Match Result
FCティアモ枚方 0(0-0、0-0)0 クリアソン新宿
Member
Starting Lineup
GK 浅沼優瑠
DF 米原祐、竹内諒太郎、黄誠秀
MF 相澤佑哉、高橋滉也、池谷友喜、中山雄登、西山大輝、小屋原尚希
FW 齋藤和樹
Substitute
阿部雄太、瀬川和樹、原田亮、澤井直人、小島心都、大﨑淳矢、佐野翼
70分:相澤佑哉→瀬川和樹、齋藤和樹→佐野翼
83分:小屋原尚希→澤井直人
88分:中山雄登→大﨑淳矢、西山大輝→小島心都
Match Review
ついに10試合ぶりの勝ち点3を手にした前節。最下位を脱出した勢いそのままに今季初の連勝といきたい今節は、国立競技場での借りがあるFCティアモ枚方のホームに乗り込んだ。
好感触を得ているここ数試合はメンバー変更が少なく、この試合も同様。石井に変わり小屋原が入る1枚の変更のみとなった。
試合序盤は小気味よくパスをつなぎながら積極的にシュートを打つ枚方と、ショートカウンターやセットプレーからチャンスを作るクリアソンといった様相。

互いに相手ゴールには迫りながらも、大きなチャンスはない時間が続いたが、36分に試合を大きく動かす出来事が起きる。
自陣からのクリアボールに対し、相手CBのコントロールが大きくなったところを齊藤がすかさず奪う。そのままいけばGKと一対一というところを後ろから倒され、このプレーには決定機阻止でレッドカード。残りの約60分を一人多い状態で戦うこととなった。

こうなれば積極的な攻撃と大量得点を期待したくなるが、「勝ち点1を持ちながら3を取りにいくことを明確に決めた」(監督 北嶋)。勝点1が順位に大きく影響する状況の中で、指揮官はリスクを排除しながら勝利を目指すことを決意した。
その後は相手にボールを持たれるシーンもありながら、虎視眈々と一発を狙う展開。58分のCKからのチャンスや、63分の小屋原のシュートなど、相手のゴールへと迫る場面は作るが得点には結びつかず。

「後半の飲水タイム以降にペースダウンしてしまうのは課題」(監督 北嶋)と最後は枚方に押し込まれる時間もあり、0ー0のまま試合終了のホイッスルを迎えた。

数的優位を生かしきれなかったとも捉えることのできる試合となったが、貴重な勝ち点1を手にすることができたこの試合。これで3戦無敗となり、14位のミネベアミツミFCとも勝ち点差がなくなった。
2週連続でのアウェイゲームとなる次節は、前半戦での対戦で今季初勝利を収めた栃木シティとの一戦。勢いそのままに、勝ち点3を手にしたい。
Comments
監督 北嶋秀朗
――試合を振り返っていかがですか。
選手たちにも話しましたが、相手が一人退場した中で勝ちにいきたい気持ちがあるのは分かっていて、それでもこれは僕の決断でもあるんですが、勝点1を持ちながら3を取りにいくということを明確に自分の中で決めました。それだけ今は勝点1をシビアに取っていくことがすごく重要だと思っていて、それをしっかりと遂行してくれた選手たちに感謝しています。
――数的優位を生かして勝ち点3を取りたかったが、その前にしっかりと勝ち点1を守る決断をしたということですね。
相手が10人になったので、誰もが勝点3を取りたいと思います。僕だってそう思います。ただ点を取りたいと欲を出してスペースを突かれて失点、敗戦となることの方がチームにとって打撃が大きいと考えました。いろいろな思いはありますけど、割り切って勝点1を取ってきた選手たちに立派だよと言いたいです。
今日の勝点1は、これはあとにならないとわからないことですけど、きっと大事な勝点1になると思います。その上で、シュートもクリアソンの方が多く、勝点3を取れるチャンスは大いにありました。あったからこそ、そこでしっかり点を取っておこうよということは伝えました。そちら側に目を向けてやっていきたいです。
――今節の狙いと、対戦相手の印象はいかがでしたか。
思い通りに試合は進められたと思います。プレッシャーのかけ方、ボールの奪い方も、前向きでいい形でした。狙っていたようなカウンターを出せて、背後も取れました。
相手は能力がありましたが、クリアソンもカウンターでチャンスをたくさん作れていました。ですが、ハードなサッカーをしているので仕方のないことですが、やはり後半の飲水タイム以降にペースダウンしてしまうのは課題です。
システムを変えたりするという方法もありますが、スコアも動いていなかったので、阿吽の呼吸ができている守備をそのままにしておきたかったですし、選手たちにはそういう中でも闘う強さを身につけてほしいです。
高橋滉也

―試合を振り返っていかがですか。
前半はこっちのペースでうまく進みました。ただ、後半は相手のCBにボールを持たせるところまでは共通認識だったんですが、そこから守備のスイッチが決まりきらず、前向きの力を出せるシーンが少なくなってしまったと思います。
相手が一人少ないこともあったので、もっとプレスにいってもよかったんですが、プレスにはいってるんですけど、明確なスイッチのようなタイミングが作れず、ジリジリと寄せて、結局ボランチにパスを通されてサイドに展開させるようなことが多かったです。
ピッチ内でもっと意思統一できていれば、前で奪えたり回収してからカウンターのチャンスが増えたと思います。
――攻撃面はいかがでしたか。
サイドの深い位置でボールを持てるシーンが多かったんですが、斜めに走った味方を使うことを意識しすぎた感じがします。相手に読まれていましたし、深い位置を取ってからの創造性がなくて、迷ってしまったのが反省点です。あとは最後ゴールに迫る部分の質も足りなかったと感じてます。
小屋原尚希

――スタメンでの起用となりましたが、どんな部分を期待されていたのでしょうか。
主に守備面です。しっかりとスライドしてトップ下への縦パスをカットすること、セカンドボールを奪って相手の裏に落とすこと、中盤を統率してラインを上げることなどです。
後半の飲水タイムから10分後くらいまでは手応えを感じていて、相手のトップ下に入っても怖さはなかったし、決定機も作られていなかった。守備はプラン通りにできていました。
最後の15分で受けに入ってしまうのはクリアソンの課題だと感じていて、僕が入ることでその状況を変えられればと思ったんですが、いつも外から見ているのと同じようになってしまいました。ただ無失点で終われたことは収穫だったと思います。
――前期の対戦で4失点した相手に無失点で守りきれたのはどんな要因があったのでしょうか。
守備でも前への推進力が出ていたからだと思います。国立のときはクリアソンがつなごうとしてミスが起きて、そこから守備に回ることが多かったんですけど、今日はある程度相手につながせた中で奪いにいくという矢印が揃っていたので、そこが大きな要因だと思います。
――攻撃面でも自信を持ってボールをつないでいた印象でした。
攻撃面でも手応えはあって、スタッツを見るとシュートも3本打っていて、良さは出せたかなと思います。チャンスクリエイトの面で、失わずに前につなぐことはできていたので、引き続きやっていきたいです。