西山&齊藤 ここぞのゴールで待望の勝利。順位を14位に上げる|10/27(日) JFL第26節 vs FCマルヤス岡崎 レビュー、ハイライト、コメント

西山&齊藤 ここぞのゴールで待望の勝利。順位を14位に上げる|10/27(日) JFL第26節 vs FCマルヤス岡崎 レビュー、ハイライト、コメント

Match Result

FCマルヤス岡崎 1(1-1、0-1)2 クリアソン新宿

Member

Starting Lineup

GK 浅沼優瑠
DF 須藤岳晟、米原祐、竹内諒太郎
MF 石井圭太、高橋滉也、澤井直人、池谷友喜、上野正騎、西山大輝
FW 齊藤和樹

Substitute

岩舘直、瀬川和樹、相澤佑哉、原田亮、中山雄登、大﨑淳矢、今井聖士

62分:澤井直人→中山雄登
82分:上野正騎→瀬川和樹、高橋滉也→相澤佑哉
87分:池谷友喜→大﨑淳矢、須藤岳晟→原田亮

Goal

26分:FCマルヤス岡崎
36分:西山大輝
80分:齊藤和樹

Match Review

ブリオベッカ浦安に敗れ、連続での無敗が6で終わった前節。約1ヶ月半ぶりの黒星となったが、1点ビハインドの中で試した4ー4ー2へのシステム変更が機能するなど収穫も多く下は向かない。

今節は、15位のクリアソンと勝ち点差7で13位につけるFCマルヤス岡崎と激突。一つでも上の順位でシーズンを終えるためには、なんとしても勝ち点3が欲しい一戦となった。

スタメンでは前節から3枚の変更。浅沼が3試合ぶりにゴールマウスを守り、ボランチに石井、シャドーには澤井が入った。

立ち上がりはお互いに攻めあぐねる時間が続くも、26分に試合が動く。左サイドからの攻め上がりに対し、縦パスにアタックした須藤の裏を取られるとクロスをニアサイドで合わされこの試合も先制を許してしまう。

それでも「失点しても大きく落ち込むことがない。チームとしてメンタル的な体力が付いてきた」(齋藤)とすぐに同点に追いつく。左CKからグラウンダーのボールをニアサイドへ供給。このボールを澤井がコースを変えると、最後はペナルティアーク付近で待ち構えた西山がゴール右上を打ち抜く。

「ナリさん(成山ヘッドコーチ)が綿密に仕込んでくれたデザインされたセットプレーで追いつけたことは、選手たちにエネルギーを与えてくれた」(監督 北嶋)。完璧なサインプレーを決め、すぐに同点へと追いついた。

1ー1のまま迎えた後半は、序盤からクリアソンペース。開始直後、クロスからゴールを脅かすと、その直後には竹内のロングスローを米原が競り合い、こぼれ球を収めた池谷が右足でシュートを放つもGK正面。どちらも逆転弾とはならなかったが、相手ゴールへと迫る時間が続いた。

その後は選手交代を交えて立て直しを図る岡崎に対し、決定機を作れない時間が続く。このままドロー決着かと思われた試合終盤、勝負を決めたのは来月36歳を迎えるベテランだった。

前線で齊藤が相手のパスを引っ掛け、石井、中山とつなぎカウンターが発動。左サイドを駆け上がる上野へと展開すると、左足でゴール前へと滞空時間の長いクロスを供給。最後は献身的な守備でこのチャンスの起点となった齊藤が走り込み、頭で合わせ逆転弾を挙げた。

このゴールに齊藤は「ボールを奪った時は後ろの方にいましたけど、自分に来ることを信じてスペースに走っていった。マサキ(上野)からいいボールが来て、余裕を持ってシュートを打てた」と振り返る。

その後は同点を目指す岡崎の猛攻を受けるが、最後まで集中した守備でゴールを守り切り、1−2で逆転勝利を挙げた。

第5節以来の複数得点、そして今季初の逆転で4勝目を挙げた今節。地域リーグの入れ替え戦へと回る16位との勝ち点差は4となった。

2戦連続でアウェイでの戦いとなる次節は1週間後、今季限りでJFLから退会することが決まっているソニー仙台FCとの一戦。最後の仙台で、初対戦となった2022年6月以来の勝利を挙げ、11月11日、国立競技場での一戦へとつなげたい。

Comments

監督 北嶋秀朗

――試合を振り返っていかがですか。

先制されたんですが、そこで選手がひるまず、ファイティングポーズを取り続けてくれたことが大きかったです。ナリさん(成山ヘッドコーチ)が綿密に仕込んでくれたデザインされたセットプレーで追いつけたことは、選手たちにエネルギーを与えてくれました。

セットプレーというのは、流れに関係なくチャンスがあります。そうやっていろんな術を使って流れを手繰り寄せる。ロングスローも含めて、クリアソンは良い手段を持っていると思います。

直近3試合続けて、後半から尻上がりに良くなる傾向があったので、前半を耐え、ハーフタイムに修正をかければ必ず良くなると思っていました。とにかく選手たちが頑張ってくれました。

――逆転のシーンは選手交代を控えているタイミングでした。

後半は守備のプレッシャーのかけ方を変えて、選手が躍動し始めました。選手たちも理解が早く、反応も良かった。

流れが少し傾いてきて「このまま行きたいね」と話していたので、交代は用意していたんですが、3ー4ー3のままいくつもりでした。ラストの5分くらいで得点を取りにいく必要があれば、前回で試した4ー4ー2という選択もあったんですが。

得点シーンは、マサキがサイドでボールを持って、良いクロスを上げてくれました。今回、マサキは初めて数字として結果を残したんですが、こうして若い選手が躍動するのは良いことです。

――今季も残り4試合ですが、どのように戦っていきたいですか。

自分たちがやろうとしていることは後期になってから明確です。そこに対して選手が納得して、コミットしてくれていることは本当に助かっていますし、それによって勝ち点が少しずつ積み重なっている状況です。

後半になってクリアソン側にチャンスが生まれるのは、今日、メンバーに入れなかったメンバーも含めて、日々ハードにトレーニングをやっているからです。そこはみんなで自信を持って、自分たちのやり方を貫いて、勝ち点を一つでも多く積み上げていきたいと思います。

齊藤和樹

――ゴールシーンを振り返っていかがですか。
ボールを奪ったときは後ろの方にいたんですが、自分に来ることを信じて、そのスペースに走っていきました。マサキ(上野)から良いボールが来て、余裕を持ってシュートを打てました。

――先制を許す試合展開でしたがいかがでしたか。
失点しても大きく落ち込むことなく、そこからセットプレーで追いつくことができました。チームとして、メンタル的な体力がついてきた感じがします。最後の時間は押し込まれましたが、守り切る部分は最近ずっといい感じでできているので、大丈夫だなと思っていました。

試合結果カテゴリの最新記事