Match Result
クリアソン新宿 1(1-1、0-0)1 横河武蔵野FC
Member
Starting Lineup
GK 浅沼優瑠
DF 米原祐、竹内諒太郎、黄誠秀
MF 相澤佑哉、高橋滉也、池谷友喜、西山大輝、小島心都、大﨑淳矢
FW 齋藤和樹
Substitute
岩舘直、須藤岳晟、原田亮、赤井シャロッド裕貴、澤井直人、上野正騎、中山雄登
67分:大﨑淳矢→中山雄登、相澤佑哉→澤井直人
84分:池谷友喜→赤井シャロッド裕貴
Goal
13分:横河武蔵野FC
35分:米原祐
Match Review
4戦負けなし、3戦連続クリーンシートと守りのサッカーで勝ち点を積み重ねるクリアソン。勝点16の15位で迎えた今節は、勝ち点17で14位につける横河武蔵野FCを迎え、残留を争う直接対決の東京ダービーとなった。
前節からスタメン変更がないクリアソンは、今日も守りからリズムを作ることを念頭にシンプルなサッカーで挑む。対する武蔵野もクロスを軸としたシンプルな攻撃。
3分の齋藤のシュート、11分の相澤のボレーなど先にチャンスを作ったのはクリアソンだったが、試合を動かしたのは武蔵野。左サイドのクロスをファーサイドで合わされ、山なりのボールがゴールへと吸い込まれ先制を許した。
「SBに対する寄せが甘くて、その修正がハマるまでに少し時間がかかってしまった」(監督 北嶋)。4試合ぶりにゴールネットを揺らされたが「そこでネガティブにならずに修正できた」(小島)と大崩れはせず。すぐに流れを引き戻す。
すると35分、右サイドでFKを得ると、一度はクリアされるも逆サイドでフリーになっていた池谷に展開すると、PA内に再度クロスを供給。このボールに米原が打点の高いヘディングで合わせ、すぐに同点に追いついた。
「全員でしっかりと形を作ってくれたからこそあの得点が生まれたと思う。今は自分や諒太郎(竹内)、和樹くん(齋藤)がいて、相手のゴール前で勝てる自信がある」(米原)。
相手の攻撃をはね返す高さを攻撃に転用できる、昨季の強みだったセットプレー。攻撃力が課題となる現在のチームにとって、今後も大きな得点源となるだろう。
同点で迎えた後半はさらにクリアソンの勢いが増す。「オーガナイズされた守備で守ることはできるようになって、今週、取り組んだのはそこからカウンターでどう点を取るか。それを出せた回数は多かった」(北嶋)。62分の竹内のシュート、81分の齋藤のシュートなど、逆転に迫る決定機は多くあった。
しかし「構築は良くなっている。あとは最後のところでの冷静さや気持ちなど様々な要因がある」(北嶋)。決定機をモノにすることはできず。残留争いの直接対決は1ー1の痛み分けに終わった。
それでも「先制された中で盛り返して勝ち点1を取れたのはポジティブな捉え方ができる」(米原)。今季先制を許した試合では12敗1分だっただけに、すぐに立て直し逆転に迫ることができた今節は成長を感じる試合となった。
次節はアウェイでのラインメール青森戦。今度こそ勝ち点3をつかみ、まずは残留争いから抜け出したいところだ。
Comments
監督 北嶋秀朗
――試合を振り返っていかがですか。
久しぶりに先に失点をする試合展開で、選手たちが動揺してしまうか心配していましたが、しっかりと切り替えてやるべきことを整理し、同点まで追いついてくれたところはよかったなと思います。最後、勝ち切れるチャンスがお互いあった中で決め切れなかった、そこを決め切る力をつけることが順位を上げていくために必要です。
――試合を通してペースを握っていましたが、失点前後は相手に押し込まれる時間が続いていました。
チームとして守備から入っている状態なので、守備からいいカウンターが出たり、背後が取れたりする中で、クロスからの失点はSBに対する守備の寄せが少し甘く、その原因として逆サイドのWBやシャドーの準備が少し遅れていたところがありました。そこを試合中に修正したんですけど、それがハマるまでに少し時間がかかってしまったかなと思います。
――それ以外の時間では「相手にやられている感」はなかったと思います。
