昨年のリーグ覇者にリベンジならず|選手が書く!マッチレビュー 関東リーグ 前期第8節 vs 栃木シティ 文=#51 小林 祐三

昨年のリーグ覇者にリベンジならず|選手が書く!マッチレビュー 関東リーグ 前期第8節 vs 栃木シティ 文=#51 小林 祐三


6月6日 (日)
関東サッカーリーグ 1部 前期第8節

■ 試合結果
Criacao Shinjuku 1(0−3、1−1)4 栃木シティ

■ 得点(アシスト)
21分 栃木シティ
38分 栃木シティ
43分 栃木シティ
73分 高橋亜
83分 栃木シティ

■ メンバー
<スタメン>
GK:26岩舘
DF:2瀬川、3井筒、15米原、51小林
MF:8須藤、13高橋滉、16伊藤大 、23西山
FW:28岩田、 50岡本
<サブ>
1阿部、5恩田、25千葉、20樋口、55高橋亜、9原田、11伊勢

■ 交代
後半14分 須藤 ⇒ 樋口
後半24分 岩田 ⇒ 原田、岡本 ⇒ 高橋亜
後半34分 米原 ⇒ 伊勢、瀬川 ⇒ 千葉


■ マッチレビュー(文= #51 小林 祐三)
前節の勝利で連勝を「3」まで伸ばし、リーグ序盤のビハインドを取り戻しつつあるクリアソン新宿。この日の相手は共に昇格を争うライバル、栃木シティ。リーグ中盤に差し掛かり満身創痍のクリアソン新宿は、この6ポイントマッチでどのようなゲームを見せることができるのか。チームとしても個人としても真価が問われるこの一戦、場所は多摩市立陸上競技場。

クリアソン新宿はこの試合、前節よりスターティングメンバーを2人変更。3バックの中央に怪我から復帰の小林(#51)、ボランチの一角に西山(#23)を起用。試合序盤は、お互いに にらみ合い。クリアソン新宿は少々勢いをそがれる展開を強いられる。それでも、須藤(#8)のオープニングシュートを皮切りに攻勢に出るが、前半21分にビルドアップのミスからカウンターを浴び失点。

相手にファーストチャンスをものにされると、前半38分には守備のバランスが崩れた一瞬のスキを突かれ追加点を許す。前半終了間際には、自陣の相手スローインからクロスを上げられ、混戦の中から失点。前半終わって0-3。非常に厳しい状態でハーフタイムを迎える。

「みんなが死んだような状態じゃなくて、安心した。俺はもちろんみんなを信じている。後半やれるって信じている。でもきっと、クリアソンを応援してくれている人たち、新宿の人たちは、もっと君たちを信じている。開き直って思い切ってやっていこう。」ハーフタイムに監督成山は、このようなコメントで選手をピッチに送り出す。

戦術的な修正がなされたこともあり、後半はクリアソン新宿ペースに。ボールが前線まで運ばれる回数が増え、サイドを起点に何度か好機を迎えるも、相手のペナルティーエリアを攻略できず。時間が過ぎていく。

そんな中、成山監督が動く。後半14分、ボランチのポジションで奮闘を続けていた須藤に替えて、樋口(#20)を投入。さらにその10分後の後半24分には、岩田(#28)、岡本(#50)に替えて原田(#9)、高橋亜(#55)を投入。中盤のモビリティーを上げつつ、前線のユニットを変えて勝負に出る。

すると後半28分、交代で入った高橋亜の思い切りのいいミドルシュートが、相手のディフェンダーに当たってコースが変わるも、そのままゴール右隅に吸い込まれ、クリアソン新宿が1点を返す。
後半34分には米原(#15)、瀬川(#2)に替え、伊勢(#11)、千葉(#25)を投入。

交代で入った2選手が右サイドを活性化させるも、2点目が遠い。相手の割り切った戦術もあり、ボールを握り続けるが、反対に前がかりになったところをうまく突かれ、後半38分に失点。

最後まで攻め続けるもそのまま試合終了。1-4。リーグ前半戦の勝負所として挑んだ一戦は、非常に悔しい結果となった。

 

■ レビュー担当 小林が語る試合の裏側

いつもクリアソン新宿を応援していただき、ありがとうございます。今節のレビューを担当いたしました背番号51 小林 祐三です…


皆様の応援を形にする絶好の機会でしたが、このような結果に終わり、とても悔しい気持ちでいっぱいです。この大切な試合の前に、多くのアクシデントが起きました。事前に防げたものから、そうでないものも含め、結果にどう左右したかは図る由もありません。ただ、選手・スタッフ含め、試合後に多くの反省の弁が聞こえてきました。ピッチ内はもちろん、それ以外のところで100%の準備ができていたのか。クラブに関わるすべての人間が細部まで突き詰めていかないと勝てない。そういう声が聞こえてきました。せっかく大切な試合で勝ち点を失ったのだから、せめてクラブとしてどうにか前進したいと思っております。悔しい気持ちを抱えながら過ごすこの1週間はとても辛いものですが、来週の試合でまたクリアソン新宿らしい試合がきることを信じています。

■ レビュー担当が選ぶ、ピックアッププレイヤー

23 西山 大輝

<選出理由>
前述の「アクシデント」で、急遽スタメンに抜擢されたニシ。平日の練習にあまり参加できないなかで迎えたこのゲームで、90分間フル出場、チームに落ち着きと勇気を与えるプレーを見せてくれました。彼の活躍はこのクラブにとってとても意義のあるものだと感じました。

<メッセージ>
名門静岡学園で磨かれたボールテクニックはチームトップクラス(私のかわいいかわいい直属の後輩です)、まだまだこれから伸びると思います。彼は口数がそこまで多いタイプではありませんが、質問の質がとてもシャープです。今節もハーフタイム、試合中に何度かコミュニケーションをとりましたが、短時間で議論がまとまるので、とても助かります。旗手怜央選手(U-24日本代表、川崎フロンターレ、ニシの静岡学園時代の同級生)に「あいつはめちゃうまい」と言わしめる、ニシの活躍に乞うご期待です。

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