Criacao Shinjuku 市原カップ初戦を逆転勝利

Criacao Shinjuku 市原カップ初戦を逆転勝利

KSL市原PENALTYカップ 予選リーグ 第1節
Criacao Shinjuku vs VONDS市原ヴェル

第1節 試合レビュー担当 川井 健吾(#7)

● 試合結果 
Criacao Shinjuku 2(1-1、1-0)1 VONDS市原ヴェル

● 得点(アシスト)
2分 VONDS市原ヴェル
31分 #9 原田 亮(#50 岡本 達也)
75分 #77 大和田 歩夢(#13 高橋 滉也)

KSL市原PENALTYカップが開幕。JFL昇格をかけた地域チャンピオンズリーグに出場できない中でどのように戦うのか。チームとして自分たちの「あり方」が試される試合になった。

相手は、今季より関東リーグ2部に所属するVONDS市原ヴェル。トップチームは、今季悔しい敗戦を喫したVONDS市原。双方、モチベーションの高い一戦になった。

前週の練習や練習試合において、課題となっていた「各個人がやるべきこと、本来できることをやり切れているのか」ということをテーマに、ウォーミングアップから集中力を高めて、相手よりも勢いを持ってゲームに向かった。

立ち上がりから慣れないピッチや、シンプルに前線にボールを放り込み攻め込んでくるVONDS市原ヴェルを相手に、簡単なショートパスを失ったり、セカンドボールを相手に拾われる展開に。

開始早々の2分。自陣右サイドのゴールから30mほどの場所でファールを取られ、相手にFKを与えてしまう。相手の右足から放たれたボールを井筒(#3)が頭で触ってコースを変えるが、ファーサイドの相手にボールが渡り、中央に折り返し、見事なボレーシュート。いきなり得点を許してしまう。

開始早々の失点となったが、逆転する時間は十分にあると割り切り「やるべきことは変えるな」とキャプテン井筒、ボランチの須藤(#8)からゲキが飛ぶ。その影響からか原田(#9)の積極的な相手の背後への飛び出しや、伊勢(#11)の果敢な仕掛けによって相手を押し込む展開に持ち込む。守備でも相手の背後への狙いを、DF陣の集中によってチャンスを与えない。

両チーム決定的なチャンスを作ることができない展開が続く。そうした展開の中、飲水タイム明けの前半27分、須藤がアクシデントにより交代を余儀なくされしまい、渥美(#40)が急遽ピッチへ投入される。

嫌な雰囲気が立ち込める中だったが、迎えた31分、ショートカウンターから得点を奪う。相手の縦パスを素早い準備で米原(#15)がカット、渥美から岡本(#50)、原田へとテンポよくボールをつなぎ、フリーとなった原田がキーパーを抜いて冷静に右足で流し込み、1-1の同点とする。頼れるベテランの一発により、チームに勢いをもたらす。
 
その後は押し込むCriacao Shinjukuとシンプルな攻撃でカウンターで点を取りに来る相手と一進一退の攻防が続くものの、お互い決定機を作ることなく、前半を1-1で終える。

後半立ち上がり早々、岡本のプレスで相手陣でボールを奪うと、すかさずサポートに入った高橋滉(#13)につなぎ、左足のクロス。このボールを伊勢が拾い、長い距離を走ってきた千葉(#25)に渡してクロス、相手にクリアされるものの再び伊勢がボールを拾いゴール前へパス。ボールを受けた岡本が難しい体勢からシュート。枠を外れたものの2次攻撃、3次攻撃と積極的な立ち上がりを見せる。

高橋滉の積極的な仕掛けにより獲得したCKに米原が合わせ、こぼれ球に反応した伊勢がシュートするもゴール前で相手に阻まれてしまう。その直後にも、井筒のロングパスに反応した原田が抜け出し得意の左足でシュートをするも枠をとらえきれない。徐々に期待が高まってきているものの、なかなか得点が奪えないCriacao Shinjukuは、後半8分、伊勢に替えて高橋亜(#55)を投入。

直後の後半12分、敵陣に押し込み、左サイドを樋口(#20)から高橋滉とつなぎ、中央裏に走った原田にボールが渡る。そのボールをダイレクトで中にクロス。走りこんだ高橋亜が合わせるも、オフサイドの判定。敵陣に押し込みチャンスを作っていく。

さらに攻勢をかけたいCriacao Shinjukuは、後半24分に岡本に替え、黄(#6)、後半33分には原田・千葉に替え、大和田(#77)・伊藤克(#4)を投入。疲れの見えてきたVONDS市原ヴェルに対して運動量で畳みかける。

すると押し込み続けるCriacao Shinjukuについに待望の瞬間が訪れる。後半35分、自陣中央でボールを受けた岡野(#27)が相手ボランチを鮮やかドリブルでかわし、ボールをキープ。相手センターバックの裏を狙っていた高橋滉にパスが通り相手GKと1対1。逆サイドから猛然と走りこんできた大和田にパスが通ると、大和田が冷静に押し込み逆転に成功。

逆転後も守りに入ることなく攻め続けるCriaco Shinjuku。得点直後、中盤でのテンポのいいボール回しから、伊藤克から高橋滉に素晴らしい浮き球のパスが通り、再び相手GKと1対1を迎える。冷静に相手を見てシュートを打つも阻まれ、追加点を奪うことはできない。
 
後半45分には、江幡(#14)を投入し最後まで攻める姿勢を崩さず、押し込み続けるも追加点は奪えず。2-1で試合終了。KSL市原PENALTYカップの初戦を逆転勝利で飾った。
 
●レビュー担当選手コメント
Criacao Shinjukuを支えてくださっている皆様、いつもありがとうございます。
背番号 7番 MFの川井 健吾です。
 
試合レビュー冒頭にある通り、関東リーグを5位で終え、JFL昇格という目標がなくなった中で今回の大会を迎えましたが、この試合に向けて井筒や須藤を中心に「個人としてこの市原カップに向けてどう取り組むのか」「この大会を終えた時に個人、チームとしてどうなっていたいのか」チーム全員の想いを共有しこの試合に臨みました。
 
様々な想いがありましたが、1試合1試合、瞬間瞬間のプレーに後悔をしていない状態や、Criacaoらしく在りたい姿を表現できていることにこだわりたいと思う気持ちが今日の試合にも現れていたと思います。
 
今大会は2020年のメンバーで戦う最後の公式戦となります。先を見据えた取り組みではなく、今の自分・チームの在りたい姿に対して、できる限りの努力をして、日々成長していければと考えています。
 
今週よりもより良い状態で来週の試合を迎えたいと思います。残念ながら無観客試合となっておりますが、来週も一緒に戦っていただけたら嬉しいです。

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