Match Result
ヴェルスパ大分1(0-0、1-1)1クリアソン新宿
Member
Starting Lineup
GK 浅沼優瑠
DF 米原祐、竹内諒太郎、黄誠秀
MF 相澤佑哉、石井圭太、高橋滉也、中山雄登、西山大輝、佐野翼
FW 齋藤和樹
Substitute
阿部雄太、瀬川和樹、小池純輝、須藤岳晟、原田亮、澤井直人、大﨑淳矢
65分:佐野翼→小池純輝、中山雄登→大﨑淳矢
88分:齋藤和樹→原田亮
90+4分:相澤佑哉→澤井直人
Goal
55分:齋藤和樹
59分:ヴェルスパ大分
Match Review
後半戦のスタートとなった前節、終了間際の劇的な失点で落とし8戦未勝利となったクリアソン。まずは連敗を脱出したい今節はアウェイでヴェルスパ大分との一戦となった。
シンプルなサッカーを志向し、一定の手応えを得た前節からの変更はわずか。池谷に代わり西山をスタメンにした5-4-1のシステムで、「ある程度、主導権を握られる展開は予想していた。その中でサンドバックにならずに一刺しを狙った」(監督 北嶋)と、前節同様、守備に比重を置いたサッカーを準備した。
スコアレスで終わった前半だが、両者ともに狙いの見える激しい攻防に。開始早々にCKのこぼれ球を拾われ、PA外から放たれたシュートがポストを叩くヒヤリとするシーンを作られる。
クリアソンもロングボールからのシンプルな攻撃とセットプレーからチャンスを作る。45分には右サイドからのCKをニアサイドで合わせ、ゴールまであと一歩というシーンを作った。
「プレッシャーの迫力、カウンターの脅威を見せることができて、時間が進むにつれて相手がボールを持つことを怖がるようになったように見えた」(監督 北嶋)。大分も徐々にロングボールを多用する展開に。「後半、相手も焦れて自分たちのペースになった」(齊藤)とクリアソンが勢いを増す。
すると55分、竹内が自陣で相手からボールを奪うと、一気に前線へ。このボールで齊藤が抜け出し相手DFと1対1の状況になると、PA外正面まで運んだところで右足一閃。ゴール右隅へと吸い込まれ、待望の先制点が生まれた。
「諒太郎(竹内)からのボールが素晴らしかったので、受けた瞬間からどうやってシュートを打つかを考えていた。タイミングを作ったときにDFとGKのコースが空いていたので、そこならいけると思った」と振り返るこのゴールは4試合ぶりの先制点となった。
しかし直後、前半2度決定機を作られていた左サイドから、最後は右サイドという形で同点弾を献上。
その後、クリアソンはカウンターやセットプレーから勝ち越しを狙い、85分には西山のFKに小池が頭で合わせゴールインかと思われたが、ここはオフサイドの判定。
結局そこからスコアは動くことなく、1-1のままタイムアップを迎えた。
9試合ぶりの勝利とはならなかったが「苦しい中でも取った勝ち点1を自信につなげていきたい」(北嶋)と前を向く。次節はホームでのレイラック滋賀戦。最後の勝利となった第10節で勝利を挙げている相手だ。
この試合で得た自信を糧に、逆襲の第一歩となる勝利をつかみたい。
Comments
監督 北嶋秀朗
――試合を振り返っていかがですか。
我々の置かれているチーム状況を考えると、勝ち点を一つでも積み上げていかなくてはいけないと思っていました。ヴェルスパ大分相手に勝ち点1を取って帰れること、選手たちを誇りに思います。この苦しい中で取った勝ち点1を自信につなげていきたいと思います。
――今節はどのような狙いを持って入り、実際の試合展開はいかがでしたか。
狙っていた展開にはできたと思います。相手はボールを持ちたがるチームだったので、ある程度主導権を握られることは予想していました。
その中で守備から入っていったんですが、サンドバックでずっと攻撃されているだけではなくて、一刺しというものを何度か見せられた。プレッシャーの迫力、カウンターの脅威を見せることができて、時間が進むにつれて相手がボールを持つことを怖がるようになったように見えました。選手たちは本当によくやってくれたと思います。
――守備面はいかがでしたか。
修正点はたくさんありますが、失点シーンはオーガナイズが崩れたときにやられてしまった。きちんとオーガナイズを整えることと、それが崩れたときにでも守ることが必要です。
細かいところで言えば、スライドのスピードであったり、誰が出て誰がカバーするのかというところの自動化が進めば、もっと良くなっていくと思います。
齋藤和樹
――試合を振り返っていかがですか。
前半をみんなで我慢したからこそ、後半、自分たちに流れが来ました。少ないチャンスを決め切ることができてよかったです。
――今日はいつも以上に、前線で相手と競り合ったり、背負ったりする場面が多かった印象です。
前半はなかなか上手くおさめられなかったんですが、後半は相手も焦れて、自分たちのペースになってやりやすかったかなと思います。
――得点シーンは振り返っていかがですか。
諒太郎(竹内)からのボールが素晴らしかったので、どうやってシュートを打つかを受けた瞬間から考えてました。タイミングを作ったときにゴールに向かってDFとGKのコースが空いていたので、そこならいけるなと思ってシュートしたんですが、上手くいきました」
西山大輝
――第4節以来のスタメンとなりましたがいかがでしたか。
昨日とかは緊張していたんですけど…。今のサッカーは、隣の人に助けてもらうし、自分も隣の人を助けるというサッカー。その中で自分のできることを101%やり切れたと思います。
――求められていたのはどんなプレーだったのでしょうか。
キタジさん(監督 北嶋)に言われていたのは、ロングボールのセカンドボールを先に触ること、拾ったボールを両サイドの奥、アタッキングゾーンに入れていくことでした。
想定では、相手はもっとつないでくると思っていましたが、こっちが長いボールを使っていた分、相手もヘディングとロングボールを多く使う展開になりました。セカンドボールを争う機会は多かったと思います。
セカンドボールを先に触ったりカバーすることは、及第点くらいにはできたと思います。ロングボールは、もうちょっと落ち着く時間を作って、自分がDFのビルドアップに参加することができれば、そこからもっと配球できたと思います。