仕組みづくり(自助・互助・共助・公助) | 高齢者、自治体 |
クリアソンのビジネスモデルは、サッカークラブ事業と人材育成事業を展開し、地域や企業と連携して新宿の活性化に貢献するものです。選手はサッカーとビジネスの両方に携わり、練習を終えた後、街に飛び出して活動しています。

子ども、若者、高齢者、町会・商店会、企業、行政などが対象
地域共創室の存在と独自のパートナー制度により、課題に応じた多様な解決策を共に生み出しています。社会に生み出す価値は7つあると考えており、その受益者は「子ども」「若者」「高齢者」「町会・商店会」「企業」「行政」「その他」の7つに分類されます。
活動内容の 実施総計 | 参加者総計(約) | |
子ども | 140回 | 6,890人 |
若者 | 64回 | 1,650人 |
高齢者 | 35回 | 470人 |
町会・商店会 | 36回 | 3,660人 |
企業 | 10回 | 1,580人 |
行政 | 8回 | 360人 |
その他 | 12回 | 420人 |


子ども向けプログラムは140回で約6890人が参加
特徴的な3つの事例を挙げます。
「子どもたちのこころとからだの教育・育成環境の整備」では、サッカーを通じて子どもの成長を支援しています。来季から「こども室」を創設し、運動機会の整備やアカデミー活動を通じて、非認知能力や自己肯定感の向上に取り組みます。

「企業/ 社会が求める人材の創出・マッチング」では、体育会学生にセミナーやキャリア面談を通じて自己理解とビジネス知識を深める機会を提供し、社会で活躍できる人材育成に貢献しました。企業には採用やHRBP制度設計のコンサルティングを行い、リーダーシップを持つ人材の採用・育成を支援しました。

「パートナー企業を通じた地域・社会貢献」では、2024シーズンは国立競技場で2回のホームゲームを開催し、パートナー企業が“イキイキ”する機会を提供しました。また、人材受け入れを実施し、双方が成長する経験を得ました。さらに、研修や講演に加え、小学校の職場体験を通じての地域貢献にも取り組みました。

2025シーズンへの展望
2025シーズンでは、新たに以下の4点の取り組みを推進していきます。
- 「 サッカー」に限らず、「子ども」の課題解決に取り組む部署を創設し、子どもの運動環境や教育価値への提供をシャープにすること
- クリアソン新宿がハブとなり、他の団体や人々を巻き込みながら、持続可能な活動基盤を構築するため、新たなボランティア組織を立ち上げること
- HRBP事業部を創設し、社内外へのHR・人材育成事業を体系的に提供できる会社になること
- 学生、ビジネスパーソン、アスリートがつながるリーダーシップコミュニティを形成すること
インパクトレポート目次
イントロダクション
【対談】新宿区 吉住健一区長×クリアソン新宿代表 丸山和大
01 クリアソン新宿が掲げる世界観
- クリアソン新宿の経営理念
- クリアソン新宿のタグライン
- 新宿区とクリアソン新宿
- ミッション実現のための価値創造ストーリー
- ストーリーを担保するビジネスモデル
02 ミッション実現のための歩み
- クリアソン新宿のこれまでの歩み
- クリアソン新宿の強み
- クリアソン新宿と地域を繋げる地域共創室の存在
- 独自のパートナー制度
- 2024年度のプログラム数とその参加者数
03 各テーマの取組みと共創事例
- 子どもたちのこころとからだの教育・育成環境の整備
- 若者が主体となったコミュニティづくり
- 企業/社会が求める人材の創出・マッチング
- パートナー企業を通じた地域・社会貢献
- 新宿全体での地域活性化
- 全ての人に開かれた安心・安全なくらし
- 高齢者の健康増進と地域で支える仕組みづくり
04 クリアソン新宿が今後注力するImpact
2024年度の振返りと2025年度の展望
Appendix クラブ概要
本レポートをご覧いただき、スポーツが創る社会的価値についてご理解を深めていただければ幸いです。
【お問い合わせは下記まで】
メールアドレス:soccerclub@criacao.co.jp
電話番号:03-6709-9786