失点のクロスを上げさせてしまう状態は仕組みとしてあり、それを修正する前に失点してしまったので、それをもう少し早めなくてはいけないとは思います。ただそこをすぐに修正できたのは選手の成長も感じますし、自分と選手の呼吸が合ってきていることも含めてよかったと思います。
――後半はゴールを決めきれなかったという印象があります。
オーガナイズをし、ゾーンでみんなでつながって守ることはできるようになってきていて、それが失点しないことにつながっていました。今週、取り組んだのがそこからカウンターでどう点を取るかというところで、それを出せた回数は多かったと思います。
ただどうしたら勝ち点3を取れるか、ゴールまでの構築はよくなってきているんですけど最後のところは冷静さであったり気持ちであったり、いろいろな要因がありますけど、そこでなんとか点を取って勝ちたいです。
――最前線で齋藤選手がボールを収め攻撃につながるシーンが多かったと思います。
自分たちが守備をしているとき、どこにポジションを取るかを緻密に決めているんですけど、和樹(齋藤)はそこをしっかりと理解して、味方も和樹がどういうボールを求めているかを理解してやれています。さらにそこに味方が絡んでいけようになってきているので、その精度を上げて、決定機を落ち着いて決められるようになることが大事だと思います。
米原祐
――試合を振り返っていかがですか。
裏天王山というゲームで、締まったゲームになることは想像していました。先制はされはしましたけど、そこで慌てずにチーム全員で立て直せたところが今日はよかったと思っていますし、しっかりと追いつくこともできました。後半も押し込まれることなく、逆にカウンターで何度も敵陣に押し込んで逆転に迫るシーンもあったので、そこは次につなげられるポイントだと思います。
――得点シーンは振り返っていかがですか。
池谷が自分のところを見てクロスを上げてくれましたし、ニアで潰れてくれた選手もいたり、全員であの形を作ってくれたからこそ得点が生まれたと思います。
――この引き分けはどのような捉え方をしてるのでしょうか。
これまでは最初に失点をしてしまって、そこから盛り返すという展開はなかなかなかったんですけど、今日はしっかりとチームでつながって取り返せた。チームでモチベーション高く、それが結果につながって勝ち点1を取れた、ポジティブな捉え方ができると思います。
――守備陣として「やられている感」はなかったと思います。
PA内でシュートを打つような仕事をさせないことは常にできていたと思います。ただ前半、相手の攻撃の起点になる部分にプレッシャーをかけるのが遅れてしまったというのがあって、そこから質の高い攻撃をされてしまいました。失点したシーンのポイントを切り取るのではなくて、その前になぜそうなってしまったか、そこを改善しようと話して後半に入れたのはよかったです。
――ここ数試合の課題として後半終盤でのペースダウンという点がありましたが、今日はいかがでしたか。
選手たちのタフさというか、疲れてきた中での判断や、例えばクリアの質が少しずつ良くなってきているなと思います。後半も防戦一方になるのではなく、つなぐところはつないだり。テーマにしている凡事徹底を心がけていることが結果にもつながっていると思います。
小島心都
――試合を振り返っていかがですか。
前半開始早々、久しぶりに先制点を取られて、そこでネガティブにならずに修正できて、そこからはやられる雰囲気は一切なかったです。前半すぐに同点に追いつくところまではよかったんですけど、後半攻めてる時になかなか点が取れず、そこが今の課題です。
――攻撃面は振り返っていかがですか。
全体として、今週の練習からカウンターをやっていて、それはゴールにはつながりませんでしたが、試合を重ねるにつれてゴールに近づいている感覚はあります。個人的には相手に当ててしまったんですが、1本ミドルシュートも打てました。
あんまりゴールを意識しすぎないで、今はチームにために戦ったり走ったりすることを意識していれば、いつかチャンスでボールは転がってくると思います。