5カ国が参加し新宿グローバルカップ2024を開催 一つのボールで言語や文化を超えた交流を生む

5カ国が参加し新宿グローバルカップ2024を開催 一つのボールで言語や文化を超えた交流を生む

 ベトナム、ブラジル、ネパール、中国、日本の5チームが参加し、一般社団法人新宿区サッカー協会が主催する「新宿グローバルカップ」が12月14日、新宿区の西戸山公園野球場で開催されました。

 新宿区は人口約35万人のうち約4.8万人という国内でも外国人の多い街の一つです。そんな多文化社会・新宿区において、この大会はフットサルを通して交流し、お互いを肯定し認め合うことにできる共生社会を育むきっかけとなることを目指しています。かねてより同協会が主催してきた今大会に、2019年からクリアソン新宿およびクリアソン新宿フットサルの選手・スタッフが運営協力として参加し、プログラムづくりから、当日の準備や進行まで携わっています。クリアソン新宿は、2020年11月に締結された新宿区との包括連携協定の中で、新宿区の多文化共生の促進を掲げています。

 新宿区の吉住健一区長と新宿区サッカー協会の神田隆弘会長の挨拶で始まった大会は、大人の部と子供の部に分かれての開催。大人の部にはベトナム、ブラジル、ネパール、中国、日本の各チーム、子どもの部には中国を除いた4カ国が参加。日本チームの大人の部はクラーク記念国際高等学校のスポーツコースの生徒、子どもの部は新宿区サッカー協会に所属するスポーツクラブシクスの選手で構成されました。

 まず、各国対抗の総当たり戦でグループステージが行い、その結果に応じて順位決定戦で最終順位を決めるという形式。クリアソンの選手は、各チームのサポーターとして盛り上げます。中でも、大人の部の中国チームでは、まるで高橋滉也が監督、(副務の)廣谷未宇がコーチのようになって戦術を練り、各チームが白熱した真剣勝負を見せました。大人の部では、グループステージで全勝したブラジルが順位決定戦でも勝利し優勝。子どもの部はグループステージでは日本が全勝で1位となりましたが、順位決定戦ではネパールが日本をPK戦の末に破り、優勝を果たしました。

 その後はグローバルカップ恒例、各国からの参加者とクリアソンの選手をミックスしての交流戦を行いました。この日初めて出会った、言語も国籍も異なるメンバーが一つのボールを通してつながり、心を交わす。当初はぎこちなかった連携も徐々にスムーズになり、笑顔も増えていきました。子どもの部では各国混合のチーム対クリアソンの選手という特別マッチを開催。憧れの選手たちと同じフィールドに立ち、目を輝かせていました。

 閉会式ではクリアソン新宿の選手を代表して阿部雄太が挨拶。「改めてサッカーには国籍や年齢を超えてつながりを生み出す力があると実感しました」とサッカーの価値を再確認するとともに、この日に得たつながりと期待を背に、来季こそはJ3昇格を成し遂げることを強く宣言しました。

参加者の声

クリアソン新宿 選手 高橋滉也
最初はぎこちなさもありましたが、一緒にボールを蹴る中で喜んだり、試合前に円陣で気合を入れたり、そこで一気に打ち解けることができて、関係性が深まったと思います。言語や文化に関係なく、サッカーを通してつながり合うことはやはり素敵だなと感じましたし、勝てなくてもみんな楽しそうで、改めてサッカーっていいなと思いました。

ブラジル
サッカーを通じてこのような交流の場を作っていただくことはとってもありがたいです。ブラジルチームは毎年グローバルカップを楽しみにしています。ありがとうございました。

ネパール
Everyone is very friendly there and supports the kids a lot. Maybe invite more teams next year.
(みんながとてもフレンドリーで、子どもたちのこともたくさん気にかけてくれました。来年はもっと多くのチームとプレーできるでしょう)

中国
大会はすごく楽しかったです。スタッフ達もイベントを盛り上げてくれて、参加していてすごく楽しかったです。

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