Match Result
クリアソン新宿 0(0-0、0-1)1 Honda FC
Member
Starting Lineup
GK 浅沼優瑠
DF 米原祐、竹内諒太郎、黄誠秀
MF 相澤佑哉、石井圭太、高橋滉也、池谷友喜、中山雄登、佐野翼
FW 齋藤和樹
Substitute
阿部雄太、瀬川和樹、原田亮、赤井シャロッド裕貴、澤井直人、西山大輝、小島心都
72分:佐野翼→赤井シャロッド裕貴、中山雄登→西山大輝
77分:相澤佑哉→瀬川和樹
82分:高橋滉也→澤井直人、池谷友喜→小島心都
Goal
90+1分:Honda FC
Match Review
約1ヶ月の中断期間が明け、シーズンの再スタートとなる第18節はクリアソン夏祭り3連戦の第2戦。中断期間中の延期日程2試合を落とし、最下位でリスタートを迎えるクリアソン。シーズン終盤戦での逆襲を占う今節は、ホームにHonda FCを迎えての一戦となった。
1週間前のヴィアティン三重戦からはスタメン4人を入れ替え。3バックの左には今季初スタメンとなる竹内が入り、左WBには相澤。先頭に池谷、佐野、齋藤という布陣。「5-4-1でシンプルにカウンターで攻めるという狙いがあった」(監督 北嶋秀朗)。細かくパスをつなぎボールを支配する相手に対し、守備に重きを置き縦に早い攻撃で挑んだ。
スタッツ上のシュート数ではクリアソンが2本、Hondaが12本と大差がついたが、試合内容では互角。「シュートの一歩手前まで行く惜しいクロスやセットプレーは何度もあった」(池谷)と相手に危機感を与えるシーンは何度もあった。
特に22分にはクロスのクリアボールを石井がエリア外からダイレクトで狙う。このシュートはしっかりとミートしなかったものの、ゴール前の齊藤が合わせこの日最初のビックチャンスを作った。
対するHonda FCも華麗なパスワークやセットプレーからゴールを脅かす。26分にはショートコーナーからニアサイドの選手がシュートを打つと、DFに当たりコースが変わったボールをゴール前の選手が合わせる。これはポストに直撃し難を逃れたが、一進一退の攻防が続いた。
後半も両者譲らぬ展開。しかし「後半35分以降、全体の士気がどうしても守りに入ってしまった」「本来WBが出るべきレーンにシャドーが出てしまい、中盤が開いて真ん中にパスを通された」(北嶋)。徐々にHonda FCが高い位置でボールを保持する時間が増える。
なんとか堪えていたが後半アディショナルタイム、CKの流れからクロスを上げられるとニアサイドで頭で合わされ失点。最後の最後でゴールを奪われ、勝ち点1が手からこぼれた。
現在最下位で、今季は残り12試合。最下位は降格、15位が入れ替え戦へと回ることになるため、まずは残留圏の14位へと順位を上げたい。次節はアウェイでのヴェルスパ大分戦だ。「大事なのは目の前の1試合でどれだけ出し切れるか」(竹内)。まずはきっかけとなる1勝を目指したい。
Comments
監督 北嶋秀朗
――試合を振り返っていかがですか。
Honda FCにボールを持たれてしまう展開になるだろうという想定の中で、自分たちは守備から攻撃、カウンターという狙いがありました。
相手にボールを持たれてはいるが、自分たちもチャンスを作れているという試合運びはできたと思います。ただ後半35分以降は自陣に引いてしまって、前への力が落ちたタイミングでセットプレーでやられてしまいました。
苦しい時間にどんどんと前に出ていく、それがしたいから交代枠を使うわけですが、全体の士気がどうしても守りに入ってしまったという印象があります。前への勢いを持って90分間やれるようにしなくてはいけないと思います。
――前期のHonda FCではプレッシャーがしっかりとハマっていた印象がありました。その手応えと相手の直近の分析を受けて、どのような狙いを持って試合に臨んだのでしょうか。
相手の3バックが開き気味になるので、そこに対するプレッシャーのかけ方はみんなで確認していました。5-4-1なりながらプレッシャーをかける方がハマるのは、試合中に選手も感じていたと思います。
何回かカウンターで相手が困るようなシーンは作れていましたし、狙いを出せたと思います。
――今節は竹内選手が今季初スタメン、相澤選手が左WBでのスタメン出場となりましたが、どんな意図があったのでしょうか。
今までは、ボールを保持しながら相手の守備を破っていきたいという狙いがありましたが、どうしても勝ち点1を守りながら勝利を狙いたいというチーム状況なので、より守備ができる選手を起用しました。
