クリアソン新宿の今井聖士、赤井シャロッド裕貴、西山大輝の3選手が4月24日、法人パートナーである株式会社あいらいふのグループ会社である株式会社クラーチの運営する高齢者向け住宅「クラーチ・ファミリア西新宿」にて、サッカーボウリングを活用した健康プログラムを行いました。昨年、パートナー契約を締結した同社との共創プログラムは、今回が初めてとなります。
昨年4月にオープンした同施設は、中野区の閑静な住宅街に位置し、ほぼ毎日午前午後にわたって、手芸などのクラフト、映画鑑賞会、ボッチャなど多彩なレクリエーションが行われています。今回のプログラムもその一環として実施されました。選手たちが訪問した際には、「レクリエーション過去最多」(望月ホーム長)と言う38名の入居者の方々がラウンジに集まりました。事前の打ち合わせ時に想定していた人数を大きく上回ったことを受け、担当の今井は即座にプログラムの内容を変更。30本のピン(ペットボトル)を皆で協力して倒す形に切り替えました。

プログラムは、選手の名前と背番号を覚えてもらうことからスタート。赤井のリードのもと、椅子や車椅子に座ったままでもできる腕と脚の軽い運動を入居者の方々と一緒に行いました。「くりあそん」の文字を足先を使って空中に書く運動では、大いに盛り上がりました。

その後は、いよいよ本番のサッカーボウリング。皆さんが座るスペースの中央に30本のピンを並べ、座ったところから一人ずつサッカーボールを蹴って倒していく形で進行しました。一度に複数のピンを倒す方もいて、見守っていた入居者、施設スタッフからも拍手や歓声が起こりました。選手たちも「力強い!」と声をかけたり、ハイタッチを交わしたりするなど、積極的に交流を深めました。

終了後には、望月ホーム長より「スポーツはみんなで心一つになって楽しめるもの。『チームプレー最高』と感じました」とのご挨拶をいただきました。また、クリアソンの選手たちからは、6月15日には国立競技場でのホームゲームが控えていることをお知らせし、試合も応援してほしいとのメッセージを伝えて、締めくくりました。

クリアソンの選手たちは、地域活動の一環として、毎月5件前後、高齢者施設でサッカーボウリングを活用した健康プログラムを実施しています。試合会場や地域イベントで子ども向けに行われるものとは異なり、高齢者の体力やニーズに配慮した内容としつつも、「体を動かす喜び」「達成感」「一体感」といったスポーツ価値を届けること、そして、それが高齢者の方々の日々の「豊かさ」につながることを大切にしています。
クリアソン新宿は、今後も株式会社あいらいふと共に、地域の皆さまとのつながりを深め、生き生きとした社会の実現に向けて取り組んでまいります。
コメント
クラーチ・ファミリア西新宿 ホーム長 望月ゆりか
今回、クリアソン新宿に在籍する選手の皆さんが直接イベントをしてくださると決まると、元スポーツマンのご入居者が多い当ホームでは、みな興味津々でした。
当日は過去最多38名のご入居者が参加し、爽やかな選手の皆様が登場すると女性陣はうっとり、男性陣は少年のように目がキラキラと輝いていました。
準備体操も選手の皆さんがわかりやすく指導をしてくださり、いつも以上にご入居者の体が動いているように見えました。
また、サッカーボウリングを始める前に「うまくいっても、ちょっと失敗してしまっても、お互いに大きな拍手で称え合いましょう」と声をかけてくださっていたことも印象的で、ご入居者も失敗を恐れず、次々とピンを倒すことができました。
私自身、学生時代はチームスポーツに打ち込んでいたので、どのような場面でも仲間をフォローし合うスポーツマンシップの素敵さ、皆が一つになって一生懸命に取り組む姿は「やっぱりスポーツって良いな」と改めて強く感じました。
いつかご入居者と一緒にクリアソン新宿の試合観戦に伺いたいと思っています!
クリアソン新宿 選手兼地域共創室 今井聖士
「クラーチ・ファミリア西新宿」にて、初めてサッカーボウリングを開催いたしました。
ありがたいことに、自分のサッカーボウリング史上最多の38名もの方に、ご参加いただきました。
今回は、「できるだけ多くの方に、たくさんボールを蹴って体を動かしてほしい」「ピンを倒す成功体験を積み重ねることで、自己肯定感や自己効力感を高めて、より生き生きとしてほしい」という想いがあったので、30本のピンをみんなで協力して倒すプログラムを行いました。
皆さん終始笑顔だったのが印象的で、サッカーボウリングを通して、生き生きとしたひとときを過ごしていただいたのではないか、と思います。
中には、他の参加者がボールを蹴っているところを見て楽しんでいる方もいました。私は「体験してもらうこと」で楽しさや豊かさを届けられると思っていましたが、「体験を見て楽しむこと」にも豊かさがあるという新たな発見がありました。このことを知ったので、今後はハイタッチや拍手をしてもらうことで自分も参加しているという一体感を作り、見ている方にも楽しさや豊かさを届けられるようにしていきたいと思います。