Criacao Shinjukuは、スポーツの力でキャリアやリーダーシップを学ぶ機会を共創しています。9月19日、法人パートナーのCPAエクセレントパートナーズ株式会社より提供いただいた新宿区内の会場で、元ラクロス日本代表であり、遠州流茶道宗家の小堀宗翔氏を迎えて、若手社員ら約20人を対象にクリアソン・ビジネスカレッジを開催しました。
テーマは「茶道とスポーツ、ビジネスに通ずる【型と型破り】について」。小堀氏は、遠州流茶道宗家として生まれ育ち、学習院大学入学後にラクロスを始めました。卒業後は、家元の内弟子として茶道の修業に励むのと並行しながら、2013年には日本代表としてワールドカップに出場するなど、アスリートとしても活躍。現在は茶道の普及に努め、「アスリート茶会」なども主催しています。
この日は、小堀氏から茶道とスポーツというキャリアについてや、遠州流茶道の歴史や特徴について紹介されるところから始まりました。ラクロスの大会で海外に遠征し、お茶を点てていると外国の代表選手たちも集まってきた場面が、「動と静」「日本と世界」を考える転機となったことなどが語られました。
その後、お茶を点てるところを目の前で見る時間、お抹茶を頂く時間もあり、所作を学ぶなど遠州流茶道の一端に触れました。こうした貴重な体験を共有したあたりから、参加者も隣り合う人たちと会話するなど、打ち解けた雰囲気になっていきました。
小堀氏への質問コーナーでは、「お茶とラクロスを横断するような考え方は、どんなものがあるのか?」「お茶はマインドフルネスのような個人のものなのか、みんなのものなのか?」などの問いが出て、スポーツ、茶道、キャリアの考えを深める時間になりました。最後は、飲み物を飲みながら、登壇者、参加者の懇親の時間を設け、新たな繋がりが生まれていました。
参加者の声
「クリアソンのイベントは2度目の参加です。フットサルでの交流会とはまた違って、最初は緊張していましたが、時間が経つにつれて、人と繋がる感じがありました。満月の手前が、というお話(『満つれば欠くる』という遠州流茶道の考え方)は、スポーツに通じるものがあり、刺さりました。茶道とスポーツがリンクしている、というお話が非常に面白かったです」
「フットサル選手で、スクールで子どもたちに教える仕事もしています。ビジネス系の方々とお話することはあまりなく、来る前は難しそうだなという印象がありましたが、交流できて、いろいろな情報も得られて、こういう機会は大事だと改めて思いました。選手をやりながら仕事をするバランスが、すごく難しいと感じていました。先生は、ラクロスと茶道、どちらもすごく上のレベルまで行かれていたので、バランスなんか気にしなくてもいいんだな、自分は変に囚われていたんだな、と思えたことが大きかったです」