Match Result
ラインメール青森 0(0-0、0-0)0 クリアソン新宿
Member
Starting Lineup
GK 岩舘直
DF 須藤岳晟、米原祐、竹内諒太郎
MF 高橋滉也、池谷友喜、上野正騎、西山大輝、小島心都、大﨑淳矢
FW 齊藤和樹
Substitute
阿部雄太、相澤佑哉、石井圭太、原田亮、澤井直人、中山雄登、今井聖士
67分:大﨑淳矢→中山雄登
85分:西山大輝→石井圭太、齊藤和樹→原田亮
90+1分:池谷友喜→今井聖士、上野正騎→澤井直人
Goal
Match Review
前節、14位対15位の残留を直接争った横河武蔵野FCとの一戦は痛み分けに終わったが、5戦無敗で勝ち点を7積み上げているクリアソン。前日に勝ち点差2の16位、ミネベアミツミFCが敗れているだけに勝ち点3を取りその差を広げておきたい今節。
スタメンは前節から3枚の変更。GKに岩舘、3バックの右に須藤が入り、左WBに入った上野はクリアソン加入後初スタメンとなった。
試合序盤は固い展開となり、両者ともに決定的なシーンは訪れない。クリアソン最初のチャンスは30分、左サイドのクロスの跳ね返りを西山がミドルで狙ったボールを齊藤がコースを変え、最後は池谷がボレーで狙うもミートせず。
44分にはこの日最初の決定機が青森に訪れる。クロスのこぼれ球を中央でつながれ最後はゴール左で抜け出されシュートを許すが、ここはゴール右へと外れ難を逃れ、スコアレスのまま前半を終えた。
後半は「自陣で守備をしている時の和樹(齊藤)のポジションが少し気になった」(監督 北嶋)と最前線でカウンターの起点となる齊藤の動きを修正。すると徐々にクリアソンがペースを握るようになる。
最初の決定機は49分、最前線での齊藤のボール奪取から左サイドに展開し、上野がグラウンダーのクロスを供給。このボールに走り込んできた西山が合わせるも枠の右へと外れた。
さらに85分、右からのCKにニアサイドでコースを変えると、最後は上野が下がりながらのヘディングを狙うも相手GKのスーパーセーブに阻まれここもゴールとはならず。結局0ー0のまま90分を終え、勝ち点1を持ち帰る結果となった。
これで5試合連続で勝ち点を獲得し、その間わずか2失点と守備面の改善は顕著。さらに今節は後半6本のシュートを放ちながら、相手にはシュートを打たせないなど内容でも確実な進歩を見せている。
攻撃面では「やっていることを出せている部分は増えている」(監督 北嶋)と手応えもあるだけに、あとはフィニッシュの精度を上げていきたい。
Comments
監督 北嶋秀朗
――試合を振り返っていかがですか。
チームとして、負けない試合を続けることができています。どうしたら勝てるかをみんなで考えつつ、やはり負けないことも重要です。守備面でとにかく手を抜かずに徹底することは選手と約束していて、今日も選手たちは90分間、誰が出ても魂を込めて走り続けてくれました。勝ち点1ですが、しっかり取れたことに選手たちの頑張りが表れていると思います。
――守備面ではどのような対策をしていましたか。
相手もクロスを軸にした攻撃が強いチームだという印象がありました。クロスの出どころをどう抑えるか、上げられたときにどう対応するかに重点を置いていました。もう少し前からプレスをかけてボールを奪いにいくトレーニングもしましたが、13番の選手のところで上手く外されるシーンが多かった。ある程度、相手にボールを持たせるところと、やらせないところとを試合中に上手く修正できました。
――無得点に終わった攻撃面はいかがでしたか。
サイドの選手がボールを持ったときに角を取りに行く「利他ラン」の数を増やして、できるだけ敵陣の深い位置に入っていく、そこからチェンジサイドで相手の中盤の脇を取れたらと思っていました。
ただ、グラウンドの状況もあり、サイドを変えるのに時間がかかっていた。選手もそれを感じて同じサイドでやり切ってしまう場面が多くなりましたが、それについては悪くない印象でした。
前半は、自陣で守備をしている時の和樹(齊藤)のポジションが少し気になって、そこを修正したことで後半はカウンターをいくつか出せました。
最後、ゴールを決めるために必要なことは、今季ずっと言ってますけど一つの要素ではなくて、個人の能力も、チームとしての仕組みも必要です。あとは最後のシーンで、どれだけ想いと冷静さを持てるかだと思います。
岩舘直
――試合を振り返っていかがですか。
久しぶりの出場だったんですが、今はチームが勝ち点を積み重ねることができていて、守備が安定してきたところです。そういうときにGKが代わるということで、自分が変な影響を与えないようにとか考えて、ネガティブというか受け身になってしまうのはよくないと思っていました。
初心に戻って、試合に出られることをポジティブに捉えて楽しむこと、チームの残留という大事な目標を果たすために自分がプレーで直接貢献できるチャンスだと前向きに捉えてゲームに臨みました。
――実際に試合に入ってからはいかがでしたか。
実際にゲームが始まるとやっぱり「楽しいな」というシンプルな気持ちでした。僕が出た今年の開幕戦と次の試合、あの時の2試合とはピッチのチームの雰囲気が全然違って、すごく頼もしさというか、やられる気がしない力強さみたいなものを感じました。試合を通して勝てなかったことが惜しかったと、心から感じられるゲームができたと思います。
――後半は相手にシュートを許しませんでした。
守備は上手くいったと思います。スカウティングしている通りに、全て想定内で進んでいたので、試合をしながら「逆に、どうしたらやられるか」そういう可能性について考えられるくらいのゲームができたと思います。
上野正騎
――加入後初のスタメン出場となりました。
緊張はしました。WBだったので、まず守備からしっかり入ろうという意識を持っていました。そこは落ち着いてやれました。ただ攻撃で点が取れずに終わったという部分では、もっとチームにアクセント付けないといけなかったので、反省です。
――自身も守備面を課題においていたと思います
数週間前まではそこが課題で、こういう残留をしなくてはいけない状況では信頼を勝ち取れていませんでした。ここ3週間くらい、しっかりと守備の意識を持ってプレーしてきて、成長を感じていましたし、キタジさんからも信頼してもらえるようになってスタメンに選んでもらえたんだと思います。
――攻撃面での改善点はどんな部分で感じましたか。
チャンスで出ていくこと、そこにスプリントのエネルギーを注げるように体力をもっとつけることは必要だと思います。
あとはサイドで受けたときに、仕掛けられる準備をもっとすることです。良い形になれば仕掛けられる感じはしています。
今日は相手が少し引いていて、いつもとは感覚が違う難しさがありましたが、それでもこじ開けられる個の力は必要だと思います。今日はそれができず、自分の力不足を感じました。