Criacao Shinjuku 今シーズン最後の試合を「優勝」で終え、激動の2020年に幕を下ろす|試合レビュー

Criacao Shinjuku 今シーズン最後の試合を「優勝」で終え、激動の2020年に幕を下ろす|試合レビュー

KSL市原PENALTYカップ 決勝
Criacao Shinjuku vs 流経大ドラゴンズ龍ケ崎

決勝 試合レビュー担当 千葉 丈太郎(#25)

● 試合結果 
Criacao Shinjuku 2(2-0、0-0)0 流経大ドラゴンズ龍ケ崎

● 得点(アシスト)
8分 #15 米原 祐
23分 #15 米原 祐

● 試合レビュー
KSL市原PENALTYカップ(以下、市原カップ)をどのように戦うか。もし市原カップがなかったら、自分たちはどうなっていただろうか。

地域CLへの出場が断たれ、JFL昇格の目標が未達に決まった直後、そんなことを真剣に考えた。そしてチームとして、覚悟を持って優勝を目指すことを決め、意義をもって臨んだ今大会。

決勝の相手は、同じ関東1部リーグの仲間であり、10月4日の関東1部リーグ最終節で激闘を演じた、流経大ドラゴンズ龍ケ崎。尻上がりに調子を上げてきたリーグ戦の勢いそのままにtonan前橋、TOKYO UNITED FCら強豪を倒してきた手強いチーム。

少し肌寒さを感じる11時。Criacao Shinjukuボールで決勝戦がキックオフ。相手の裏にボールを蹴り込み、圧を高めるCriacao Shinjukuの勢いが相手を凌駕し、リズム良く立ち上がりを迎える。

前半8分、相手陣内深い位置で岡本(#50)が倒されFKを獲得。岡野(#27)の入れた鋭いボールをニアで原田(#9)がそらし、混戦のなか米原(#15)が押し込み先制点。

その後も出足のはやいCriacao Shinjukuは西山(#23)のボール回収から、岡野、伊藤大(#16)、岡本が絡み、ウイングの樋口(#20)、高橋滉(#13)に展開、原田がゴールに迫る。狙ってきたかたちが相手ゴールに迫っていく。

守っては井筒(#3)、米原、千葉(#25)が相手選手をシャットアウト。チームとしての狙いが準備してきた通りに体現される。

迎えた前半23分。岡野の蹴ったCKを相手ディフェンスがクリア、しかしリフレクションに反応した米原が豪快なヘディングを逆サイドネットに叩き込み2-0。
こだわって準備してきたセットプレーから2得点。得点以外でも終始圧倒し、前半を終える。

後半も前半同様押し込みたいCriacao Shinjukuに対し、主導権を握ったのは流経大ドラゴンズ龍ケ崎。セカンドボールの回収から個の能力の高さで打開し、ゴールに迫るシーンが増えていく。五分五分の展開が続くが、Criacao ShinjukuはGK岩舘(#26)を中心に、DFラインが身体を張ってはね返していく。

徐々にリズムを取り戻してボールを保持する時間が増えてきたCriacao Shinjukuは、後半20分、左サイドをうまく抜け出した原田が強烈なミドルシュート。相手キーパーが弾いたこぼれ球に反応した高橋滉のシュートは惜しくもゴールの枠を外れる。決めろ。

後半23分には、前半から攻守に運動量豊富に動いていた岡本、原田に変え、伊勢(#11)、黄(#6)を投入する。攻撃に、伊勢のスピードと黄のポストプレーでアクセントを加えていく。

すると後半30分、樋口が左サイドを攻略し、グラウンダーのクロスを放り込む。ニアで高橋滉が潰れるとボールはファーで待つ伊藤大のもとへ。狙いすましたシュートはわずかに枠を外れる。

後半38分には伊藤大に変えて、高橋亜(#55)を、後半45+1分には高橋滉、樋口の両ウイングに変えて、大和田(#77)、剣持(#22)を投入し、さらに攻撃の姿勢を示し続ける。

流経大ドラゴンズ龍ケ崎も負けじと反撃を試みるが、こだわってきた球際の強さやチームの関わりで相手に流れを渡さない。後半45+2分には、岩舘、千葉に変えて阿部(#1)、江幡(#14)が投入され、周りを鼓舞し、試合を締めにかかる。

ここで試合終了のホイッスル。追加点こそ奪えなかったものの、無失点での勝利。目標としていた優勝というタイトルを掴み取った。

● レビュー担当選手コメント
背番号25番の千葉 丈太郎です。いつもCriacao Shinjukuを応援してくださり、ありがとうございます。

大きな意味を感じ、参加させていただいたKSL市原PENALTYカップは、優勝という目標を設定し、それをしっかり達成できたことに大きな喜びを感じています。

ピッチ外ではシーズンを通して新型コロナウイルスに対して徹底的に対策。ピッチ内ではセットプレーをはじめ、追求してきたサッカーが、最後の大会で形になりました。日頃から大事に大事に進めてきたプロセスが、優勝という結果で報われたことを非常に嬉しく思います。

今季は本当に色々なことが起こり、激動のシーズンでしたし、最大の目標であったJFL昇格は未達に終わり、そういった意味では悔しさの残るシーズンでした。

ただ、今季積み上げてきたプロセスは自信となって確実にチームに根付いています。私たちが、来季の私たちに期待できる形でシーズンを終えられることを幸せに思うと同時に、今季一緒に闘ってくださったみなさまに深く感謝します。

引き続きのご声援をどうぞ宜しくお願いいたします。

©︎Hironoshin.F

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