東京カップ2次戦 決勝
vs 南葛SC
試合レビュー担当 #24 森村 昂太
●試合結果
Criacao Shinjuku 1（0−0、1−0）0 南葛SC
●得点（アシスト）
71分 ＃17 池谷 友喜
メンバーの全員が入れ替わった 準決勝 vsアストラ倶楽部（2-0）では、アグレッシブな戦いを披露し快勝。チーム内でも競争が激化しているなかで、東京カップ2次戦 決勝は南葛SCを相手に迎える一戦となった。
南葛SCは、今シーズンより関東2部に昇格。クリアソン新宿よりも先に23区を拠点にしたクラブとして Jリーグ百年構想に加盟しており、プロでも活躍していた選手たちが数多く所属しているクラブである。
荒れた天気に見舞われるなか、立ち上がりは激しい球際の攻防と切り替えが繰り広げられる。ロングボールを主体として、サイドからのクロスや、奪ってから速く攻め切るクリアソン新宿と、後方からのビルドアップを中心に真ん中を細かいパスワークでこじ開けようとする南葛SCの対照的なスタイルが一試合を通して相まみえる展開となった。
開始早々、左サイドの瀬川（#2）が積極的に高い位置を取り、代名詞であるクロスを供給する。4分には高い位置でのルーズボールに反応した渥美（#40）が右足を振り抜き、クリアソン新宿のファーストシュートを記録する。惜しくも得点には至らないものの、前への意識が表れるシーンとなった。
その後は、徐々にプレッシングに対応してきた南葛SCに主導権を握られ、何度か危ないシーンを作られるも岩館（#26）、井筒（#3）、米原（#15）を中心とした守備陣が体を張ってゴールを守る展開が続く。前半終了間際にはクリアソン新宿のコーナーキックが続き、こぼれ球から池谷（#17）がコースをついたゴロのシュートを狙うも相手ディフェンス陣に阻まれ、スコアレスのまま前半を折り返す。
後半立ち上がりの10分は、前がかりになるプレスを相手にうまく外され、フィニッシュに持ち込まれてしまうシーンを作られるが、ボランチに入った須藤（#8）と伊藤大（#16）がしっかりと帰陣し、相手に自由を与えない。
流れを変えるべく後半11分には岡本（#50）と伊勢（#11）が投入される。このあたりから、前半からの原田（#9）を中心としたチェイシングがじわりじわりと効き始め、相手の前線とパスの出し手を分割させることに成功する。
迎えた後半24分、相手ボランチへのパスを原田と岡本の連携したプレスで奪い、岡本がキーパーと1対1の局面を迎える。シュートは惜しくもキーパーの右足に阻まれゴールならず。しかし、この試合最大の決定機を作った。
その流れから得たコーナーキック。こぼれ球を、再び須藤が前線に送り、サイドに流れた瀬川が高いボールを放り込む。岡本が頭で落としたボールを、原田がシュート、さらに、こぼれたボールを最後に池谷がコースを狙って打ち込み、後半26分に待望の先制点をあげる。
後半30分、ギアをあげて 1点を奪いにくる南葛SCに対し、池谷と原田に替えて剣持（#22）と岩田（#28）を投入する。ここからは前後が分断された南葛SCと、コンパクトな陣形を保ちつつ奪えばカウンターを狙うクリアソン新宿という構図になる。残り5分は、南葛SCの猛攻を受けるも体を張って守備陣が虎の子の1点を守り切り、1-0で勝利。2次戦での優勝を掴み、次のステージへの駒を進めることとなった。
●試合レビュー担当 コメント
いつも応援していただきありがとうございます。クリアソン新宿 #24 森村 昂太です。あいにくの悪天候ではありましたが、誰一人、外側に目を向けず、目の前の試合だけに集中して臨むことで得られた、次に繋げることのできる勝利だったと思っています。
ウォーミングアップからメンバーもメンバー外も、スタッフも運営のメンバーもお互いを高め合っていた様に思えます。それがクリアソンらしさの一つなのかなと実感しています。
今、チーム内では東京カップ2次戦の3試合を通して非常にいい競争が生まれています。競争の中で、時に自分にベクトルを向け過ぎてしまいがちですが、その中でも、常にチームのことを最優先に意識しながら戦うクリアソンらしさを、チームとして追求していきたいと思っています。
2週間後には関東リーグが開幕します。必ずシーズン最後に最高の景色をこのチームで見たいと思っています。長い1年になりますが、ぜひ応援よろしくお願いいたします。
