Match Result
クリアソン新宿 1(1-0、0-1)1 ヴェルスパ大分
Member
Starting Lineup
GK 浅沼優瑠
DF 千葉丈太郎、米原祐、相澤佑哉
MF 高橋滉也、石井圭太、中山雄登、澤井直人、今井聖士、小池純輝
FW 佐野翼
Substitute
鶴田爽太郎、竹内諒太郎、瀬川和樹、池谷友喜、齋藤和樹、大﨑淳矢、岡本達也
67分:澤井直人→瀬川和樹、小池純輝→岡本達也
75分:佐野翼→齋藤和樹
Goal
12分:小池純輝
94分:ヴェルスパ大分
Match Review
昨季王者のHonda FCに敗れた前節。連敗となったが「攻撃面では前半は今までで一番いいぐらいの距離感でできていたと思う」(佐野)と、大きな手応えを得てホームでのヴェルスパ大分戦に臨んだ。
スタメンでは前節から1枚の変更。ケガでの離脱が続いていた浅沼が復帰し、ゴールを守った。
試合は序盤からクリアソンペース。「純輝(小池)をCBに当てるようなプレッシャーのかけ方をした」(監督 北嶋)。前節に続き守備から相手に自由を与えなかった。
12分、セカンドボールを回収した中山がクロスを上げると、佐野がヘディングで合わせる。このシュートは相手GKのスーパーセーブに阻まれたが、こぼれ球にいち早く反応したのが小池。頭で押し込み、早い時間帯に先制点を挙げた。
このゴールがクリアソン加入後9試合目にして初ゴールとなった小池。「触ったのか触ってないのかも怪しいようなゴールでしたけど、結果としてはゴールになったので、個人的にはポジティブなのかなと思う」(小池)。待望の初ゴールを皮切りに、今後も得点量産に期待したい。
その後もプレッシャーがはまり、クリアソンペースで試合が進む。今井、小池の2シャドーを中心に追加点のチャンスを作るが、どれもゴールにはつながらず。
1点リードでHTを迎えた。
後半も序盤はクリアソンが主導権を握るが、徐々にオープンな展開に。19分には中盤でボールを受けた中山の縦パスを今井が受けると、DFをかわしシュートを放つ。
このシュートを相手GKがセーブすると、その流れからカウンターを仕掛けられゴール前中央の位置でFKを与えるなど、まさに一進一退の激しい攻防が続いた。
徐々に大分が攻勢を強める中、1点のリードを守り切る戦いを強いられるようになったクリアソン。浅沼と3バックを中心に体を張った守備で守り続けたが、試合を動かされたのは後半アディショナルタイム。
クリアボールを拾われると、PA内左からニアへと強烈なシュートを突き刺され失点。残りわずかというところで同点ゴールを許し、1-1で試合終了を迎えた。
目前で4試合ぶりの白星を逃すこととなったが、内容では着実な前進が見られている。次のホームゲームは国立競技場での第11節・ティアモ枚方戦。今節で得た自信を次節で確信へと変え、聖地での一戦での勝利へとつなげたい。
Comments
監督 北嶋秀朗
――試合を振り返っていかがですか。
勝つって本当に難しいなということを実感させられた試合でした。
勝ってる状況で残り時間をどう過ごすかというところで選手たちにも話したのは「ゴールを守るために、ボールを奪いにいかない」とか「ボールを保持することを怖がってしまう」とか、そういうちょっとした勇気を持てなかったことが最後の失点につながってしまったということです。
最後の場面、守るためにボールを奪いにいかなくていいということではなく、守備は攻撃だと常に言っているので、それを90分間やり続ける。奪ったら早くポジションを取って、自分たちが意思を持ってボールを動かす、相手の背後も狙う。そこにもう一度目を向けなければ、最後の場面で勝ちは転がってこないと思います。
――最後のシーンで守りきれなかったという点はどのように考えていますか。
失点のFKにつながったスライディングは惜しかった。その前のプレーで、スライドせずにクロスを上げられたシーンがあったんです。そのプレーに対してセグ(瀬川和樹)には「なんでいかないんんだ!」と強く要求した直後でした。
それもあって、あのスライディングはいいプレーだったんですが、まだああいうところでのジャッジが自分たちに転がってこない流れなんだと思います。
――守備面ではどのような狙いを持っていたのでしょうか。
相手の17番の選手が背後に抜け出すのが得意だと分析していたので、対Honda FCとは逆の布陣、純輝(小池)をCBに当てるようなプレッシャーのかけ方をしました。うまくいった部分もありましたけど、相手のボランチが最終ラインまで降りてきたりしたときには、もっとうまく対応できたのではないかと思いました。ピッチの選手はこれでも大丈夫だという感覚で、そこには自分との乖離があったので、HTに話して純輝のポジショニングを少し修正しました。
一方で、後半は相手もプレッシャーを嫌がってDFラインの背後に蹴ってくる場面が増えました。その処理が少しうまくいかなかったのも、練習で改善していかないといけないかなと思います。
――小池選手には待望の初ゴールが生まれました。
すっきりしないゴールではありましたけど、これだけ苦労した中で出る1点目ってああいうものだと思います。絞り出したような、カッコ悪いゴールですけど、これで彼がゴール前でリラックスしてシュートを打てるようになってくれることを願うし、そうなれば量産体制に入れると思います。
小池純輝
――初ゴールを決めましたがいかがですか。
入ったのか入ってないのかも微妙で、触ったのか触ってないのかも怪しいようなゴールでしたけど、結果としてはゴールになったので、個人的にはポジティブなのかなと思います。
――試合全体としてはいかがですか。
先制点を取れましたが、そこから2点目、3点目と畳み掛けて相手に「クリアソン強いな、厳しいな」と思わせるチャンスがあった。そこを決めきれなかったことが、最後引き分けに持ち込まれてしまうことにつながってしまったのかなと思います。