フォーメーションを可変させるやり方で、それによって生まれたスペースを突かれることがあったので、よりシンプルに5-4-1で守ってカウンターで攻めるという狙いがあり、相澤に関してはそういった面に起用の意図がありました。
竹内に関してはCBらしいCBとしてずっと期待していて、今年になって練習で本当に成長を見せてくれていたので、いつ使うかという状態にいました。
相手がクロスを多用してくるということもあり、今節は高さのある竹内を起用しました。彼は本当によくやってくれたし、どんなときも真面目にトレーニングを続けてきた選手なので、その結果として良いプレーができたのかなと思います。
――後半35分以降守備的になりすぎてしまった要因はどんな点にあるのでしょうか。
後半35分以降にチーム全体が引いてしまって、本来WBが出るべきレーンにシャドーが出てしまい、中盤が開いて真ん中にパスを通された、そこからサイドを使われてクロスを上げられるという場面が増えてしまいました。
ただそれはWBの責任ということではなくて、失点したくないという思いが現れすぎてしまったのかなと思っています。最後まで攻撃的にいくんだというのを徹底して、サイドはWBが守備に出てそのままカウンターを仕掛けるということはもっと徹底する必要があると思います。
竹内諒太郎
――今季初スタメンとなりましたが試合を振り返っていかがですか。
初スタメンというのはあまり意識していなくて、自分としては試合に出るために毎日やることをやっている自信があったので、緊張はしつつも試合には入れたと思います。
DFとして失点0で勝ちたいという気持ちは強くあって、前半とか後半の最初はかなり手応えがありましたが、最後の最後にセットプレーで失点してしまった点はチームとして何かを変えなくてはいけないと感じました。
――北嶋監督から期待されていたのはどんな部分だったのでしょうか。
自分は左利きのCBなので、佑哉くん(相澤)、最前線の和樹くん(齊藤)とポッポくん(佐野)への背後へのボールに期待していると言われていました。
ボールを奪ってクリアする形が多くて、ビルドアップから背後にボールを届けるという形はチームとしてあまりできませんでしたが、今日は「シンプルに」という狙いもあったので。
――クリアソンに来て2年弱、成長を実感しているのはどんな部分ですか。
シンプルにサッカーが上手くなったなと思います。守備のポジショニングや体の向き、キタジさんや他の選手たちからも学んでいるところです。
あとはメンタル的な、どういう心構えで試合に臨むかというところです。ビジネスの面でも関わらせてもらっているので、いろいろな人の思いや裏側を見ることができて、サッカー選手としての在り方や振る舞いは成長したと思います。
――残り12試合、今後の試合に向けての意気込みはいかがですか。
今まで試合に出れていなかった自分が、チームを勝たせられる選手に成長することが必要なことだと思います。今は誰が試合に出ても遜色がないような競争ができているので、さらに切磋琢磨する。「最下位」とか「降格」とかはありますけど、大事なのは目の前の1試合でどれだけ出し切れるかだと思い、ます。僕も試合に出続けられるかということはあまり考えずに、目の前の1試合をやっていくしかないと思います。
池谷友喜
――個人とチームの両面から試合を振り返っていかがですか。
個人としては久々のスタメンだったので、自分の良さを出すこと、チームを勝たせるゴールを奪うことを意識していました。
チームとしては、今日はしっかりと割り切ったサッカーをする中で、良さは少なからず出せたかなと思いますが、結果は0-1。一本にこだわり抜けるか、決め切れるか、そういう勝利のキワが大事になってくると思いますし、そこがHonda FCと我々との差になったかなと思います。
――個人としての狙いはどんな部分でしたか。
守備、切り替え、セカンドボールの回収は、自分の強みでもある運動量を生かせる部分です。そこからボールを奪ってショートカウンターという形は前半も後半も出せていました。あとはそれをゴールへと結びつけることが必要で、そのために自分がもっともっと上手くなっていかなくてはいけないと思います。
――スタッツ的にはクリアソンがシュート2本、Honda FCが12本でした。チャンスをシュートに結びつけることが必要だと思いますが、そのために必要な部分はどんなことでしょうか。
シュートの一歩手前くらいまではいけるシーンは何回かありました。そういった場面でしっかりとシュートを打ち切る、枠内に飛ばすというところが勝負のキワです。Honda FCはシュートを打ち切るというシーンが多かった。攻撃陣として、自分たちも練習からこだわっていくことが必要だと思うので、練習あるのみです。