千葉 丈太郎 引退のお知らせ

千葉 丈太郎 引退のお知らせ

このたび、Criacao Shinjukuに所属しております千葉 丈太郎が、2024シーズン限りで現役を引退することとなりましたので、お知らせいたします。

千葉 丈太郎(ちば・じょうたろう)

ポジション
DF

出身/生年月日
東京都/1995年8月19日(29歳)

身長/体重
170cm/64kg

経歴
都立駒場高→東京学芸大→Criacao Shinjuku

出場記録
JFL 47試合2得点(※11/10時点)
関東サッカーリーグ1部 19試合0得点
関東サッカーリーグ2部 6試合0得点

コメント

みなさま、こんにちは。クリアソン新宿 #25 千葉丈太郎です。平素よりクリアソン新宿、並びに千葉丈太郎への温かいご声援をいただき、ありがとうございます。私は2024シーズンを最後に、現役を引退することを決めました。

クリアソン新宿は、過程と振る舞いにこだわらないと結果・理念の実現はついてこないと本気で信じている集団、そして仲間に寄り添い、自分自身に潜む葛藤を抱えながら人のために走れる集団だと思っています。クラブ黎明期から続く、先人が築いた素晴らしい文化です。

誰とサッカーをするのか、仲間とどんな繋がりがあるのかが敏感な僕にとって、クリアソンで味わうサッカーは本当に純度が高く、たまらないものでした。

その文化に呼応するように、僕が在籍したこの6年間、もといサッカーをやってきたこの20数年間は、サッカーを両手で扱いきった自負があります。その時に発揮できる力を100%、常に一生懸命にやってきました。それが選手としてのプライドであり、僕なりの周囲への感謝の形です。このクラブで良き仲間、良き指導者に恵まれた僕は、ここまでずっと右肩上がりで成長をすることができました。CAGR(年平均成長率)はきっとえぐい数値になります。

関東2部から、JFLに舞台を上げたこの6年間は僕なしでは実現しえないものだったはずです。これは驕りではなく、それくらい責任と想いをもってプレーした証です。

直近3年間に目を向けるとJFL初年度は散々な結果におわり、背水の陣で臨んだ昨季もJリーグ昇格は果たせず、引退に傾いた時期もありました。でもキタジさんが僕を必要としてくれて、仲間が、会社が、家族が僕の気持ちに寄り添ってくれて、今シーズンはJリーグに昇格することを至上命題に臨みました。

でも結果はご覧いただいている通りで、自己表現をして、結果を出して、価値を届けることに対する評価は、突き詰めると自分の実力不足という現実にぶつかります。そこを直視するのは本当に難しいのですが、そこから逃げるのは選手の矜持として「だせえ」と思いました。

加入当時の目標であった“2025年世界一”の目標未達、Jリーグに昇格できていない現状について、これもまた僕自身が追うべき責任です。

来シーズンJリーグに昇格することを自分自身で約束し、それが達成できなかった。であれば、来季の継続する上での絶対条件は、今年以上にサッカーに向き合って、成長していくことですが、本当に様々な判断材料を並べていく中でその腹を決めるだけのものを残念ながら見つけることができませんでした。それはつまり僕自身が大好きでとても大事にしたいクリアソンの文化を今年以上に背負っていくことができないと思ってしまった。簡単にいえば、それが引退の理由です。

ご存じの通り、クリアソン新宿では、進退を選手自身に任せる仕組みです。自分自身で区切りをつける決断をすることは残酷だけど美しく、そしてこの上なく幸せなことです。だからこそ僕は誇り高い決断をしたいと2019年に加入したその時から心に決めていました。

毎年この時期に迫られる進退には、常に「引退」の選択が近くにあって、その選択に抗うだけの覚悟と決意を固め、プレーすることを選んできました。特に近年はクリアソンの仲間以外にも、家族、会社、本当に多くの方々の絶大な支えがあって成り立っていて、続けることを選択する難しさが相対的に上がっていた感覚でした。

ずっと続けてきたサッカーから離れることになるこの結論は非常に切なく寂しいものですが、ここまで僕を支え続けてくれたみなさまのおかげで、僕のキャリアは期待以上の輝きを放つことができました。本当に満足しています。

大学卒業時までに全国大会に一度も出場した経験のない僕が、クラブと成長しながら全国リーグであるJFLの舞台にいること、サッカーの聖地・国立競技場で自分を表現できたこと、最高のフットボーラーたちとプレーできたこと、考えられないくらい素晴らしい結果です。

何よりキャリアのピークで、サッカーを大好きなまま、仲間や自分自身を誇って引退できること、これは本当に、本当に幸せなことだと感じています。充分やりきったと胸を張ってスパイクを脱ぎます。貴重な20代という時間に、仕事もサッカーもやりたいことを貫いた6年間は、人生を豊かにする最高の時間でした。

これからの話をします。僕が大事にしたい人生の幸せの一つに「大好きで尊敬できる仲間と過ごすこと(仲間)」そして「その仲間が自分を必要としてくれていること(存在意義)」があります。これはクリアソンで過ごすなかで言語化できた大事な価値観です。サッカーは引退するわけですが、人生・キャリアはこの先もずっと変わらず続きます。この幸せの実現に向けて、ここで得られたご縁や想いを大事に、成長を続けなければならないと思っています。

選手ではなくなった後もクリアソンはもちろん、家族や、アビームコンサルティングという組織の仲間のために、必要な存在になれるように。「クリアソンとアビームでビジネスを創る」これが今の実現したい目標です。選手としての立場以上にこのクラブを前に進めて行きたいと思っています。

本気でサッカーをするのは今季で終わりですが、今季はまだ残っています。次の仲間に引き継いでいくためにも、残留することにすべてを懸けます。前期あれだけ試合を出させてもらって、後期はここまで出場はわずか。分かりやすい試練の日々ですが、それが理由でクラブを去るわけでもありません。むしろ僕は常に準備ができているし、自分自身の可能性を信じています。だからこそこの引退の決断には価値があるんです。あとはそれをピッチの上で証明するために、噛みしめて、掴み取ります。

きっと、ここに書いたことの半分くらいしか伝わってないだろうし、同時にみなさまからのエールも僕まで届いていない可能性もあります。ぜひ届けさせてください、届けてください。そんな機会をいただけたら、喜んで会いに行きます。どうぞ最後の最後までよろしくお願いいたします。ここまで本当にありがとうございました。この文章を読んでくれているあなたがいたことで、僕はずっと幸せです。クリアソンに関わる皆さまが、その温かさが大好きです。みなさまとまた笑って、胸を張って会えるよう、これからも精一杯、らしく頑張ります。

千葉 丈太郎

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