開始2分の得点が決勝点。3連勝を手中に収める|選手が書く!マッチレビュー 関東リーグ 前期第7節 vs 流通経済大学ドラゴンズ龍ケ崎 文=#16 伊藤 大介

開始2分の得点が決勝点。3連勝を手中に収める|選手が書く!マッチレビュー 関東リーグ 前期第7節 vs 流通経済大学ドラゴンズ龍ケ崎 文=#16 伊藤 大介

5月29日 (土)
関東サッカーリーグ 1部 前期第7節

■ 試合結果
Criacao Shinjuku 1(1−0、0−0)0 流通経済大学ドラゴンズ龍ケ崎

■ 得点(アシスト)
2分 15 米原 祐

■ メンバー
<スタメン>
GK:26岩舘
DF:2瀬川、3井筒、15米原
MF:8須藤、13高橋(滉)、16伊藤(大) 、24森村、55髙橋(亜)
FW:28岩田、 50岡本

<サブ>
1阿部、5恩田、22剣持、20樋口、27岡野、40渥美、9原田

■ 交代
後半13分 髙橋亜 ⇒ 岡野
後半29分 森村 ⇒ 渥美、瀬川 ⇒ 樋口
後半41分 岡本 ⇒ 原田、井筒 ⇒ 恩田


■ マッチレビュー(文= #16 伊藤 大介)
前節、大勝で連勝を手にしたクリアソン新宿。新シーズンから半年が過ぎ、紆余曲折を経て ようやくクリアソン新宿らしい戦い方を、ピッチで表現できるシーンが増えた。連勝で得た自信を確信に変える、今後を占う意味でも重要な一戦に臨む。

対するは昨年、関東リーグと市原カップ決勝で対戦し、勝利したものの、両試合ともに苦戦を強いられた流通経済大学ドラゴンズ龍ケ崎。気温29.8℃と夏日の中 “闘う多様性社会人チーム” がフレッシュな大学生チームに挑む。

試合前のミーティングでは、阿部(#1)が「前節は、試合への序盤で勢いがあり、開始10分くらいで勝利を確信した。今日も、チーム全員でアップから雰囲気をつくり、序盤で相手を圧倒しよう」という言葉があり、試合開始前から絶え間なく声を掛け合う、良い雰囲気の中キックオフ。

まさに阿部の言葉通り、キックオフから2分後。クリアソン新宿にゴールがうまれる。見事な伏線回収。おそるべし阿部。前半2分、今シーズン初先発の髙橋亜(#55)のコーナーキックから、ゴール前の混戦を米原(#15)が頭で押し込み、先制点。

クリアソン新宿は、得点の勢いそのままに相手陣内でのプレー時間が増えるが、前半10分にピンチを迎える。自陣でのこぼれ球に対して、流通経済大学ドラゴンズ龍ケ崎の25mロングシュート。しかしこれは、幸いにもポストに当たり、ことなきを得る。

その直後、井筒(#3)からの縦パスを受けた岡本(#50)がターン、岩田(#28)が抜け出しシュート。相手DFにブロックされるが「前へ、前へ」のプレーがチームの流れを引き戻す。

その後は、流通経済大学ドラゴンズ龍ケ崎の巧みなビルドアップに対して、前線からプレスをかけるクリアソン新宿という構図が続く。そんな中でも、今節 先発復帰した瀬川(#2)が、重戦車のごとく左サイドを何度も突破し、クロスを上げるシーンが目立った前半だったが、1-0のまま前半終了。

後半もこの構図は変わらず、一進一退の攻防が続く。飲水タイム後の後半23分。クリアソン新宿、米原のボール奪取から前へパス、受けた伊藤大(#16)もターンし前へ、またもや抜け出した岩田がシュート。ネットを揺らすも惜しくもオフサイドで、追加点とはならず。変わらない前へ前への姿勢でクリアソン新宿はチャンスをつくる。

後半30分以降、徐々に流通経済大学ドラゴンズ龍ケ崎がチャンスを創出する。そして後半38分、クリアソン新宿に最大のピンチが訪れる。自陣左サイドより、クロスを上げられヘディングシュート。ここを、GK 岩舘(#26)のファインセーブによりゴールを死守。まさに “神舘” (この日の、チーム内での感動大賞に選出されるプレーとなりました。拍手)。

その後は、途中出場の原田(#9)、渥美(#40)の前線からのハードプレス、岡野(#27)の意表を突くロングシュート、樋口(#20)の上下動、そして恩田(#5)は魂。それぞれが特長をいかし、苦しい時間帯を締め、1-0のまま試合終了。

3連勝を掴み、次節はいよいよ昨年度の関東リーグ王者 栃木シティ戦。自信を確信に。真価が問われる一戦で、クリアソン新宿には何ができるか。今から楽しみです。

■ レビュー担当 伊藤 大介 コメント
クリアソン新宿を支えてくださっている皆様、いつもありがとうございます。今節のレビューを担当いたしました背番号16 伊藤大介です。無観客試合が続き、皆様と会場で共に闘うことができない、寂しい週末が続いておりますが、YouTube LIVEを通して、私たちのプレーが少しでも皆様の明日への活力になっていれば幸いです。

クリアソン新宿は、今年、唯一の有観客試合であった開幕戦を落としています。今は、皆様とお会いしたい気持ちをグッと我慢し、緊急事態宣言が明けた際に、一段とパワーアップしたチームをお見せできるよう努めてまいりますので、ぜひ会場に足を運んでいただければと思います。

さて、恒例の “試合前 監督成山ミーティング” 。「11月の地域決勝(JFL昇格戦)の最終ラウンドの3戦目。場所は同じ西が丘、スタンドは満員。ラストロスタイムでのワンプレーでクリアソン新宿が決勝ゴール、ピッチもスタンドも最高潮の盛り上がり。クリアソン新宿、悲願のJFL昇格…」という、監督の、完全妄想の独り言からはじまりました。

この試合に向けて、前節の大勝、対戦相手が下位に沈んでいることから試合への入り方が難しくなりがちな中で、自分たちにベクトルを向けさせ、この試合に奮起させるアプローチをしてくれました(実際は分かりません。ただの妄想かもしれません。でも、私はそう受け取りました。)

そんな中で、掴んだ今シーズン5勝目。そして3連勝。この流れを絶やさず さらに加速させるべく、チーム一丸となり、日々の積み重ねを大事に前進していきたいと思います。引き続き、熱い声援よろしくお願いいたします。

■ レビュー担当が選ぶ、ピックアッププレイヤー
廣谷未字(マネージャー)

<選出理由>
ガゼッタ伊藤評価 採点:10点
卓越した視野と行動力、気遣いが半端ない。今節も暑い中、ロッカー、ウォームアップ場、ベンチ、ピッチ脇と、まさに神出鬼没の働きで、チームの勝利を支えてくれたクリアソン新宿の “おかーさん” 。こうしたスタッフのおかげで選手は厳しい環境の中でも、ピッチで躍動できています。控えめに言って、ハーフタイムの冷えたタオル最高です。

<メッセージ> 16 伊藤大 → 廣谷
皆から、”おかーさん” と呼ばれている、みうちゃん。とにかくチームのために、走り回ってくれていて、本当に感謝しております。僕も、派手なプレーでなく、グラウンドの至るところで顔を出し、チームがうまく回るためにプレーすることが好きなので、みうちゃんの仕事ぶりをピッチで表現できたら、どれだけチームを救うことができるのだろうかと思っております。皆さん、試合を見る際には、ぜひ、ピッチ外で、走り回るみうちゃんにも注目していただけると嬉しいです。

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